展開に恵まれなかったシルブロン

一口馬主

木村調教師の暴行時件に対して、JRAの調教停止に対して裁定委員会を開き、7月29日から10月31日まで調教停止とする処分を決めた。この処分に対して、某ネットでは賛否両論で分かれてますが、正直な話、否が圧倒的です。競馬ファンからすると、木村調教師の事件と言うよりも、最近の不祥事に対してJRAの対応が不満が噴出してるだと思います。

展開に恵まれなかったシルブロン

新潟競馬場の野沢特別に出走したシルブロンくん。心配された天候も台風の影響も受けずに馬場もそれほど荒れておらず、小頭数レースで施行されました。前日には一番人気に押されたのですが、直前は4番人気に落ちました。大外枠からまずまずのスタートを切るも行き脚が付かず、無理せずに後方からレースを進めます。人気どころは前々でレース運びをする中、4コーナーを迎えて直線では馬場の外目からジワジワと脚を伸ばすシルブロンくん。しかし、スローペースで展開され、33秒台の足を使うも4着まで追い上げたところでゴールしています。展開に恵まれなかったシルブロンくんです。大本営(シルクホースクラブ)の発表は以下の通りです。

稲垣幸雄調教師のコメント(2021年8月16日)
「久々のレースで馬自身少し気が抜けていた部分もあったのか、ゲートを出てからの進みがあまり良くなかったですね。津村明秀騎手には調教で乗ってもらっていたとは言え、レースで手綱を取ってもらうのは初めてですし、ある程度慎重にならざるを得ない部分もあったでしょうから、思ったよりも後ろからの競馬になってしまいました。それでも3コーナーくらいから馬にも行く気が出てきて、良いリズムで直線に向けたのですが、さすがにあのポジションからではあそこまで差を詰めるので精一杯でしたね。シルブロン自身も33.5秒の脚は使ってくれているのですが、前に33秒台の脚でまとめられてしまってはかないません。今回はパシュファイヤーを外して、コンプレッションフードと通常のメンコを着用してみたのですが、鼻が鳴ることはなかったですし、それ以外にも特に気になるようなことはなかったようで、その点では良かったですね。少し不完全燃焼な競馬にはなってしまったものの、内容的には悪くなかったと思いますし、このクラスの目途も立てられたのではないかと思います。この後については、レース後の状態を見てからどうするか決めさせていただきたいと思います」

今の新潟競馬場の馬場状態は前が止まらない。先行した馬が33秒台で走られては、後方から差してくるシルブロンくんが33秒台で走っても追いつかないのは当たり前です。初タッグなので慎重にレースを運んだ津村騎手は仕方がないですが、もう少し前々でレースを運んでくれたら、違った結果になったのではと悔やまれます。終わった事を気にしても始まらないので、次走のレースをどうするかが気になるところ。このまま美浦に留まって、新潟で再起を図るか、それとも天栄で調整するのか、、、。大本営の見解は以下の通りです。

稲垣幸雄調教師のコメント(2021年8月18日)
「トレセンに戻って状態をよく確認しましたが、脚元を含めて特に問題は見られませんでした。優先出走権を獲ってくれましたが、この後の新潟開催中に芝1,800m戦は組まれていませんし、暑い時期に無理をさせる必要はありませんから、この後は一旦ノーザンファーム天栄へ放牧に出させていただきたいと思います。牧場での状態を見ながら、次走についてどうするか検討していきたいと考えています」

そろそろ2000mにもチャレンジするべきかと思うのですが、一旦ノーザンファーム天栄に戻るとは残念です。ここで無理しても、秋の大一番へ駒へ進めるべきかと思うのですが、トーセンジョーダンも古馬から本格化したので無理せずに調整するのでしょう。まあ、希望は中山競馬場で勝ち上がり、最後の一冠へ。まだ一勝馬のシルブロンくんに期待が膨らむ日々です。