開運・金運アップ、浅草寺内のお堂を散策

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浅草はディープな世界です。街中を歩いてると奇妙な物体や人々に鉢合わせます。昔の知識人はレゲエのおじさんと表現したものです。ちょっと外れた横丁に、懐かしさと哀愁を感じる昭和の風情が佇んでます。しかし、それは廃れた街の風景ではなく、人々の期待を右斜上に行くファンキーが『浅草』なのです。街中を歩いて、牙の処理がされてないファンキーな物体出逢うって、ただただ驚愕です!!

浅草寺は、日本最古のお寺として歴史は深く、元は天台宗に属してましたが、第二次世界大戦後は独立して、聖観音宗の総本山となり、観音菩薩を本尊とすることで「浅草の観音様」と呼ばれ、広く親しまれてきたのです。観光スポットでは全国トップ10に入る常連で、広く外国観光客にも愛されてるスポットです。雷門から仲見世を通り、宝蔵門をくぐり本堂へと御参りをする。これは定番のコースですね。この後皆様は元の道を戻るのでしょうか?それとも他の観光スポットへと境内を通り抜けて行くのでしょうか?

浅草寺のお詣りの際に、
是非立ち寄って欲しいお堂と神社

浅草寺の境内にはお堂、神社と多数建立されてます。今回は開運、金運アップに効果が有るお堂と神社に注目して、本堂のお詣り後も、そちらへ足を運ぶことにより、浅草の観音様以外にも注目です。今回は金運・開運にスポットしました。

影向堂(ようごうどう)

観音様をお助けする十二支のお守り本尊のお堂、影向堂
影向(ようごう)の文字は難しくて読めないですが、意味は「神様や仏が人間世界に現れる」事を指します。
影向堂内部は写真撮影禁止です。なので、外観だけの撮影になります。ちなみに内部は、左手に朱印帳の記帳ブース。右手には、黒光り「大黒天さま」が祀られています。正面に観音様を中心に「生まれ十二支守り本尊」(下記に詳しく書きました)の8体が安置されて、通称「九尊仏」と呼びます。

生まれ十二支守り本尊
子→千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)…千本の手であらゆる願いを叶えてくれる。
丑・寅年→虚空蔵菩薩(こくぞうぼさつ)…福徳と智恵を授けてくれる。
卯年  →文殊菩薩(もんじゅぼさつ)…悟りと智恵を授けてくれる。
辰・巳年→普賢菩薩(ふげんぼさつ)…幸福を増やし、女性の救済をしてくれる。
午年  →勢至菩薩(せいしぼさつ)…迷いから解き放ってくれる。
未・申年→大日如来(だいにちにょらい)…日の光のように輝き、人々を照らす。
酉年  →不動明王(ふどうみょうおう)…煩悩をはらってくれる。
戌・亥年→阿弥陀如来(あみだにょらい)…やすらぎを与えてくれる。

ココで素朴な疑問ですが、そもそも観音菩薩とは何でしょう?
菩薩は、悟りを開くために苦行を積んだ釈迦如来の修行時代を指します。人間も修行を積めば、如来になれる事を前提に日々精進を積む修行僧も、菩薩に当たります。

観音菩薩は人々の声を観じて、その苦悩から救うという慈悲深い菩薩で、音を観じることから観音という名がついたとされています。観じるというのは、人の姿を正しく見るという意味です。宗派の枠をこえて広く信仰され、人々に愛されている菩薩です。そのため、江戸時代でも「浅草の観音様」と愛されたのです。

如来とは、悟りを開いた姿です。修行の成果で悟りを開いたら菩薩から如来へとランクを上げる。簡単に要約すれば、如来=仏と考えれば、分かりやすいかもしれないです。

さてと、ココで改めて「生まれ十二支お守り本尊」に目を向けると、いっぱいの菩薩に如来の名前が列挙されてます。位からしては、「生まれ十二支お守り本尊」の方が上と思われるでしょう。浅草の観音菩薩は、正式には「聖観世音菩薩」と呼ばれ、仏像では多く描かれてる基本形の菩薩で有ります。その観音菩薩を他の本尊が見守ると解釈すると分かりやすいと思います。

