シルクホースクラブ2020年度出資馬の総括

一口馬主

凱旋門賞の前哨戦として位置付けられるニエル賞(G2・芝2400メートル)が11日、フランスのパリロンシャン競馬場で7頭立てで行われ、日本から参戦した2022年のダービー馬ドウデュースは、最後方から伸びるも4着に終わった。同馬は引き続き凱旋門賞へと駒を進める予定です。

シルクホースクラブ2020年度出資馬の総括

9月4日を持って、3歳馬未勝利戦は終了し、我がウマ娘ベルマレット、ドリームアジェンダの2頭は、引退の迎え、第二の人生で有る繁殖牝馬への道へ進む。この世代が何故勝ち上がることが出来なかったのか、検証したいと思う(消して恨む節ではないですw)

ベルマレット(牝 父Ribchester)

デビュー戦から5、4着と成績を残したベルマレットだが、ノーザンファームしがらきで、蹄が割れる病気「裂蹄」を発症したことにより、長期療養を余儀なくされた。

初夏の頃には、ノーザンファームしがらきに戻って来たのだが、矢作調教師は人気厩舎の為か、直ぐに帰厩が叶わず。未勝利戦終了の2ヶ月前に栗東に戻ってきたが、外国産馬というレース使用の制約と、体調面が戻らずに惨敗して引退となった。今後は、ノーザンファームミックスセールに、繁殖牝馬として上場予定です。

ドリームアジェンダ (牝 父Curlin)

ドリームアジェンダは第1次追加募集で出資が決まった馬で、自分自身も当時は以下のコメントを寄せてる。『クラブの評価はダート向き、ダートの混合戦限定だとレース数が極端に少ないので、なかなか出走できずストレスが溜まると思いますが、未知の魅力に惹かれてたので、気長に成長を見守ろうと思います。』

今思えば、当時のコメント通りに、外国産馬として、常に牡馬と闘わないといけない宿命を背負い、残念な結果に終わってしまった。

ただ、ドリームアジェンダの場合は、2つのターニングポイントが有った。某ネット掲示板では、ドリームアジェンダの引退が発表になった途端に、この2点の問題で書き込みが荒れた。そこで違った選択をすれば、結果も変わったのでは無いかと悔やまれる。

1つ目は、2/12東京3R3歳未勝利(混合)に同厩舎メジャークロニクル号に出走を譲った件について

不可解な事件として、某ネット掲示板では、荒れに荒れまくった件である。事の発端は、ドリームアジェンダが出走予定だったレースに、横山武史騎手が騎乗予定だったのだが、メジャークロニクルに同騎手を乗せるために、ドリームアジェンダの出走取り止めた事。

メジャークロニクルは、デビュー戦前なので、新馬戦へ迎えば良いが、適当なレースがないためか、未勝利戦を使ったと思われる。結果を、メジャークロニクルは2着の成績を残すも、そのまま引退。ドリームアジェンダはスライド出走することが叶わず、ノーザンファーム天栄へと戻される失態を犯した。

2つ目は、福永騎手が騎乗後、短評として「芝のレースを使うよう」に進言について

東京競馬場において、ダート1600mはスタート直後芝を走る。福永騎手はダートで走るよりも芝での手応えを感じたらしく、レース後の短評で「芝のレースを使うように」進言し、シルクホースクラブのコメント欄に記載された事が発端です。

正直な話、芝での走りは確かに魅力は有りました。スタートダッシュ力が全然違って直ぐに先頭を捕まえる勢いです。逆に、ダートに入ると勢いが衰えたように見えるので、余計に目立つのです。栗田調教師は芝のレースを使おうかと迷ったのですが、最終的には断念し、ドリームアジェンダの引退が発表された時に、芝のレースを使うべきだったと、またしても某ネット掲示板が荒れたのです。

ノーザンファーム天栄の力は強し

以上の2点の問題については、栗田調教師に責任が有ると思われてる。確かに調教師だから、最終決断するのは調教師の筈だが、実際にはそうではないのだ。競馬界において、一番偉いのは馬主である。どのレースを使うとかどの騎手を乗せるかは、馬主の意向が大きく左右される。調教師は、ある意味、中間管理職的な存在です。

ノーザンファームにおいては、真の所有者よりも、育成牧場の影のトレーナーが発言力が増してる。ノーザンファーム天栄にとって、栗田調教師は天栄の中間管理職的な存在なのだ。この状態では、栗田調教師が提案されても、天栄の意向に反すれば、却下されて当然なのである。

勿論、栗田調教師は優秀な調教師であることは、今年の凱旋門賞に出走するタイトルホルダー、マイルチャンピオンシップ南部杯連覇を果たしたアルクトスの調教師で有ります。逆に言えば、これらの競走馬は非ノーザンファーム生産育成馬で有ることに、注目して欲しいです。

今後は、外国産牝馬への出資は止める。ノーザンファーム産で美浦所属馬は出資しないの2点を、新たなルールとして設けたいと思います。