ブロック制って何?競走馬は各競馬場に自由に出走出来ないの?

一口馬主

メリディアンちゃんの近況が大本営より発表。今後は2月8日(土)東京・3歳未勝利・牝馬限定・芝1800mもしくは2月8日(土)京都・3歳未勝利・芝1800mもしくは2月9日(日)東京・3歳未勝利・混合・芝1600mに予定してます。ココに来て1番心配してたメリディアンちゃんが慌ただしくなってきました。前走の結果を見ると、東京競馬場で走らせたいのが親心!!後は抽選に潜り込めることを祈るばかりです!!

ブロック制って何?競走馬は各競馬場に自由に出走出来ないの?

友道調教師のコメントを眺めてみると、気になるワードが登場し気になって調べてみました。「1月29日(水)は無理を強いぬ程度です。飼い葉も食べており、順調と言えそう。来週のレースを予定しましょう。ただ、京都も小倉もコース状態が悪いので・・・。ブロック制で出走が叶うか微妙ながら、可能ならば東京を優先に考えています」

文面を見てると、ブロック制って頭の中に疑問符が浮かびました。競走馬は東西トレーニングセンター所属によって出走する競馬場に制限があるのか?
そもそもG1・7勝馬キタサンブラックは関西馬ながら、3歳馬秋まで中山・東京競馬場しか出走しなかったのは有名な話であり、もしこの話が本当ならある意味強運を持った競走馬でも有ります。そこで調べた所、ブロック制は本当の話であるのです。調べた結果、以下の通りになります。

美浦トレーニングセンター所属馬の自ブロック=東京・中山
栗東トレーニングセンター所属馬の自ブロック=京都・阪神
となり、未勝利・500万下では自ブロックの馬が優先されます。

(一)主場開催時
① 自ブロックの所属馬で過去1ヶ月(4節)以内の前走において5着以内の成績を収めた馬(上のクラスでの成績も有効)
② 自ブロックの未出走馬
③ 自ブロックの所属馬で前走からの出走間隔が長い馬
④ 他ブロックの①~③を順に

(二)その他開催時
① 過去1ヶ月(4節)以内の前走において5着以内の成績を収めた馬(上のクラスでの成績も有効)
② 未出走馬
③ 前走からの出走間隔が長い馬
なお、同一項目内の馬が多数いる際は抽選を行います。
平地競走の出走馬を決める場合は、前走が障害競走、地方交流競走の場合は出走間隔だけを考慮し、競走成績については考慮に入れません。

この条件を見ると、中山競馬場で施行される未勝利戦でフルゲートに余りが有れば、栗東トレセン所属馬の追加登録を認めると言うことになり、美浦トレセン所属馬も然りで有ります。ただ今回みたいに馬場の適性が合わない場合、どうしても遠征してでも勝利を勝ち取りたい競走馬には狭き門になります。

何故、ブロック制が導入されたのでしょう?

2012年に自ブロック制が導入されたが、その当時は栗東トレセン所属馬があまりにも強すぎたことに起因で、俗に言う「西高東低」と呼ばれる時代です。クラブ法人による外厩制度は活発に運用される前の時代で、個人馬主が全盛期でも有った時代において、多くの馬主が栗東トレセン所属馬として預けた方が得策と考えるようになった為、美浦所属の調教師は廃業に追い込まれることを防ぐ目的と良く言われています。

でも、実際にはJRAの経費削減が目的で、自ブロック制前は、牧場からトレーニングセンターなどへの輸送は馬主負担だが、トレセンから各競馬場への輸送費はJRAが負担してましたが、自ブロック優先制を開始することで約50億円の輸送費の一部を経費削減すると見込んでます。しかも他ブロックへの遠征は馬主負担になるらしいです。これだと無理に遠征はしづらくなります。

況してや、2019年から3歳未勝利が8月末終了になり、自ブロック制という規制により関東馬は中京や小倉に、関西馬は福島や新潟にほとんど出走することができない現状だと、直線に坂がある中京に適性を見いだしたい関東馬もいただろうし、新潟の1000メートル直線を使いたい関西馬もいるだろう。これは関東・関西所属が有利とか不利とかいう問題ではなく、今後の競走馬生活に大きな影響を及ぼす大事な時期に、その馬の適正な条件に出走できないという競走馬の能力の目を潰すという失策に繋ぐるのではないでしょうか?個人的には夏場は自ブロック制を凍結にすることが何よりだと思います。