今年もイタリアではおしゃれ番長選手権という別名を持つ、『ピッティ・ウオモ』が開催されてます。イタリアのファッション見本市で、世界中のバイヤーがここぞとばかりに着こなし自慢をする場所で、開催中の着こなしされたファッションがスナップされて全世界に飛び回り、今後のファッショントレンドを占う役割を果たす一面も持ってるのです。
こちらはおしゃれ番長になる気もないですが、どんな感じで着こなすのかは教科書として参考にさせて頂いてます。
皆さんも、おしゃれ番長選手権のスナップを閲覧してみては如何でしょうか?
2018伊勢丹ファッション大市戦利品 『Belvest』三者混ジャケット
Belvest(ベルベスト)とは
ベルベストは、マシンメイドの既製服の中で最高峰と言われるイタリアパドヴァの名門ブランドです。
以前、イタリア御三家として『イザイア』『カルーゾ』『ベルベスト』と紹介しましたが、ベルベストはビッグメゾンであるエルメスやランバンなどのOEMを手がけたことでその名を知られるようになり、その後もロロピアーナ、バーバリープローサム、ラルフローレンのジャケットをOEM製造して高級テーラードジャケットの裏番(表現が古いw)として存在感を増しました。
カルーゾと同じく様々な一流ブランドのテーラードアイテムを供給してきたのですが、カルーゾはイタリア大手マコ社の傘下に入ったのに対して、ベルベストはその後、イタリアでは多く見られる何代も続く家族経営の道を選ぶのです。まさに対照的です!!
ベルベストの代表的に知名度を上げたのは、『JACEKT IN THE BOX』。小箱に入るくらいに折りたためるほど軽やかな仕立て、という意味がネーミングの由来。アイコンジャケットが全盛期だった日本には、瞬く間に人気を博したのです。
現在ではその「ベルベスト」という名前を欲しいがために数多くのセレクトショップが別注や取扱いを行う最高峰ブランドとなりました。
ブルーラインのBelvest
ロット8 サイズ48
シルク41 麻41 綿18の三者混
何でベルベストを選んだのか?
今年から伊勢丹が、カルーゾを販売しなくなったからです(涙)
御三家の中で若干お値段が抑えて販売してたので、中堅の雄『カルーゾ』が撤退は、青天の霹靂です。
カルーゾの代わりに何を買えばと悩むのですが、『イザイア』は価格が高く、しかも個性的なジャケット、スーツが多い為に手が出しづらく、ラルディーニやタリアトーレはランクが落ちる感じもして、、、(あくまでも個人的な見解です)
そもそも御三家の位置づけは、簡単に言うのであれば、大金持ちが選ぶKiton キートン、Brioni ブリオーニ、Attolini アットリーニなどの完全にハンドメイドで作り上げているブランドの属する部類まではいかないが、昨今のアイコンジャケットで人気を火を付けたセレクトショップなどで人気を集めているBOGLIOLI ボリオリやLARDINI ラルディーニ、TAGLIATORE タリアトーレなどの若者に人気ブランドよりもワンランク上のブランドという位置づけです。
御三家は中堅の雄としては、一度は着てみたい憧れのブランドでも有ります。価格良し、素材よし、縫製よしの三拍子揃ったブランドで有ります。
実際には、ファッション大市初日に訪れたときにはカルーゾの在庫が有ったのですが、色合いと柄が個人的には欲しいジャケットで無かった為に躊躇してたら、中年の男性の方に取られました!!
ミシン縫いの本切羽
サイドベンツ
ベルベストを着た満足度は!!
展示場をぐるぐると物色してたら、ちょうど値段帯も手頃で春夏の感じを醸し出してたのが、今回購入したベルベストの三者混ジャケット。
3つボタンの段返りというクラシコイタリア伝統的なジャケットは、ベルベストの代表的な『JACEKT IN THE BOX』では無いですが、羽織った感触に軽さと肩にしっかりフィットする立体感。まるで自分の為に作ったのでは、間違った錯覚に陥るほどの着心地感です!!
カルーゾの着た感じの印象は華奢で可憐に対して、ベルベストはゴツい大人の雰囲気を醸し出します。その理由は、ラペルの太さに目が行くのです。3ボタンの段返しのために自然とラペルが太くなるのは、ある意味計算された造りに感じます。
サイズは通常着る46よりも上の48です。そのためか胴周りを詰めるかで迷ったのですが、今回は詰めずにこのままの状態で着こなすことに決めました。
生地素材は、シルク41 麻41 綿18の三者混生地でナイロン素材はゼロです。まさに大手百貨店出すブランドは生地素材も素晴らしいの一言です。ただ網のように紡ぎ出し生地は擦れたりと糸のほつれが心配ですが、大事に着こなせば問題ないと思います。大事に着ていきたい一着です。
春夏向けのカジュアルなジャケットなので、白パンが鉄板です。中は淡い系の色合いを使えば良いかなと言う感じで着こなしたいと思います。
最後に、お高い値段のジャケットが伊勢丹ファッション大市では、まさに驚きのプライスで販売されるので、これは秋も初日で足を運ばないと思う次第です。
今回は柄折りのジャケットですが、一生モノのジャケットを購入出来て、満足の一言です。
こんなコーディネートで整えてみました!
この時期は、白パンが鉄板!!