正念場のドリームアジェンダ

一口馬主

今週施行されるNHKマイルカップの歴代王者は、その後の経歴を調べると、ミッキーアイルが優勝した年以降は、国内G1を優勝した馬が居ない。これまた不思議なレースのひとつです。逆に惜敗、惨敗した方が飛躍を迎えるケースが多いので、馬主泣かせのレースかもしれないです。その原因は、トライアルレースの間隔の短さかもしれないです。実際に、トライアルレースの優勝馬は近年、NHKマイルカップに優勝してない。今年も波乱含みのレースになりそうです。

正念場のドリームアジェンダ

波乱が予想されるNHKマイルカップ当日に遂に念願の東京ダート1600mに出走すべく、美浦トレセンに戻ってきたドリームアジェンダちゃん。大本営(シルクホースクラブ)より、1週前追い切りのコメントが、下記の通りに発表されました。

栗田徹調教師のコメント(2022年4月28)「こちらへ戻ってきてからも馬体に問題はありませんでしたから、先週末に坂路コースで追い切りを行っています。単走で55-40を切るくらいのところでしたが、トモにもう少し力強さが出てくると良いものの、チップが重たいことを考えればこの馬なりには動けていましたね。28日には南Wコースで併せて追い切りを行い、道中はドリームアジェンダがピッタリマークする形から、直線では内から脚を伸ばして同入で終えています。思ったよりも全体時計が遅くなってしまったものの、ゴールを過ぎた後も1ハロンはしっかりと追っておきましたので、それで帳尻は合わせられたのかなと思います。この感じなら来週には態勢が整うと見ていますので、来週のD1,600m戦を目標に考えていますが、前走から間隔がそれほど空いていないのが原因なのか、馬体の張りや艶が良い頃には及ばない感じですし、その辺りを踏まえて最終的に判断したいと考えています」

栗田調教師のコメントを見てると、弱気発言と言うよりも泣きが入った感じに取れますね。牝馬は調子を崩すと、立て直しが厳しいですし、少し休ませるにしても、8月はもうすぐそこですから、悠長に休ませてる時間もありません。1日も早く未勝利を脱出しないことには、お先が真っ暗ですね。とりあえずは、1週前追い切りは、コメント通りの帳尻合わせで、最終追い切りで未定の騎手も決まるのでしょう。そして、最終追い切りを終えて、大本営(シルクホースクラブ)の発表は以下の通りです。

栗田徹調教師のコメント(2022年5月4日)「ボディコンディションを上げるべく、先週末はしっかりと負荷を掛けました。坂路コースで終いは一杯に追うと、全体時計は53.8秒で終えています。そして、4日には南Wコースで併せて追い切りを行い、道中はドリームアジェンダが3頭併せの2番手を追走して、最後は同入で終えています。今朝は田中勝春騎手に手伝っていただきましたが、『直線に入ってからもしっかりとした脚取りでかなり良い動きでしたし、中身も整っていると思います』と好感触を得たようですね。ある程度しっかりと負荷を掛けていく中で汗は掻けていますし、代謝が上がって馬体の張りや艶は先週よりも良くはなってきましたから、今週のレースでも能力は発揮出来る状態です。また、体は今の時点で510kgほどですから、前走と大きく変わらないくらいで臨めると思います。なお、レースでの鞍上は福永祐一騎手にお願いしています」

栗田調教師からは最終追い切りは合格点で、体調面も整ったコメントを見ると安心します。初めての東京競馬場の1600mですが、ドリームアジェンダちゃんなら、何とか対応してくれると思います。また福永騎手に鞍上が決まり、ひと安心です。個人的にはレーン騎手に乗って貰えると嬉しいですけど、贅沢は言えません。それに今年のフェブラリーSの覇者でも有ります福永騎手であれば、何と良い成績を残してくれるのではないでしょうか。とりあえず、残り3ヶ月なので早く未勝利を脱出して、次のステップに上がって欲しいと思います。