塩ラーメンの最高峰!!あら炊きらーめん 新宿『麺屋 海神』

新宿区,食べ歩き

コロナウイルスが蔓延する中の日本列島において、『恋はつづくよどこまで』に夢中になってる拙僧です。テレビ録画で何度も繰り返し見てますが、佐藤健が演じる天堂はツンデレの性格には、ある意味佐藤健が演じてるから許されると思えるシーンも数多く存在する。例えば8話の最後でバッグハグをするシーンは、冷静に考えると「ストーカーでは?」とネットで声も上がりましたが、佐藤健だから許されると巷の女性は歓喜の声をあげてます。やはり今人気ナンバーワン俳優は佐藤健なのだなと思う瞬間でも有りますが、ラブコメが流行らない昨今のドラマ事情の中で、『恋はつづくよどこまで』の健闘は、視聴率がどこまで上がりつづけるか?注目でも有ります。

塩ラーメンの最高峰!!あら炊きらーめん 新宿『麺屋 海神』

塩ラーメンのディープインパクト!!
外国客でも味わえるトレビアンなラーメン!!

新宿でぶらぶらしてると、ラーメン通のツレが急に塩ラーメンが食べたいと発作を起こしたので、急ぎGoogle先生に教えを乞いたら、教えてくれた御店が今回訪れた『麺屋海神』です。新宿駅南口徒歩3分圏内の雑居ビル2階と言う不利な条件下でラーメン屋を営む『麺屋海神』は、塩ラーメンで新宿界隈では1、2を争うと呼び声が高く、外国人も足蹴に通う塩ラーメン店で有ります。

新宿の雑居ビル2階って本来ラーメン屋さんでは、見かけない形態であまり立地条件も悪く、訪れた当日は雑居ビルの狭い階段を登っていくと、既に階段で数人の御客様が並んでる状態で、立地の悪さを跳ね返すようなまさかまさかの繁盛ぶり。列に並んでる御客様を見てみると、カップルが多く、その中には意外とイスラム圏の観光客も居て、意外に思えたのですが、その理由は後で分かりました。待つ事15分、入店すると縦長の空間に、左はカウンター席、右はテーブル席とこじんまりとした空間です。左壁面には「真鯛・穴子・平政・平目」とデカデカと「本日のあら」が記載されてます。市場から入荷する魚によって「あら」は変わり、その日その日のスープの風味も変わります

そもそも「魚の粗」(あら)は、の下ろし身を取った後に残る頭部、骨、エラ、ヒレやそれらに付着した肉であり、 通常は「魚のあら」と呼ばれます。海外でもラーメンブームが巻き起こってる昨今、日々新たな製法や新たな食材を使ったラーメンが生まれているが、ここ数年ラーメンの世界でじわじわと注目を集めている食材が「魚のあら」です。
北海道では魚のアラと豚骨を炊いたスープで人気を集めている『あらとん』は2006年のオープン。鮮魚系ラーメンと注目を集めた『麺屋海神』も最初のオープンは2004年です。豚骨を使うと宗教上イスラム圏で食せない為、今から十年以上前から、アラを使ったラーメンは存在し注目を集めて、海外でも魚のあらがベースのラーメンが出店され人気を博してます。

あら炊き塩らぁめん・へしこ焼きおにぎり

透き通る黄金スープ

考え尽くされたあら炊き塩らぁめんは2種類!

