今回訪れたお店は、新橋駅から徒歩10分に有るミシュランガイドのビブグルマンに選出されたカレー屋『幸正』に訪れました。かなり変わったスープカレーと言う口コミだったので、どんなカレーに遭遇できるのかと、楽しみに突撃してきました!
カレーの大海に浮かぶビーフライス島 新橋『幸正』
5月の或る日、週末の愛馬の必勝祈願を込めて、かつ丼を食すべく、新橋のオヤジの聖地、ニューオヤジビル、改めてニュー新橋ビルに訪れた。お目当ての『とんかつ 明石』を目指すべくいざ4階へ!階を上がるごとに、テナントが軒並み「閉店シャッター、ガラガラ」状態のフロアヘと変貌していく。昔の活気の有ったニュー新橋ビルとはエライ変わりように、ヤバイですね、ニュー新橋ビル。
色々と頭の中で想像しながら、寂れた通路を歩いてると、『とんかつ 明石』に到着。そして、目に飛び込んできた「本日のかつ丼は終了しました」に膝から崩れ落ちました。マジっすか、侮ってました、そこまで有名なのですね、『とんかつ 明石』は。
「さあ、私の夕食はどうしよう(涙)」と思案してると、以前から気になってたカレー屋に行こうと思い、立ち食い蕎麦屋『うさぎや』方面へと足を向けます。私が向かったのは、カレー屋『幸正』です。
立ち食い蕎麦屋『うさぎや』に訪れてから、私は新橋から浜松町方面へと散策してます。『うさぎや』周辺には、美味しい飲食店のお店が点在してる事に気付いたからです。裏道を入ると、黒塗りの一軒家に白い文字で『幸正』と看板が掛けてます。
この怪しげな一軒家のカレー屋は有名店なのかと、グーグル先生に問い合わせると、食べログではトップ5000入り、ミシュランガイドのビブグルマンに選出されてる有名なカレー屋と判明。是非とも食べてみたいと開店間際の17時半の訪れると、入り口の簾に「本日は18時から営業になります」と貼り紙が、思わず膝から崩れ落ちました。別の日に訪れると、入り口の簾に「本日は18時半から営業になります」と貼り紙が、、、。終いには、「本日のディナーの営業は中止となります」と貼り紙(涙)
「今日はどうだろう」と、『とんかつ 明石』から向かって、18時過ぎに訪れると、今日は営業してるではないですか!日頃の行いが良いのかもしれません(笑)
因みに、『幸正』の店主は沖縄出身で、夜になるの泡盛も提供してくれる。しかも、食べログの書き込みをすると、夜に限りは当日予約も受け付けると記載されてます。確かに、当日食べたい時に電話で営業時間を確認すれば、時間を無駄にしなくて済みます。しかし、カレーを食べるのに予約までする必要が有るのかと、私の心の中で疑問点が湧きました。しかし、この考えが大きな誤算を生みます!
店内の入ると、「店主が予約の方ですか」と聞かれたので、「違います」と答えると、「こちらの席にお座り下さい」と案内されます。店内を見渡すと、数名しか座れない席に、女性客が1名座っております。何か海の家を連想させる内装です。この座席数だと、遅い時間だと断れるのでしょう。メニュー表を眺めると、チキン、ポーク、ぶりにビーフと並ぶ。「OLD STYLE 幸正」にも後ろ髪を引かれるが、個々は王道のビーフをチョイス。
店主が「少し時間がかかります」と声をかけて調理に入ります。ひとりで切り盛りしてるので、大変ですね。私の後に、女性客が2名予約が入店。本を読みながら、噂のカレーを待つのです!
沈黙の時間が流れて、待つこと30分。カレーはまだテーブルに登場しない!カレーって、30分も待つほど、時間がかかる料理かと思うほど、待たされます。予約して来店する意味が、やっと分かった。19時には電車に乗って移動予定の私は、お金を払って、キャンセルして席を立とうかと思った時に、スープとポテトとピクルスの前菜がテーブルに登場。口寂しさから摘まみながら、10分程に念願のスープカレーが登場しました。
テーブルに登場したスープカレーは、見事にインスタ映えする、スープに海にライスの小島が浮かぶような綺麗なスープカレーです。ライスをよく見ると、ケチャップライスとサフランライスの2重構造になってます。ルーは辛口で、ライスに絡めると程よく中和されます。しかも、ライスにはピクルスなのか、沢庵なのか、サイコロ状の物体が仕込んでおり、微妙な食間と酸っぱさを口の中に刺激します。そして、甘く煮込まれたビーフは口の中で柔らかく溶けます。
口の中で三重奏、四重奏の幸正のスープカレーは、評価が高く納得します。「悲しいかな、何て日なのだろうか」。食べれば、食べるほど、こんなに美味しいカレーをじっくり味わって食べることが出来ない無念さ。後ろ髪を引かれるように猛スピードで早食いする私。会計を済ませると、直ぐ様、新橋駅へと猛ダッシュです。電車の中で、今度はぶりのスープカレーが食べたいなと思いつつ、次回は必ず予約をしてから訪れようと心に誓うのでした。