5年ぶりの再会に、思わず衝動買い。クロケット&ジョーンズ「CHERTSEY」

インポート,

コロナの猛威が震うなかの3度目の緊急事態宣言が発令された日本列島。時短営業が要求された飲食店に、新たに禁酒を要求する日本政府。締め付けばかりを行う日本政府ですが、早くワクチンを国民に摂取すれば良いのに、呑気にオリンピック後に全国国民に摂取を終わらせると大臣の発言には、本当に東京でオリンピックが開催されるのかと、不思議に思える。そんな中の日本に於いて、飲食業界以上に苦しい立場に追い込まれてるのは、アパレル業界だろう。ステイホームの影響で全く衣料品が売れなく、緊急事態宣言でセールすらも出来なく在庫が貯まる一方で赤字がが膨らみます。ラルディーニで有名なリデアが倒産したのは去年の話ですが、これからも多くのアパレルが倒産すろのではと思われます。

5年ぶりの再会に、思わず衝動買い。クロケット&ジョーンズ「CHERTSEY」

クロケット&ジョーンズとは

「 CROCKETT&JONES(クロケット&ジョーンズ)」は、1879年に英国靴の聖地と言われるロンドン北西の都市ノーザンプトンで創業した高級靴メーカーです。チャールズ・ジョーンズ氏とその義理の兄弟ジェームス・クロケット氏によって設立されました。丁寧な手仕事に裏打ちされた高品質なグッドイヤーウェルト製法の靴は、その洗練されたデザインと履き心地の良さから数ある英国の靴メーカーの中でも高い評判となり、英国内にとどまらず世界へと広まっていきました。

クロケット&ジョーンズの最大の特徴は、世界中で最も多くの木型の種類を有する靴メーカーとして、靴作りのデザインバリエーションや素材選びについて優れたノウハウを有していることにあります。それは、ポールセン・スコーン、ジョン・ロブ、ジョージ・クレバリーといった伝統的なハンドメイドのビスポークシューズを高級既製靴ブランドとして製品化させた実績でも証明されています。

もちろん、確かな品質への評価も高く、妥協することない伝統的な靴作りの基本はそのままに、徹底した管理体制の下、一足の靴を作り上げるのに約8週間を要する質実剛健な靴作りを貫いています。材料の品質や工場の管理、生産工程にも妥協することなく、その品質と技術を駆使して作られた靴は、2017年にチャールズ皇太子よりロイヤルワラントを授与され、晴れて“英国王室御用達”となりました。
クロケット&ジョーンズの名声は日本国内でも響き渡っており、ちっぽけな我がサイトでもクロケット&ジョーンズの記事は上位に占めていますし、何よりもインポート専門店で取り扱いが断然に多く、映画「007」で使用されたことも人気に拍車をかけたのでしょう。

チャッカブーツの由来

19世紀後半のイギリスにおいて、ポロ競技の合間や試合後に行われるパーティーで履くための靴として作られたチャッカブーツ。稀代の洒落者ウィンザー公が愛用したことで世に広まったと言われています。アイレット(靴ひもを通す穴)が少ないため脱ぎ履きが容易に行え、スポーツの場面にも馴染むカジュアル性とパーティーシーンにも映えるドレス性、一見相反する二面性を合わせ持っていることが特徴です。

そんなチャッカブーツの決定版が、クロケット&ジョーンズの「CHERTSEY(チャートシー)」です。これまで多くの有名メゾンに提供され、現在のチャッカブーツのベースになったと言われるCHERTSEYは、英国のロイヤルファミリーにも愛用者が多く、“キング・オブ・チャッカブーツ”とも称されています。登場してから50年以上経ちますが、現在でもブランドの顔として売れ続けている傑作中の傑作です。アパレル業界関係者の間でも評判で、チャッカブーツはCHERTSEYと決めている人が多いと言います。

CHERTSEYがこれほどまでに評価されている理由は、時代や流行を超越した“普遍的な美しさ”を備えているからに他なりません。丸みを帯びたトゥから甲へと駆け上がるような美しいフォルムで、ポッテリしすぎず、シャープすぎないシルエットバランスは、様々なコーディネートを可能にします。これ以上もこれ以下も存在しない完成されたデザインで、道具として優秀なだけでなく、創業140年余りの伝統が支える安心感と信頼感、そこに英国王室御用達のステイタスが加わった、流行に左右されることなく、いつの時代も輝きを放ち続けるチャッカブーツの金字塔です。

ビームスのアウトレットで発見した「CHERTSEY」

スエードのチャッカブーツは以前より購入したく物欲リストの上位候補でした。しかもクロケットジョーンズの「CHERTSEY」に巡り会えるとは最高の気持ち。正直、CHERTSEYに関しては、ビームスでのアウトレット品と粋な着こなしのセール品が2点有って、どちらで購入しようかと迷いました。

ビームスと粋な着こなしの違いはソールに有りました。ビームスのソールはレザーソールに対して、粋な着こなしはダイナイトソールです。この辺は好みに分かれる思いますが、私の好みはレザーソールです。スエードにダイナイトソールでは雨兼用になりませんし、レザーソールならばソールの張り替えが可と思ったからです。(あくまでも、個人的な見解です、、、)

緊急事態宣言でお洒落をして街を闊歩する事が無くなり、寂しく在宅ワークを勤しむ時代へと変わりつつ現代においては、正直靴なんて何れを買っても同じではと思う方は多いでしょう。私もインポートブランドを買う機会が滅法減っています。

それでも、クロケットジョーンズのCHERTSEYは、カジュアルな格好に履いたら適度にドレッシーにしてくれ、逆にスーツに履いたらドレスダウンしてくれる“魔法のバランスを持つ靴”であります。この魔法の靴と言われている理由は、木型「224」にあります。1960年代に美しさと履きやすさの両立を目指して開発された224は、世界中で最も多くの木型を有するクロケット&ジョーンズの中でも非常に珍しい内振りのコンフォートラストになります。CHERTSEYを正面から見ると、内側に向かって緩やかにカーブしていることが分かります。このカーブによって完璧なフィット感が得られます。また、限りなく丸に近いソフトスクエアトゥのシルエットはチャッカブーツとの相性が良く、古き良き英国ブーツの味わいを堪能できる為にあります。

良い靴は人を幸せにする!

5年くらい前のことでしょうか、ビームスの無料カタログでタリアトーレのタータンチェック柄のジャケットを紹介してるページに、CHERTSEY(チャートシー)がコーディネートとして紹介されてました。その頃の私はインポートブランドに疎く、クロケット&ジョーンズやタリアトーレのブランド名も知らないひよっ子ですが、CHERTSEY(チャートシー)は観た時の、何て素敵な靴なのだろうと思った衝撃は今でも忘れられず、今でも鮮明に覚えています。靴の持つ品の良さと雅さに心トキメキました。ただ、当時の自分にはこの靴の正当な価値と価格が合ってのかが、分からずに、心の片隅では「高い靴だな!」と思ってたのも事実です(笑)

その後、クロケット&ジョーンズの色んな靴と出会い、靴持つ重要性と作りの良さに、いちファンになりました。まさに「良い靴は人を幸せにする」最初の投資は高いですが、一生モノとして付き合うなら、壊れた箇所があれば、直ぐにメンテナンスし大事に扱います。クロケット&ジョーンズにはそれだけ幸せにする魔法の靴であります。(あくまでも、個人的な見解ですwww)
5年ぶりの衝動買いですが、コロナの中でも履く機会が少ないですが、この騒動が収まったら、街で闊歩する日々がやってくることを祈ってます。