尻上がりに調子を上げてきたシルブロン

一口馬主

オークス(優駿牝馬)が5月23日に施行される。何と言っても、今年桜花賞を制したソダシが、オークスも制して無敗の二冠馬になるか、が注目の的ではないか。ソダシは日本で史上初の白毛馬G1制覇馬で有りますから、そこに無敗の二冠馬王手と来れば否応なしに人気が高まるのも無理はないです。ただ、ソダシの父クロフネは産駒の成績は障害競走を除いて1800mまでの重賞しか無く、ソダシが果たして2400mを克服出来るかが、注目の的である。ちなみ、競馬界にもサイン馬券と言う隠語が存在する。その週に起こった事件や話題からもじって馬券を紐解く事を指すのですが、今週は何と言っても新垣結衣さんと星野源さんの結婚でしょう。ちなみに、新垣結衣さんの誕生日は6月11日です。誕生日からもじって6枠11番と紐解くと、、、信じる信じないは個人責任とさせて頂きます(笑)

尻上がりに調子を上げてきたシルブロン

走ってる最中にブヒーブヒーと凄い呼吸音を発する謎の奇病に悩まされるシルブロンくん。ノーザン天栄で呼吸器系を色々とドクターチェックを受けるも原因が分からずに終い。呼吸器系以外は特に問題がないので、ノーザン天栄で次戦に向けて調整を続ける日々でしたが、稲垣調教師より帰厩のお許しが出たので、東京競馬場での未勝利戦に着実に歩を進めるのでした。大本営(シルクホースクラブ)の発表は以下の通りです。

稲垣幸雄調教師のコメント(2021年4月22日)
「先週末に南Wコースで自ら跨って時計を出したのですが、前半は普通だったものの、3コーナーくらいから鼻が鳴る症状が出てしまい、息が落ち着くまではずっと音が鳴っていましたね。また、運動後に状態を確認したところ、鼻梁が小刻みに震えていたのと、左側からのみ鼻出血が見られました。すぐに獣医師に内視鏡で診てもらいましたが、肺の状態は綺麗でしたし、おそらく鼻腔内のどこかから出血したのだろうということでした。もしかすると、鼻の奥の方に菌が溜まっていたり、炎症を起こしていたりする可能性も考えられるとのことだったので、念のため詳しく調べてもらったものの、特にこれといった異常は見当たりませんでした。そこで、21日には南Wコースで併せて追い切りを行い、何か少しでも良い効果があればと思い、コンプレッションという馬がリラックス出来ると言われているフードを顔に着けた上に、パシュファイヤーを装着しました。先週末と同様、今回も前半は普通に走れていたものの、4コーナーくらいから鼻が鳴り出してしまい、直線で併せた時には結構な音が聞こえました。また、調教を終えて上がって来た時には、先週末と同じ様に左の鼻だけから出血が見られました。何かプラスに働けばと思い、色々と試行錯誤はしているものの、効果が見られないのは残念ですし、鼻が鳴る根本的な原因が掴めないことにも歯痒い思いがあります。ただ、幸いにも追い切りのパフォーマンスが悪くなっているわけではないですし、今週の調教で騎乗してもらった北村宏司騎手も『馬体の感じは良さそう』と言ってくれましたから、予定通りこのまま来週の競馬に向けて進めていきたいと思います。なお、鞍上は引き続き北村宏司騎手に依頼しており、また念のために吸入の処置を行い、内面のケアにも努めていきます」

鼻出血を出してる馬を出走して大丈夫なのかと言う一抹の不安は有りますが、ここまで丁寧なコメントは今まで見たことがないですね。喉なりやら鼻出血やらと原因不明の奇病に悩まされるシルブロン君ですが、ここまで詳しく経過と現状を書かれてると、シルブロン君は大事にされてるなと、却って安心感が湧きます。あとは、シルブロン君の当日の体調が優れてることを祈るばかりです。

シルブロン過去最高順位、歓喜の2着

5/2(日)東京6R 3歳未勝利〔芝1,800m・18頭〕に出走[1人気]結果2着
呼吸対策でパシュファイヤー着用。まずまずのスタートを切ると、道中は中団前目4~5番手を追走します。4コーナーから促して行き、直線では他馬の間からジリジリと脚を伸ばすも、逃げた馬が独走を保ったまま、坂を登りきってから再度加速するも、セーフティリードは覆されずに、2着でゴールしています。

稲垣幸雄調教師のコメント
「枠順が牝馬に挟まれる格好だったので、パドックは先頭を歩かせる形にして、返し馬も最初に入って行きました。ラチ沿いで返し馬を見ていましたが、これまでよりもリラックスしていましたし、落ち着いてレースに入って行けているように思いました。実際にゲートインした後も特に問題はなかったようですし、少し促す感じにはなりましたが、まずまずリズムに乗って道中は運ぶことが出来ていたように思います。4コーナーでは外から上がって来た他馬を気にして走るのを止めようとする素振りも見られましたが、ジョッキーが気合いを入れてくれたことで後退することはなかったですし、直線でも他馬の間を捌いて行くタイトな形になったものの、諦めることなくジリジリと最後まで脚を伸ばしてくれました。ただ、勝った馬は自分のペースで進めていましたし、あれだけの上がりでまとめられてはさすがに厳しかったですね。調教からトモがパンとしていないなと感じていましたが、そういったところがスタート後にスッと行き脚が付かなかったり、直線でのエンジンの掛かりが遅い要因の一つなのでしょうし、そういった意味ではまだ良くなってくる余地を残していると思います。幸いにも、今日は終始鼻が鳴ることはなかったですし、上がって来た時にも鼻血が見られなかったのは良かったです。北村宏司騎手も、『今日は最後まで呼吸が乱れることなく走れていました。他馬に気を使う部分はあったものの、レース内容としては前走よりも前進がありましたし、次に繋がる競馬が出来たと思います』と良い評価をしてくれました。この後はトレセンに戻ってからの状態をよく確認してから、どうするか検討していきます」

シルブロン君、惜しくも2着!しかも、今までのなかで最高順位。まさに素晴らしい一言に尽きます。欲を言えば、大穴製造騎手、江田騎手にまんまと逃げ切りをされたのが悔しいです。やはり早い脚は有るものの瞬発力に欠ける面が有るのでしょうか。しかし、レース当日はまさかの一番人気とは、正直驚きましたし、原因不明の病気を持ちながらの2着は天晴れです。この好走も稲垣調教師がコンプレッション(顔面にピタッとした着圧で、血行促進を促し、後頭部のツボが刺激され不安解消、馬がリラックスして落ち着く効果などが期待されるメンコの一種)や、パシュファイヤー(視界を遮る集中力を高めるメンコの一種)を着用を試みるなど、試行錯誤を繰り広げながらの2着です。その証拠に尻上がりに着順は上がっていきます。また情報をちゃんと適切に開示してるのが、不安に刈られることもなく落ち着いて愛馬を見守ることが出来るのは、やはり人気1口クラブは適切対応のお陰です。マーテルちゃんの時とは大違いだと思います。

シルブロン君はレース後、一旦ノーザン天栄へ短期放牧に出されましたが、東京競馬場の最終節のレースを目指して調整をします。未勝利戦終了まであと4ヶ月を切ったので、厳しい状態は続くと思いますが、シルブロン君には何とか未勝利脱出して欲しいと思います。