影向堂に安置されてる「大黒天」は、浅草七福神の1つとして数えられて、御利益が有ると御参りに来る方が多いです。

『九尊仏』のお詣りの仕方ですが、生まれた十二支の本尊の前でお参りするのですが、大黒天さまの横を通ると、小上がりになってるので、靴を脱いで上がって下さい。それぞれの十二支の守り本尊の前でお祈りすることが出来ます。
御利益は、開運・金運なので、興味の有る方は、お立ち寄りの程を!!

銭塚地蔵堂
(ぜにつかじぞうどう)

銭塚地蔵堂は、その名の通り「金運・商売繁盛」に効果があると言われる地蔵堂で、別名「かんかん地蔵尊」と愛されて呼ばれてます。赤く染められて旗を通ると、常香炉に寛永通宝が刻まれてます。

昔から石塔の下から寛永通宝が沢山埋められてるとの言い伝えが有り、遡ると関東大震災のときに一度お堂は消失してるのですが、お堂が消失する前の石塔には「摂州有馬・山口銭塚正徳三年」という、謎の記載があったそうです。

『銭塚地蔵堂』の由来
享保年間(1716~36)に摂津国有馬郡(現在の兵庫県西宮市)に山口某という武士の妻がおり、夫とふたりの子供と暮らしていた。貧しいながらも彼女は武士の妻としての誇りを失わず、他人からの援助を断って清貧の生活を送っていた。ある時、子供らが庭先に埋まっていたたくさんの寛永通宝を掘り当てた。しかし彼女は、理由のない金を自分のものにするのは恥と考え、金を埋め戻させた。この賢い母に育てられ、子供らは立派に成長し、家が繁栄したので、子供らは金を埋めた場所に地蔵尊を祀ったという。これが現在、西宮市山口町に残る銭塚地蔵尊である。この地蔵尊の御分霊を勧請したのが浅草寺の銭塚地蔵堂であり、商売繁昌のご利益を求めて祈願する人が多い(境内の説明文より抜粋)

銭塚地蔵には「融通」という文字が書かれてあり、これがうまい話なのですが、「大金持ちになりたい」「一獲千金が得られますように」という願いを込めても、願いは叶いません。「融通」とは、願うその人本人に一生懸命働いた分の御利益(お金)を融通(授ける)と言うご利益をお授けなられるお地蔵様だそうです。まさに上手く出来てると思いますが、地蔵の由来からすれば、ある意味当然の話かもしれないです。

かんかん地蔵』は本堂の隣にあり、元が姿が分からないほどに石像が削れた姿になってますが、大日如来像の石像で有ったと言われてます。何故原型を残さない姿になったかと言うと、昔からこの石像を削って持ち帰ると御利益が有ると言い伝えが有り、現在の姿になったのです。現在では削ることは禁止された代わりに側に有る石で石像を叩く事から、その音の由来で『かんかん地蔵』と言う名前が広く伝わるようになったのです。こちらの方も金運・開運としても広く伝わってます。

お詣り方法は、入り口でお塩・お線香・灯明用のローソク(100円)を分けて貰って、銭塚地蔵堂とかんかん地蔵にお線香を立てて、お塩を供えると良いみたいです。入り口には福袋(200円)も販売してます。中は寛永通宝のレプリカが入ってます。金運アップのお守りに良いでしょう。

今回は開運・金運に御利益が有るお堂にスポットを浴びせましたが、今回紹介した本堂以外に有るお堂・神社ですが、浅草寺にはこの他に沢山の神社仏閣が有り、それぞれに御利益も有ります。興味の有る方は浅草寺を散策してみては如何でしょうか?