初代フレンチの鉄人がプロデュース 『クイーン アリス 横浜店』

食べ歩き

値上げラッシュが止まらない。2022年10月より年内最多6500品目が値上げする予定です。その中にはビールも含まれてます。本来、物価の上昇に伴って賃金が上がれば、問題ない話なのだが!選挙で自民党に入れるから、こうなると改めて考えさせられる。

初代フレンチの鉄人がプロデュース  『クイーン アリス 横浜店』

横浜の最後を飾るランチは、フジテレビ『料理の鉄人』で初代フレンチの鉄人として出演された石鍋裕シェフがプロデュースする『クイーン アリス 横浜店』です。

食のアーティストが創り出す数々のフランス料理は、「皿の上の芸術」と呼ぶにふさわしい美味しさと盛り付けで、優雅なひとときは、番組上でのニックネーム『フレンチ料理界のヴィスコンティ』に相応しく、食べログでも、百名店に選ばれる名店です。

ランチは2部制で(11時開店/13時40分)ホテルでゆっくりしたかった為に、2部の方で予約。13時40分に開店ですが、既に女性の群れで店前は溢れかえってます。世の中の女性はランチが好きなのか、それとも横浜女子は女子会を開くのが好きなのか、どちらなのでしょう。たぶん両方です(笑)

「不思議の国のアリス」を模した入口と、店内はカップルシート席とテーブル席に分かれており、テーブル席からは横浜の夜景のシンボルマークである観覧車が正面に見えます。ディナーの時は観覧車のイルミネーションが綺麗でしょう。

今回は食べログ上のコース料理の値段よりも、東急ベイホテルのホームページ上の、平日ランチの値段設定の方がお得だったので、予約をしました。ただ、訪れた後に、東急ベイホテルのランチコースは、ショートプランで頼んだ事が判明。通常は、肉魚料理のダブルメインで提供するのに対して、ショートプランは肉魚料理のどちらか1つを選び、通常オプションのスープが代わりに付くコース料理です。

既に、朝の時点で暴飲暴食の極めた私には、ここでダブルメインは正直お腹にキツく、ショートコースの方が有難いです。

朝食を食べてきたよ、『ウェスティンホテル 横浜』宿泊記
マリオットホテルの無料宿泊券から始まった横浜旅行は、夜の中華街で食べまくり、宿泊地である『ウェスティンホテル 横浜』で、清々しい朝を迎えたのです。

前菜は上が「真鯛の昆布〆と帆立貝のマリネ 塩ジュレとライムの香り」、下が「軽くいぶったカマスと帆立貝のガスパチョ仕立て レフォール風味」をオーダー。

「真鯛の昆布〆と帆立貝のマリネ」は塩加減がちょうど良く、ライムが程よいアクセントになってます。鯛もホタテも厚みのあるスライスで、歯ごたえを感じるマリネです。「軽くいぶったカマスと帆立貝のガスパチョ」は全く食べたことがない逸品でした。私が、スペイン料理のガスパチョが初体験で、西洋わさびをアクセントに効かせたフレンチにアレンジ、新しい扉を開いた、感動的な一瞬でした。

バケットは程よい硬さで良かったのですが、男性の私には、2回も端を渡してくるスタッフに、男性客には端を渡すようにと、指示が出されてるのかと悪意を感じました(笑)

とうもろこしの冷製スープは、スプーンの上に焼きとうもろこしの粒が。それを混ぜて、スープを味わうのですが、市販のコンポタージュよりも濃厚な甘さで、粒の食感と交わって、美味しかったです。

メインは肉料理「柔らかく煮込んだ牛肉のハーブバター焼き ジャガイモのピューレと共に」、魚料理は「鱈のムニエルと花ズッキーニのファルシ 塩レモンとロリーエの香り」をオーダー。

肉料理は、牛肉を良く煮込んで濃厚な味わいですね。添えたジャガイモのピューレが、お腹にジャブを与えるように、美味しさでフォークが止まらないです。魚料理は、鱈のムニエルが程よい焼き加減で旨しです。花ズッキーニのファルシは初めて食べたのですが、塩レモンの風味でさっぱりしてます。想像を越えていて、悪くはなかったです。

デザートに「葡萄のジュレ フロマージュブランのソルベと共に」、「ピーチメルバ」。紅茶はレモンティーをオーダー。夏場なので、冷たいモノはいけますが、最後でデザートのポジション(量)が多いのに驚きました。でも、観覧車を眺めながら、優雅にデザートを食すひとときは何とも言えません。

ただ、残念ながら最近の円安の影響から、コース料理の値上げを2022年11月1日より行われるそうです。後、「フォアグラのソテー 大根添え」が、昨今の世界情勢で、フォアグラが入手困難な状態です。材料高で飲食店が厳しい現状では致し方ないです。

全ての面で申し分なく、当に至福の時が終わるのに相応しい食事とおもてなし。『フレンチ料理界のヴィスコンティ』と呼ばれた石鍋裕シェフのプロデュースするフレンチと感服です。また機会が有れば、訪れてみたいと思います。

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