シルブロン始動!!健闘のデビュー戦3着

一口馬主

ロードサラブレットオーナーズの新規募集が終了した。今年からインターネットでの応募も可能になり、サイトもリニューアルしたのですが、新しいログインパスワードを失くし、再度郵送してもらう珍事を起こした。今年はロードで出資した後は、様子見でいこうかと思います。

シルブロン始動!!健闘のデビュー戦3着

シルクホースクラブの初出資馬シルブロン(白いまつ毛)。
父トーセンジョーダン、非ノーザンファーム、若手調教師預託と、偉大なる半兄を持つシルブロンは募集当時から人気は今ひとつで、応募の時には抽選にならず、初回では満口にもならなかった。トーセンジョーダンの現役時代を知るファンとしては、何とか種牡馬としては成功を望んだのですが、花咲かず!!そんな中をシルクホースクラブで募集されたシルブロンについて、預託先の稲垣調教師はシルブロンの短評は「芝よりもダート向き!!」。確かにダートでしか勝ち上がってない産駒を考えれば、評価されても可笑しくない産駒のレベルの低さに、募集価格も重賞制覇の家系でもお手頃プライス。

私がシルブロンに出資した理由は、トーセンジョーダンの大ファンだったこと、そして母父がサンデーサイレンスで血統表を見ると、スペシャリストの血がクロスしてたことの3点です。
ただ出資をしたが、遅生まれで、体つきのひ弱なシルブロンの育成は順調とは言えずに、ゲート試験は一発合格出来ず、足元の腫れを出来たまま、秋のデビュー戦を迎える運びなったのです。以下は大本営(シルクホースレーシング)の発表です。

稲垣幸雄調教師のコメント(2020.11.12)
「12日に坂路コースで追い切りを行いました。1週前追い切りになりますので、これまでよりも負荷を強めた調教を課していますが、動きにはまだ余裕がありそうな感じでしたね。先週の追い切りでは馬体を上手く使い切れていないからか、終いは少し押っ付けていく形となりましたが、今日はそういったところは見られず、全体的な動きの底上げが出来てきている印象です。武史(横山武史騎手)に跨ってもらいましたが、『ウォーミングアップ時には左トモに少し弱さを感じましたが、動かした方がそういった面はマシに感じましたね。ハミ受けも問題なかったですし、最後までスムーズに走れていたと思います』と良い感触を持ってくれたようで、レースでも騎乗してもらう予定となっています。先週末に坂路コースで時計を出した後は、右飛節に少し浮腫みが見られたものの、翌日にはスッキリと見せていましたし、今週はフラットコース主体で調整しているからか、その点も落ち着いていますよ」

稲垣幸雄調教師のコメント(2020.11.18)
「18日に坂路コースで追い切りを行いました。先週は併せてそれなりに負荷を掛けましたし、今週はレース当該週になりますから、無理させない程度で終えています。馬体がしっかりしてくるのはこれからだと思いますし、攻め過ぎないように意識して調整してきましたが、追い切りを消化するに連れて終いの反応やフットワークの素軽さが良化してきており、競馬に向けて順調に態勢が整ってきている印象です。右飛節に関しては、先週くらいから追い切り後のダメージが少なくなってきており、今週に入ってからも大きな問題は見られません。現状でお兄さん(メールドグラース)と比べられるのは可哀そうですが、ポテンシャルは持っていると思いますし、夏場にゲート試験を受けていた頃と比べると、この馬なりに一皮剥けてきている感じがします。相手関係など未知数な部分があるので、実際に走ってみないことには何とも言えませんが、調教での感触からは初戦から悪くない走りを見せてくれそうで期待しています」

何度も繰り返しますが、夏場にゲート試験を受ければ一発で落ちるし、その後も脚元不安は出て来るはと、まさに過去のトーセンジョーダン産駒と同じ道を歩くのかと思われたシルブロンです。唯一の救いが、若手注目株の横山武史騎手をデビュー戦の鞍上に決まった事くらいです。それでも父トーセンジョーダンがG1制覇を飾った府中2000mと同じ舞台でデビュー戦を飾ることになり、惨敗か善戦かと一喜一憂をしながら、デビュー戦を迎えるのです。

シルブロンのデビュー戦は。東京競馬場の芝2000m。偉大な兄のお陰か、4番人気と心の下馬評よりも人気が高く心踊ります。レース内容は、まずまずのスタートを切りますが、行き脚が付かずに道中は中団を内目で追走していきます。4コーナーから徐々に促して行き、直線では馬場の3分所を通ってジワジワと脚を伸ばすと、3着でデビュー戦を終えています。

稲垣幸雄調教師のコメント(2020.11.24)
「競馬場に着いてからは入れ込むほどではないにせよ、ソワソワする部分を見せていましたね。装鞍の時にはそうでもなかったものの、パドックではまたソワソワしたところを見せていましたし、返し馬でも尻っぱねをしようとする素振りがありましたから、その辺りは今後も注意していく必要があるかもしれません。ゲートはスッと出ませんでしたし、向正面で進んで行く際にはハミを抜いたりして、デビュー戦らしく若い面が見られました。ただ、馬込みを嫌ったり、キックバックを気にしたりすることはなかったですし、道中の走りのリズムに気になる部分はなく、上手に追走することが出来ていたと思います。4コーナーから武史(横山武史騎手)の手が動き始めていたように、エンジンの掛かりはそれほど速くなかったですし、スパッと切れる脚を使うというよりは長く脚を伸ばしてくるタイプのように見えましたが、武史の感触ではこれくらいの距離で問題なさそうだということです。勝つことは出来なかったものの、初戦としては悪い内容ではなかったと思いますし、レースを経験しつつ精神面を含めた幼い部分も徐々に抜けてくるでしょう。この後はレース後の状態をよく確認してから、どうするか検討していきたいと考えています」

個人的には上がりが33秒台をマークしたシルブロンの走りに驚きを隠しえません。ましてや、足元不安の中で調教もままならずで、この時計はかなり素質馬と思いました。デビュー戦は3着と好走し、次回の優先出走権も獲得しました。今度は中山の2000mに標準を合わせて出走するので、未勝利脱出に頑張って欲しいです!