クロニオス、次戦で再起をかける

一口馬主

2024年より、中央、地方競馬の垣根を越えて、3歳ダートの三冠レースを施行する。従来、南関東で施行された三冠レースの羽田盃、東京ダービーも中央所属馬が出走できる。中央競馬では、2、3歳馬限定の重賞が少ない事を鑑みると、これは吉報と考えるべきか、それとも地方競馬会への圧迫と考えるか、色々と難しい岐路にたった決断だと思う。

クロニオス、次戦で再起をかける

クロニオスくんのデビュー戦は、スタートから出遅れ、促しつつ好位3番手まで押し上げていきましたが、最後の直線コースで懸命に追われも、残り200m付近で脚色が鈍ってしまい、デビュー戦は8着入線しています。大本営(シルクホースクラブ)から、西村調教師のコメントが届きました。以下の通りです。

西村真幸調教師「この時期の2歳馬ですから、まだ全体的な緩さはあるものの、前日の新馬戦で勝ち上がったファントムシーフとほぼ互角の動きを見せていたことから、環境の変化に戸惑わなければ良い走りを見せてくれると期待していました。阪神競馬場に到着後は特に戸惑うことはなく、装鞍所でも概ね落ち着いていました。また、パドックではミストに戸惑いを見せたものの、すぐ慣れてくれましたし、返し馬もスムーズに入って行くことが出来ましたね。レースでは、一歩目は遅かったものの、スッと好位に取り付けることが出来ましたから、調教通りの走りが出来れば最後はしっかり伸びてくれると思いましたが、直線半ばで止まってしまいましたね。レース後、岩田望来騎手は『ゲートの出がモッサリでしたが、促していくと二の脚が付いて流れに乗っていくことが出来ました。勝負どころから動かしていくと、反応して上がっていく姿勢を見せてくれましたが、残り200mで段々と反応が鈍くなって脚が上がってしまいました。スッと好位に取り付ける先行力がありますから、心身ともに良くなればもっと良い競馬をしてくれるようになるでしょう』とコメントしていました。気持ちが乗っていなかったとは言え、ラスト1ハロン付近で脚が甘くなってしまったところを見ると、まだ中身が伴っていないのかもしれません。ただ、調教では良い動きを見せてくれる馬ですし、心身ともに成長していけば走ってくるはずですから、それまで長い目で育てていきたいと思います。トレセンに戻って状態を確認した後は、無理せず放牧に出して鍛えてもらう方針です」

土曜施行させれた同厩舎のファントムシーフと互角の動きで調教してたので、西村調教師始め、みんな期待をしてたのですが、クロニオスのデビュー戦はほろ苦い結果になりました。まだ2歳なので、これからだと思いますが、おっとりキャラのクロニオスくんは、とりあえず坂路調教をガンガン行い、スピードとパワーを付けるしかないかと思います。そういう意味では、ノーザンファームしがらきでスパルタ調教でバリバリに鍛え直すしかないでしょう。次はまたダートなのか、それとも芝を試すのか分かりませんが、次戦でのクロニオスくんの走りに期待したいと思います。