今年最後の年末お買い物は!!

インポート,スーツ

今年は正月から暖かい日々が続き、昨年11月大雪の寒さと比べたら今年は暖冬なのかって思える程です。しかし、これから2月に向かって、また雪が降るかもと思うと体調管理には気を付けないと行けないです。そんな中寒さに備えてコートが欲しくて、各店舗を回ったのですが、一目惚れのコートが見付からずに終わって、年末にビームス『会員特別優待セール』のメールが届き、ビームス銀座店へ足を運んで、思わず買っちゃいましたw

『BRILLA PER IL GUSTO』(ブリッラペルイルグスト)濃紺スリーピーススーツ購入レポート

ビームス会員特別優待セールは30%オフだったので、ちょこっと顔を出して良いのが有ればと思ったのですが、自分自身まさかスーツ買うとは正直意外でした。衝動買いと言うわけでもないのですがね。
『ブリッラペルイルグスト』はビームス独自セレオリブランドで、渾身の独自パターンを毎シーズン旬素材(生地)で提案するのですが、そんなブランドが消費税や直し込みで平均11〜13万の価格で販売してますので、30%オフが入ると7万くらいになりますね。生地はイタリア製『カノニコ』正直買いと思った次第です。
最近流行りのイタリアインポートブランドを見てると、胸元の花飾りのスーツ(分かる人は分かると思いますが)生地はポリやプラの化学繊維が混糸の生地で出してますが、コレて大手紳士服スーツの生地と対して変わらないのではと思う程に、生地が年々と劣化していくように感じて、やはり良い物は生地には1番拘りたい。何故なら肌に身に付けるものだからです。

安定感の『ヴィターレ・バルベリス・カノニコ』

ファッション雑誌などを読まれる方は良くご存知の生地メーカー、通称『カノニコ』は1663年以前から毛織物産業に関わる、ビエラ最古参の名門。イタリアのミル(メーカー)だが英国的な表現も得意。最新設備を用いた効率の良い生産で、高品質・有料価格の生地を心掛ける世界的に注目されている存在。ミラノのA.カラチェニなど有名なサルトリアからも支持されています。
とまれ、色々とうんちくを書き綴りましたが、イアリアビエラ四天王の一つに挙げられるスーツ生地ブランドですが、鼻にかけることなく、自社一貫での生産で価格帯は他の高級ブランドに比べて低価格に抑えてます。

有るバイヤーさんの言葉を借りれば
『双糸使いの生地を中心に生産するイタリアでは数少ないメーカー。細番手の糸を使用してもハリコシが有り、打ち込みもよいため強度も十分。さらに価格面にも優れ、高いパフォーマンスを持っています』

今回使われた生地は、今シーズン流行りのヘビーウエイト生地の『スーパービオ』らしくハリコシ豊かな英国調素材で、着やすく扱いやすいリアルクラシックな生地です。

実際、試着してみてどうなの?

『ナポリ仕立ての雰囲気を味わえるスーツ』と言うフレコミのスーツですが、実際に着た感じはアームホールの位置が高く設定しているため腕を動かしやすく、上着を持った時は重く感じるのですが、着た時には上着の重さを首が支えてくれるためストレスを感じることは無いです。
『芯地の使い方が非常に匠で時代性のある生地の表現力も見事』と言う評価も納得です。
サイズ的に色々とカスタムしてもらい、ウエスト1センチ詰めて、ジャケットは絞らずに足元はダブルで、ボタンはキッスの本切羽で、大体5000円の手数料でした。

『ブリッラペルイルグスト』の冠も有って、かなりこだわりを感じるスーツですが、ブリッラペルイルグストのディレクター無藤氏は、ある雑誌のインタビューで述べたことですが、『この品質を支えてるのは日本屈指のファクトリー、リングジャケット。その名を聞けば、誰しも納得するはず。イタリア的なセンスを日本人の緻密な技で表現した世界基準のスーツは、今ややこの価格で手に入るのだ。』と力説してるのですが、毎シーズン旬な生地や作りを改良し続けた結果だと思います。
リングジャケットとビームス、そこに『カノニコ』生地で仕立てたスーツ。そして割引セールなら買いでしょうと思った次第です。時代のトレンドはクラシック回帰やドレス回帰の流れも有るのは、イタリア『ピッティ・ウォモ91』でも集まったバイヤーがスーツを着た伊達男が多いのもその一つの例でしょう。
とまれ、今年欲しかったスリーピースのスーツはハリコシのある肌さわりも良く丈夫そうな濃紺生地で、スリーピースは、色んな場所へ行っても恥ずかしくないスーツです。これからどんな着回しをしようか楽しみが増えてお買い得でした。