ベイステート、オステオコンドローマで緊急手術!

一口馬主

サウジアラビア国際競走が2月25日、キングアブドゥルアジーズで行われ、G1・サウジカップ(ダート1800メートル)はパンサラッサ(牡6=矢作)が制した。日本馬として初優勝。世界最高の1着賞金1000万ドル(約13億5000万円)をゲットした。

その他の日本馬の着順は、カフェファラオ(牡6=堀)は3着、ジオグリフ(牡4=木村)が4着、クラウンプライド(牡4=新谷)が5着。ジュンライトボルト(牡6=友道)は7着、ヴァンドギャルド(牡7=藤原)は11着だった。

『エグい』の一言ですね(笑)、日本馬が海外競走へ向かうのに、より一層拍車がかかりますね。そして、第二のパンサラッサを探せと、一口馬主の夢が膨らみます。吉田豊騎手、矢作調教師、並びに関係者の皆様、おめでとうございます。

ベイステート、オステオコンドローマで緊急手術!

一頭入魂で出資したベイステートくん。馬名も決まり、早期デビューへと向けて、脱北もカウントダウンかと思った矢先に、大本営から緊急通達が届きました。内容は以下の通りです。

ノーザンファーム空港担当者のコメント(2023年2月21日)「先月から乗り運動を順調に進められていたのですが、この中間に左前膝に腫れが出てしまいましたので、獣医師にレントゲン検査とエコー検査を行ってもらったところ、オステオコンドローマ(骨軟骨腫)が見つかりました。歩様には見せていなかったものの、早めに処置を行っておいた方が良いだろうということで、20日に社台ホースクリニックにて除去手術を行いました。オペ自体は順調に終えたのですが、麻酔との相性が合わなかったのか、筋肉に炎症を起こしてしまったために覚醒がスムーズに行かず、自立に時間を要してしまいました。現時点で容体は安定していて、今は補液を行いながら様子を見ていますが、珍しい症例ということもありますし、もうしばらく社台ホースクリニックで経過観察を行います」

コメントを見る限りでは、無事に手術も終わり、今は経過観察と言う名目で安静状態です。気性が激しいと言うベイステートくん。馬房の中で暴れて再度外傷を負わないか心配です。

早期デビューへ向けて順調に向かってただけに、ここでの頓挫は痛いですが、デビュー後のリタイアで長期戦線を離脱するより、ここはじっくりと怪我を治して欲しいと願います。

オステオコンドローマとはどんな病気?

今まで、一口馬主を初めてから馬特有の色々な疾患、疾病を学びましたが、今回も「オステオコンドローマ」と言う聞き慣れない病名。毎年出資馬リストで手術経歴では、OCD(離断性骨軟骨症) は良く見掛けます。早速、グーグル先生を使って調べてみました。

オステオコンドローマ( Osteochondroma)は、橈骨(とうこつ)の掌側に出っ張りができてしまう疾患で骨軟骨腫とも呼ばれている。滑液(間接液)が増えて腫れてしまい跛行の原因となる。

患部の腫れには、色々な症状が表れるのだなと、つくづく感心しました。馬のケアは大事で有り、患部の腫れひとつで、競走馬生命にも影響を与えると言うことです。それを早期で手術するとは、ノーザンファームは凄い環境です。

さてと、気になるのは、オステオコンドローマを発症して活躍した競走馬が居るかと言う点ですが、居ました!重賞馬『ザダル号』です。ザダルはデビュー戦前に、オステオコンドローマを発症し、1ヶ月遅れのデビューを果たします。古馬になってから重賞2勝をする活躍。オステオコンドローマを発症したからと言って、マイナスに考える必要はないでしょう。

問題は、復帰の目処ですが、大体2ヶ月から半年は掛かるようです。ベイステートくんの早期デビュー戦は無理そうで、たぶん秋から冬頃になるのでしょうか。とりあえず、安静にして、早く治癒して貰いたいです。

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