ベルマレット、ゲート試験合格。そしてデビュー戦へ

一口馬主

シルクホースクラブの募集が終わったのですが、個人的には失敗したなと思ったことが一点有りました。それは、ハービンジャー産駒をもう少しマークすれば良かったのではと思ったことです。初年度産駒の成績が分かり、走る種馬として人気が上がり、繁殖牝馬の質も上がったのが今回の募集からです。過去の出来事を加味しながら、もう少し視野を広げて馬選びをしないと思いました。

ベルマレット、ゲート試験合格。そしてデビュー戦へ

秋にはノーザンファームしがらき経由の栗東トレセンのゲート試験合格してからのデビュー戦と思ってたので、話の急展開に札幌競馬場に急遽呼び出しをされたベルマレットちゃん。まさかゲート試験からデビュー戦まで一気に札幌競馬場で行おうと計画してる矢作調教師の頭脳には敬服します。やはり矢作調教師の番組選び(レース選び)の才は日本競馬界随一です。出資して良かったと思います。札幌競馬場に入厩した矢作調教師の評価は以下の通りです。(大本営から引用)

矢作芳人調教師のコメント(2021年7月28日)
「25日に札幌競馬場へ入厩し、環境の変化に戸惑うこともなく、大人しく過ごしていますよ。27日から調教を開始し、今朝からゲート練習を始めていますが、最初の枠入り・駐立自体は問題なかったものの、2回目の際に枠入りで少し躊躇するところがありました。このまま順調なら、来週か再来週には試験を受けられるところまで進めていけると思いますが、馬の様子次第ではじっくり時間を掛ける方がいいかもしれません。牧場で状態を確認した際は、少し繊細なところが窺えたことから、こちらで進めて行って飼い葉食いが悪くならないか気掛かりでしたが、調教後はまずまず食べています。これからどのように変化するか、馬の様子を確かめながら進めていきたいと思います」

率直な感じは「とりあえず、元気でやってますよ」風で是も非もコメントです。矢作調教師のコメントの中で、個人的に恐れていたのは、ベルマレットの気性で精神的な脆さが見れるかでした。しかし、今回は気性の悪さを窺えるコメントは無く、食事もしっかり摂って厩舎の雰囲気にも馴染んでるコメントです。ただ「繊細な」の単語が繰り返し使われはじめてるのが、少し気になります。

矢作芳人調教師のコメント(2021年7月30日)
「28日の段階ではゲート入りに躊躇するところが見られたものの、翌日の練習ではスムーズに入ってくれるようになり、出の反応も良かったことから、30日に練習がてら試験を受けたところ、無事合格してくれました。繊細なところがありながらも、学習能力が高く、センスの良さが感じられますね。もう少しこちらで様子を見させていただき、そのまま進めていけそうなら第2回札幌開催でデビューさせたいと考えています」

ゲート試験一発合格のベルマレットちゃん。人間が伝えたいことに対しての学習能力は高くセンスの良さを褒めるコメントが見れますが、やはり「繊細な」の単語は出てきますね。マーテルちゃんの件もあるので、牝馬の気性って重要なファクターと考える私にとっては、レースで発狂しないかと心配です。色々と考えてる内に、今後の方針が決まりました。

担当助手のコメント(2021年8月5日)
「ゲート試験に合格後は疲労が出ることもなく、体調は変わりありませんでした。時計にはなっていないものの、先週末にダートコースで少しペースを上げて走らせてみたところ、その際は反応がもう一つでしたが、4日に時計を出した際はこの馬の良いところが見られましたよ。道中は先行し、最後の直線で3歳未勝利馬の外側に併せて行くと、最後まで交わされることなく0.2秒先着してくれました。相手は未勝利馬とはいえ、こちらは強め1本目ですから、それを考慮すればよく動いてくれたと思います。まだ全体的に幼いものの、水準以上の走りを見せてくれていますし、このまま順調に仕上がるようなら、8月21日の札幌・芝1,500m(牝)に坂井瑠星騎手で向かいたいと考えています」

某ネットで使って欲しいレースNo. 1の札幌・芝1500mでしたが、矢作調教師が選んだのも札幌・芝1500m。しかも、牝馬限定のおまけ付き、番組選びの達人、矢作調教師の凄さがひしひしと感じます。またレース当日は愛弟子、坂井騎手の鞍上なので、自厩舎としては抜きの無い調整がされるでしょう。とまれ、無事にレース当日の朝を迎えて欲しいと思います。