リオ・オリンピックは中盤戦!!
色んな競技で番狂わせが有り、ハラハラドキドキの毎日ですが、東京・オリンピックまでにメダルの量産体制は確実に出来てる感じで、ホップ・ステップ・ジャンプなら、リオ・オリンピクはステップの段階かもしれないです!!
東京は蝉の鳴き声と共に暑さは急上昇!!
連日、30度後半の暑さだと日差しは肌を焼くような感じで、もう外に出たくない、ワンコと一緒にクーラーでのんびり過ごしたいです(笑)
と言っても、ぶらぶらと堕落した生活を送るのもマズイので、本屋に通って知識を増やそうとするのですが、色々と物色してるうちに、手に取った一冊です!
野口真人氏 『あれか、これか』ー「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門ーを読んで!!
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本屋に行って興味のある本を手に取った時にまず初めに、書籍を読む時は書き手がどんな人なのかを調べてみる事から始まります!例えば、戦史書でも、戦争の当事者の著作でも戦勝国の側、敗戦国の側、はたまた当事者ではない方の著作物だと描かれる視点がかなり変わります。
ビジネス書では入門書か高度な本なのか?類似本が多く出してる焼き回しの本かそれとも最新の知識が入ってる本か?最近はスマホで簡単に検索できます(笑)
著者 野口真人氏 プルータス・コンサルティング代表取締役社長/ 企業価値評価のスペシャリスト 1984年、京都大学経済学部卒業後、富士銀行(現みずほ銀行)に入行。1989年、JPモルガン・チェース銀行を経て、ゴールドマン・サックス証券の外国為替部部長に就任。「ユーロマネー」誌の顧客投票において3年連続「最優秀デリバティブセールス」に選ばれる。 2004年、企業価値評価の専門機関であるプルータス・コンサルティングを設立。年間500件以上の評価を手がける日本最大の企業価値評価機関に育てる。2014年・2015年上期M&Aアドバイザリーランキングでは、独立系機関として最高位を獲得するなど、業界からの評価も高い。 これまでの評価実績件数は2500件以上にものぼる。カネボウ事件の鑑定人、ソフトバンクとイー・アクセスの統合、カルチュア・コンビニエンス・クラブのMBO、トヨタ自動車の優先株式の公正価値評価など、市場の注目を集めた案件も多数。 また、グロービス経営大学院で10年以上にわたり「ファイナンス基礎」講座の教鞭をとるほか、ソフトバンクユニバーシティでも講義を担当。目からウロコの事例を交えたわかりやすい語り口に定評がある。 『あれか、これか』より著者紹介からの抜粋
今回の『あれか、これか』の著者、野口真人氏の経歴は上記の通りです。元銀行員から会社経営されてる方で色んな大手企業との取引もありますが、著作では過去の体験談等いっさい描かれてないのが、ある意味著者の人柄を表してます。
最初の出だしの『ピラミッドかヴェルサイユ宮殿、もらえるならどっち?』の問題提起から始まる感じは好感触で、この文章のページを見た瞬間に興味を持って購入を決めたのですが、てっきり自己啓発本の類の感じとページを捲るのですが、第3章以降は株式投資の本でしたw
リターンとリスクの概念とは!!
内容的には初心者のファイナンス理論向けの本で詳しく掘り下げながら話を続けてますが、正直な感想を言うと、2000年発行の『ゴミ投資家のためのインターネット投資術入門』(廃刊)の方が実用的な感じがします!
内容的には、第3章からのリスクの捉え方の表現がイマイチ分かりづらいのではないかと感じます。
著者はリスクの考え方を、
1:リスクとは危険のことではない
2:望ましいリスクもある
と記載してます!!
これを頭に入れて話を進めると、ちょっと混乱しサメのプールとか死ぬ確率論と例題を出されても正直な話、ファイナンス理論でのリスクの概念は分からないと思います。
リターンは簡単に言えば、『収益率』です。リターン(収益率)にはプラスも有れば、マイナスの場合も有ります。
しかし、リスクになると危険という表現という意味ではありません。間違いでは有りませんが、実はリスクには『儲かる可能性』という要素もあるからです。
下町ロケットで言われた「リスクのないところにビジネスチャンス(リターン)はない」は言い換えれば、「希望のないところに成功もない」というのと同じことです!!
でも、リターンにはプラスマイナスが有りますが、リスクにはマイナスもプラスも有りません。
そういう意味で、ばらつき(度合い)や正規分布を理解すると分かりやすいと思います。
正直な話、ある書物によれば、ファイナンス理論は数学でいう統計学で有りますし、本著作では紹介されませんでしたが、4章に登場するマーコウィッツ青年の論文を審査したシカゴ経済学派の大御所ミルトン・フリードマンが、「これは数学であって経済学ではない」と評したことは有名な逸話を残すのです。
とまれ、この著作が株式投資の本でないのと、著者が講師もされてるので、お金の表現は避けたのではないでしょうか?
帯に書かれた著者の思いとは?
5章からはノーベル経済学を受賞した理論を分かりやすく掘り下げながらの読み手に語り続けるのですが、購入したこちらは帯の『すべての「選択」に役に立つ』に興味を持ったのですが。。。帯泥棒か?(笑)
しかし、作者の思いは最後の『おわりに』に綴られてます!!個人的には1・2章、「おわりに」が素敵なので、読む価値は有ると思います。
そして、読み終えて感想を求められるなら、
『平凡な人生という最悪の運命を避けるには、
挑戦(リスク)するしかない。』
って感じでしょうね!
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