ブランドの正規品と並行輸入品の違い

インポート

TwitterやYouTubeで、動物動画を観ることにハマってます。猫や犬の可愛い仕草やリアクションに癒されてます。特に、動物の赤ん坊動画は、沼にハマってます(笑)

ブランドの正規品と並行輸入品の違い

今回はインポートブランド(メンズブランド)の正規品と並行輸入品の違いを取り上げたいと思います。

簡単に通販サイトでも、国内正規代理店と並行輸入品取り扱い店と乱立してます。楽天サイトで、「バルバ シャツ」と検索すると色んな販売サイトがズラリと表示されます。3万円台の価格表示のシャツが有ると思えば、1万半ば台の価格表示とまちまちに表示されます(中古品は除きます)

このように大手通販サイト「楽天」でも、国内正規代理店と並行輸入品取り扱い店は軒を並べてるのです。では、国内正規代理店と並行輸入品取り扱い店の仕組みの違いを述べたいと思います。

国内正規代理店のメリット・デメリット

大手ブランドメーカーの国内正規品は、本国から日本法人を設立して、直営店を運営し販売を手掛けるパターンと、販売代理店契約を結んで、販売委託をするパターンに分かれます。もちろん扱う商品は、100%本物です。全ての直営店、公式ネットショップで、同じ価格で販売してます。

また日本で多く存在するセレクトショップは、色々な海外のブランドを買い付けて販売します。大手セレクトショップ(BEAMSやユナイテッドアローズなど)の場合、イタリアのフィレンツェで毎年2回、 1月と6月頃に行われる世界最大級のメンズプレタポルテ(男性高級既製服)の見本市『ピッティ・ウオモ』に出向き、直営店や正規輸入代理店を通して買い付けしてます。店頭に行ってタグを見れば、セレクトショップのタグとは別に、直営か正規輸入代理店の会社名が入ったタグが付いている場合が有ります。また直接買い付けなので、セレクトショップ独自のオリジナル商品(別注商品)も発注します。

以上が、国内正規代理店を通した流れになります。正規代理店で買うメリットは100%本物である。保証が付いてくると2点でないだろうか。逆にデメリットは、価格が高い事。人気商品は品薄で有ることに尽きます。セールは特定の客層しか行わない(大手ラグジュアリーブランド)。

並行輸入品取扱店のメリット・デメリット

正規品は、正規代理店が「メーカー」から商品を輸入してメーカー直営店などで販売している商品のことを言います。それに対し、並行輸入品は、「海外の正規代理店・正規販売店」からメーカーに関係ない第三者が直接仕入れた商品のことを指し、仕入れた商品を国内の業者に販売して小売店などで販売することをいいます。ちょっと文章がまどろっこしくて頭で理解しにくいですね。

簡単に噛み砕くと、大手ブランドメーカーから正規ルートで国内輸入された商品を正規品と呼び、逆にそれ以外のルート(個人が海外で購入したものも含む←これは重要)で日本へ持ち込まれたものは全て並行輸入品と覚えた方が理解しやすいです。

並行輸入品のメリットは、正規品に比べて、価格がリーズナブルなこと。正規品はブランドイメージの維持や売値の急落防止のため、値下げされることは稀です。並行輸入品は、海外バイヤーを通して、独自に買い付ける為、そういった制限に捉われずに販売されるので、正規品より安い価格での販売が可能となっています。為替の変動を見て輸入すれば仕入れ値を抑えられるので、販売価格の値下げを実現できるのです。

並行輸入品のデメリットは幾つか有ります。

先ずは、商品の保証、修理の問題です。並行輸入品は購入後に不都合があっても、メーカーの返品交換サービスや保証サービス、修理などのアフターケアを受けることができない可能性があります。並行輸入品販売店が独自に保証などを展開しているショップもありますが、正規品に比べると手厚さに欠けることがあります。

次に購入に際して、一番気を付けたいのが、「並行輸入品」と謳いながら偽物を売る業者です。これは並行輸入品のイメージを悪くして、購入を嫌煙される最大の要因で有ります。まったくの偽物を並行輸入品と偽って販売する悪徳業者が少なくありません。

また、並行輸入品を扱っている業者ですら知らない間に、偽物が混入していることがあります。直接買い付けているなら可能性はないと思いますが、海外の業者に代理で購入してもらったものを輸入して販売している並行輸入業者などは、知らない間に偽物が入り込んでいることがあります。

楽天サイトで大手並行輸入品を取り扱ってるのが、『モダンブルー』でしょう。物量もさることながら、プライスもセレクトショップで購入するよりも安いです。気に入ったら、ブランドでサイズ等が合えば、ポチっと購入できる手軽さから、急成長を遂げた話題のサイトです。

最後に、今は円安なので、利用される方は少ないと思いますが、最近まで流行ってたのが、海外ブランドショップサイトからの直接個人輸入です。この場合は、大まかに注意する点が3つ。

まず英語、現地語のスキルが求められます。メールのやり取りからして、英語がある程度のスキルがないと、商品自体の問い合わせに、商品の未着等の問い合わせ対応も出来ずに、商品が届かない恐れも有ります。余談ですが、イタリア人は時間にルーズで、シャツを注文しても中々作らずに半年以上経って、漸く製作に取り掛かれば、マシと言われるお国柄です。

次に運送料と関税の問題です。商品代金の他に、先ず運送料が発生します。無料というケースは希だと認識した方が良いです。基本、エアー便で発送します。安いからと言って、船便は避けてください。コンテナが船底置かれた場合は、服や靴などは湿気の影響を受けます。また、海外発送なので、転送が効かないケースも有りますので、届け先住所は要注意です。

関税についてですが、歴史的には古代都市国家における手数料に始まり、内国関税、国境関税というような変遷を経てきましたが、今日では一般に「輸入品に課される税」として定義されています。

簡単に言えば、輸入品を受け取る段階で税金が発生する可能性が有ります。原産国や商品によって、税率は変わってきます。イタリアだと、10~20%も関税がかかる可能性が有ります。10万の商品に2万の関税だと割に合わない可能性も有ります。しかも、商品を受け取る際に、関税を現金払いするので、クレジットカードは使えません。その辺も注意が必要です。

最後に、返品の対応です。海外から個人で仕入れる訳ですから、サイズが合わなかったり、不良品が混在してる可能性もあります。その場合も、購入した会社との連絡等は勿論ですし、海外への発送も自分で行わないといけません。郵便局では海外発送には着払いのシステムも無いので、海外に返品の際には、郵便局からの運送料だけでも高くなります。

況してや、返品先の税関で課税対象にされた瞬間、受け取り拒否で帰ってくる可能性は大いに有ります。ラベルには英語若しくは現地語で必ず返品、不良品と明記しないといけません。(その場合でも、税関の考え方ひとつで関税が課せられる場合もあります。)

最近では、CMでも知名度が上がってきたBUYMAも代行と言う形ですが、個人輸入の一種です。とまれ、個人で輸入しても、並行輸入品扱いとなる訳です。ただ、今の日本は脅威的な円安になってますので、円建てで個人輸入するメリットは希薄に感じます。それでも安い商品は有れば、自分が損しても大丈夫な範囲で購入する線引きを作ってから、挑戦するのも良いでしょう。