クロニオス、まさかのフレグモーネ発症

一口馬主

『1年の計は、金杯に有り』みたいな格言が御座いますが、今年は見事に東西を外しました。狙いは良いですけどね、買い方が下手ですね。もう少し思い切った買い方をしたいと思います。反省の日々です。

クロニオス、まさかのフレグモーネ発症

出走予定でしたクロニオスくんが、外傷から腫れを発症し、急遽出走を取り止めました。大本営(シルクホースクラブ)からの発表は以下の通りです。

西村真幸調教師のコメント(2022年12月7日)「今週の競馬を予定していたのですが、週明けに状態を確認したところ、左前膝から球節に掛けて腫れが見られました。すぐ獣医師に診てもらったところ、骨や筋に異常は見られませんでした。ただ、体温は39.3度もあり、白血球の数値も高くなっていることから、フレグモーネの診断を受け、経口投与の治療を施してもらいました。現在は入院馬房で経過を診てもらっており、翌日には37.6度まで体温が下がり、その後も体調は安定しています。ただ、今週いっぱいは安静にするように指示が出ていますし、このまま競馬に向かうわけにはいかないので、回避させていただくことにしました。今週の競馬を心待ちにされていた会員の皆様には誠に申し訳ございません。すぐに回復したとしても、そのままレースに向けて進めていくのは厳しいと思いますので、移動の許可が下り次第、牧場へ戻させていただく予定です」

悲報が届くとは!!ヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノ!!

外国人騎手に騎乗も依頼して、順調に仕上がってたのに、病気で出走が叶わず。まさかの振り出しとは頭が痛いです。その後、病状は沈静化して。放牧に出すと発表。コメントは以下の通りです。

西村真幸調教師のコメント(2022年12月15日)「経過が順調なら今週初めにも牧場に戻すつもりでしたが、消炎剤が切れると患部がまだボヤっとすることから、そのまま診療所で経過を診てもらっています。ただ、症状は落ち着いていることから、このまま問題なければ週末、もしくは来週早々には放牧に出す方向で獣医師と打ち合わせています」

出走取り消し等でで、良く聞く病名「フレグモーネ」。一体どんな病気なのかと興味が湧き、調べてみました。

『フレグモーネ』とは、どんな病気なのか!

フレグモーネは、皮下の組織に見られる急性の化膿性疾患である。化膿を起こす細菌は、外傷部位から侵入することが大半である。馬では病勢のテンポは極めて早く、一夜のうちに馬の肢が腫れ上がることも稀ではなく、激しい疼痛を伴う。早期発見、早期治療が肝心である。

細菌が外傷より馬体内に入り込んで、馬の脚が象の脚様に腫れ上がり、体温の上昇を伴い、しばし悪寒戦慄(おかんせんりつ)を伴う高熱を発し、皮膚の発赤・熱感・圧痛と激痛を伴う病気で、痛い脚を庇うせいで、他の脚に別の病気を発症させるリスクが高いです。

フレグモーネは細菌性炎症だから治療はシンプで、多くが抗生剤で治まる。痛みがひどくないケースでは動けるが、それでも出走回避につながるのは、抗生剤を投与するからです。競走前の休薬期間の関係で、出走予定を変えなければならないという事情がある為に、今回は出走を取り止めた次第です。

クロニオスくんのフレグモーネは、症状が軽いように見えますが、完治までは長くかかりそうな予感がします。とりあえず、患部の腫れが引かない事には、出走も叶いませんし、何より慢性化することだけは避けて欲しいので、充分に治療で治して貰いたいです。