遂にファイブスター物語の最新刊が発売された、月刊ニュータイプを購読してない私には、単行本でしか連載状況が分からない。本屋で立ち読みの手もあるが、大の大人なので、それは無しで!
カイエンの血が新たな時代を紡ぎだす『ファイブスター物語17』
前回は運命の女神ラキシスと楽しいお供の珍道中は、異世界の神は出てくるやら。悪魔の大群やら、マニアックなファンには感動的なシーンばかりですが、私にはさっぱり訳が分からないまま、ストーリーは終わった。
今回の17巻は、ボスヤスフォートとの闘いで視力を奪われて、遭難救助ポットから回収されたカイエンの双子のマグダルが意識を快復したシーンからストーリーは始まります。
ボスヤスフォートの追撃を逃れるため、偽名を名乗りながら、採掘所で過酷な重労働をさせられます。悲運な詩女が悲し過ぎる。しかし、彼女の人柄が周りの雰囲気を変えていって、思わぬ方向へと導いて行く感じがします。
一方、親のエゴから産まれたと想い続けるマキシ。母であるミースを愛し、父であるカイエンを怨み、剣聖の称号に拘るマキシは、超帝国騎士の血を完全に受け継いだ影響で、幼少から殺戮マシーンとして、精神崩壊寸前まで追い込まれます。
マグダルに同調して覚醒したデプレと、同じく純血の騎士剣聖マドラのお陰で、マキシは、今見ぬ姉のマグダルの為に働こうと思います。
一方、剣聖ハリコンの血を受け継ぐアルルは、未来の黒騎士を予見します。詩女の能力を開花するアルルは、マグダルと共に詩女の運命を歩むのでしょうか。こんな感じでストーリーは展開されていきます!個人的には、カイエンの蒔いた血が運命を交差させながら、アトール聖道王朝建国へと向かっていくのでしょう。
過去に拘るマキシと、未来へと導くマグダミの対比が面白いです。そして、フィアモレ帝国のナカカラの誓いを守るべく、場面で筆が置かれます。魔導大戦は何年目に突入したのでしょうか!伏線回収があまり進まない感じが受けるのは私だけでしょうか(笑)
話の後半で、ログナーの過去について、語られた部分が興味が深いです。FSSを読み終えると、もう何十年も連載してるような気分がしてます。
個人的にアドラー星侵略がどう描かれるかと気になってたのですが、その一部が単行本に収録されています。超帝国騎士の開発段階で負の遺産が、事の発端だとは興味が湧きます。
次巻は2~3年後でしょうか。永遠と連載が続く作品ですが、私が生きてるうちに完結するのだろうか、コロナに負けずに長生きをしたいと思う次第です。