競馬騎手の乗り替わりが発生。代打騎手探しにルールは存在するか?

一口馬主

今日ダービーが終わって、無敗の二冠馬は牡馬・牝馬で登場で、まさに歴史的快挙で有ります。種牡馬面で見ると牝馬は新種牡馬の台頭が著しく、牡馬においてはディープインパクトの子が親子制覇成し遂げる偉業。そして、ノーザンファームが3歳クラシックを無冠で終える。或る意味競馬会の分岐点に差し掛かったのかも知れないです。

競馬騎手の乗り替わりが発生。代わりの騎手探しにルールは存在するか?

競馬をする者にとっては、競走馬は調教や血統と着順を予想するのに重要なファクターで有るが、展開を左右するのは騎手の腕次第になります。昨今、より大きく注目されるようになった「騎手力」。競馬には「馬7、騎手3」という格言があるが、最近では「騎手7、馬3」などという穿った声もある。

特に乗り手によって、競走馬の追い方も変わってくるらしく、或る調教師に言わせるならば、「ズブい馬ならば、がっちり追ってくれる岩田康誠騎手、内田博幸騎手に依頼する。前進気勢が旺盛で引っかかってしまう馬なら、手綱のやわらかい騎手に任せたい。目論見が図にあたれば、その騎手にしばらく乗ってもらうことになります。」
ただ逆の場合も有り、「ズブい馬=強い手綱」「引っかかる馬=柔らかい手綱」という常識から外れて、良い結果を出してる騎手もいます最終的には、競走馬の癖を見抜く力が問われるのが、騎手力と言われる所以でしょう。

話を戻しますが、先日京都競馬場で落馬負傷により岩田騎手と松山騎手の乗り替りが発生した。松山騎手にとってはオークス前の落馬で、大事な時期だけにハラハラした次第ですが、馬券(勝馬投票券)を購入してるファンにとっては、今季桜花賞を制し重賞も多数勝ってる松山騎手の乗り替わりは大きな誤算で有り、松山騎手だから買ってるファンも多く、レースのオッズにも影響を与える事柄です。騎手は落馬は付き物で有りますが、落馬が発生した後の乗り替わり騎手は選定は誰が行ってるのでしょうか?

乗り替わり騎手の調整は馬主なのか、調教師なのか!

この疑問が浮かび上がったと同時に、松山騎手の落馬が話題性が高かったのか、松山騎手の乗り替わりに関して、或る馬主のブログで答えを教えてくれました。

基本、乗り替わりの騎手探しは調教師が行い、調教師が他場で不在の場合は、代理の調教助手。場合によっては、「臨場代行調教師」を頼むこともあります。ここで、一番重要なのは、乗り替わりの騎手は誰でもいいわけではなく、落馬騎手のリーディングが同位かそれ以上の騎手でないといけません。何故なら、馬券は発売されてるので、ファンが騒ぐことへの競馬会の要望です。しかし、リーディング上位ならば、そう簡単に騎手も見つかりません。何故なら上位騎手は騎乗依頼は多く、レースによってはもう既に埋まってる場合が有ります。そんな場合はリーディングは下がりますが、既に過去に騎乗経験のある騎手に依頼をするケースが多いです。

ちなみに以下は、26日の岩田騎手と松山騎手から乗り替わった騎手の一覧である。
◆岩田康誠(リーディング14位、以下26日現在)からの乗り替わり
4R ツクバゴールド     →国分恭介(同68位)
5R タツハグンセイ     →藤岡康太(同21位)
6R ユウゲン        →川田将雅(同2位)
7R ミアグア        →武豊(同3位)
10R テイエムチェロキー →岩田望来(同10位)
12R ヨハン       →松田大作(同42位、騎乗経験あり)
◆松山弘平(リーディング4位)からの乗り替わり
4R ゼツエイ        →福永祐一(同5位)
5R カクシン        →武豊(同3位)
6R アンコールプレス    →武豊(同3位)
7R オンワードセルフ    →小崎綾也(同135位、騎乗経験あり)
8R ミラクルユニバンス   →武豊(同3位)
9R ディバインフォース   →福永祐一(同5位)
10R エルリストン    →松若風馬(同29位、騎乗経験あり)
11R ブラックムーン   →武豊(同3位、騎乗経験あり)
12R ヨドノビクトリー  →武豊(同3位、騎乗経験あり)

土日の騎手移動が制限してる中で良く、上手く乗り替わり騎手を埋めたと思います。ちなみに、馬主に対しては報告のみで、全て調教師が責任を持って行うそうです。

ちなみに、ハンデ戦で50kgの軽い斤量での乗り替わりの場合は騎手を探すのにも一苦労です。そういう意味では、落馬などで乗り替わりが発生した時は、一番苦労するのが調教師なのですね。