席座ってから注文して6分ほどで、『麺屋海神』の塩ラーメン「あら炊き塩らぁめん・へしこ焼きおにぎり」・「あら炊き辛塩らぁめん・へしこ焼きおにぎり」が登場です。

麺屋海神』は旬の素材にこだわっているので、入荷する魚は毎日異なります。季節によってはもちろん日ごとに変わるスープの味は新鮮な魚の「あら」を丹念に炊き上げています。具材も独特で鶏チャーシューを乗せたい欲求に駆られる御店が多い中、『麺屋海神』は鱈のすり身に海老を練り込んだつみれと細かく叩いた軟骨を散りばめた鶏つくねを乗せて、スープの味に変化を出すために薬味は中央に白髪ねぎ、小口切りの茗荷、千切りの紫蘇、糸唐辛子、針しょうがの五種類を乗せたトッピングと、ラーメンドンブリを眺める景色は至ってシンプルです。

拙僧が想像してた塩ラーメンと違って、豚骨を一切使わない「魚のあら」だけの塩ラーメンは、黄金に輝くあらの塩スープと細麺が綺麗に輝いて見えます。ラーメンドンブリの景色を見た瞬間の「こんな塩ラーメン見たことない!!」と輝きと共に感動が込み上げるほどです。
まずはスープから。一口含んだだけですっきりしたあら汁に塩味が控えめで、飲み干すと魚のコクが残るような風味が残り、よく考えられた塩梅のスープです。塩ラーメンと言うよりも、魚介スープの塩味という今までありそうで無かったスープにトッピングの薬味を一緒に口に運ぶと今度は苦味が加わり、黄金スープに変化をもたらします。細麺も若干硬めですが、それはそれで時間が経つに連れて程よい感じの柔らかさに伸びます。

麺屋海神』の塩ラーメンにおいて、拙僧が受けた最大の衝撃は鶏つくねと海老つくねの存在だろう。「ラーメンにつくねって蕎麦やうどんと違いますが、、、」と正直な感想です。本来ならチャーシューがメインと思うのが普通でしょうが、あら炊きラーメンで攻めてるのですから、チャーシューを乗せるのは野暮ですね。しかし、つくねをラーメンに乗せると言う発想は、まさにトレビアン!!しかも、このラーメンの鶏つくねが一番美味しい!海老つくねも美味しいけど、鶏つくねの中に入ってるナンコツのコリコリした食感と味が美味い。魚介の中に唯一の肉系が入ってるから余計に味に変化を与えるのでしょう。しかも、これなら宗教上で豚が禁止されてる外国人でもラーメンを楽しめるのだから、隙のない塩ラーメンだと思います。まさに、新宿に置いて、塩ラーメンのキング的存在です。

店員さんに「柚子胡椒」を頼んで、食べてる途中に柚子胡椒を二さじをドンブリに投入すると、今まですっきりしてたスープにパンチが加わりこれはこれでアリですが、どちらでも美味しいから投入するタイミングに困ります。
へしこ焼きおにぎりは、へしこ独特の風味もなくラーメンを食べながらおにぎりを頬張るのかと思いきや、最後に残ったスープにおにぎりを投入し、崩しながら雑炊で食べると言う手の込んだ塩梅にラーメンという域を超えてます。考え尽くされたドンブリ構成に圧巻の一言に尽きます。

連れは「あら炊き辛塩らぁめん・へしこ焼きおにぎり」を注文。しかも、激塩をオーダーするとは、まさに猛者です。連れからひと口スープを頂きましたが、辛さを飛び越えて痺れが舌を刺激する始末。これをもりもり食べるとは連れは凄いです。

正直、新宿の塩ラーメンでは最強ではないかと思います。いえいえ、今まで出会った塩ラーメンの中で『麺屋海神』は塩ラーメンのディープインパクトで有り、それと共に外国人も味わえるトレビアンなラーメンでも有ります。巷の全部乗せ盛りラーメンに比べると、見た目は量が少なく感じるかもしれないですが、焼きおにぎりを雑炊にする発想が、お腹と心を満たしてくれます。まさに考えに考え尽くされた白いドンブリ描かれた最高の一杯です。まさに、新宿で塩ラーメンを食べたくなったら、『麺屋海神』に訪れるべしと胸を張ってお勧めできる一杯です。

あら炊き辛塩らぁめん・へしこ焼きおにぎり

店員さんに頼むと持って来くる柚子胡椒