伝統の味と技術の継承『かんだやぶそば』

千代田区,食べ歩き

母がスマホに変えたいと騒いでます。
若い人でも時代の流れに追いつけない時が多いのに、果たして齢70に近い母が初スマホデビューを果たそうとするのですが、メールの打ち込みだけでガラケーとは違って、操作の仕方が違って四苦八苦の有様!!果たして、スマホデビューが出来るのか?ちょっと心配しながら見守るのでした!!

伝統の味と技術の継承
『かんだやぶそば』

初代堀田七兵衛氏の銅像がお出迎え!!

室内の三枚絵画

藪蕎麦とは、、、

日本の蕎麦ルーツは、奈良時代前に遡りますが、現在の麺ではなく、お粥のように粒のまま食してました。蕎麦は飢えを凌ぐための非常食として、栽培のサイクルが短いので、全国各地で栽培されるようになり、そばがき等に形を変えながら、江戸時代に入り「蕎麦切り」と呼ばれる現在の麺に形を変化していくのです。

「江戸の3大蕎麦」「老舗御三家」として、有名な「更科(さらしな)」「砂場(すなば)」「藪(やぶ)」という屋号の系譜に分かれ、江戸時代に爆発的に店舗を広げていくのです。

藪(やぶ)」の屋号の始まりは、江戸時代の頃現在では文京区千駄木の団子坂に一軒のそば屋「蔦屋(つたや)」が営業してました。この蕎麦屋のことを地元の人々が「やぶそば」と呼び始め、もともと「やぶそば」という名は、土地の人たちがつけた俗称で、この坂の周辺には大きな竹藪があり、その竹藪に囲まれたそば屋ということから、「やぶそば」と呼ばれるようになったのです。

藪蕎麦の特徴は、甘皮をとらずにひいた蕎麦粉でつくった淡緑色の蕎麦のことで、そばつゆが醤油の味が強く、塩からいそばつゆである。そのため必然的に「つゆをちょっとだけつけて食べる」という江戸風の蕎麦の食べ方が流行りとなった。

練り味噌にビール!!

あいやき(鴨とネギ)

季節の野菜天ぷら

『かんだやぶそば』に訪れて!!

「藪蕎麦」の屋号持つ店は数多く存在しますが、代表的な蕎麦屋と言われると、まず名が上がるのが『かんだやぶそば』です。「藪蕎麦」の屋号の源流と言われる蕎麦屋で、明治から続く老舗として歴史は長く、建物も戦中の空襲に難を逃れて現在地で営業を続けたのですが、2013年に不慮の火災で建物を消失。その後、建て直しを経て現在まで続きます。

日曜の炎天下のお昼頃、万世橋からてくてく淡路町方面へと足を向けて、神田郵便局の裏手に建て直した「かんだやぶそば」が目に飛び込んできます。

店内は満員で5分ほど待ちましたが、すぐに入店が出来ました。ツレは、神田のこんな場所によくこれだけの人が来るな?って驚いてました。「老舗の蕎麦屋の味を舌鼓うちたいんでしょ?」と返答!!

それだけの人気店ですが、最近では評判が良くないネットニュースを見かけます。まあ、老舗に対するジェラシーでしょうか?それとも蕎麦屋だけにライバル店と比べられるからでしょうか?

とまれ、炎天下の中で喉はカラカラになったので、まずはビールで一杯!!あてに「あいやき」と「季節の野菜天ぷら」をお願いして、呼吸を整えました。店内を見渡すと昼時の日曜で、アキバから離れた場所に有るのに、常に満員状態です。ツレの言うように、「何でこんな場所にお客様が来るの?」という発想はある意味的を得てるでしょう!!

せいろそば」が登場、、、
まさに、茶そばと間違うほどの黄緑色がかった蕎麦です。隣の席の方がせいろそば一人前の量が少ない感じだったので、こちらは二人前でお願いしました。やはり蕎麦つゆは塩辛くたっぷり漬けて食べることはせずに、ちょっと漬けたらすぐに啜るように喉に飲み込む感じで、あっという間に完食ですw

ツレは「ナスの冷やし蕎麦」でミョウガとオクラがトッピングされて味わい深い冷やし蕎麦でした。こちらの方も蕎麦の量が少ない感じがしました。

最後にシメの蕎麦湯がタイミングよく出され、ホッと一服!!まさに老舗の味を堪能しました。味に関してめちゃくちゃ美味いですか?と聞かれれば、果たしてどうかと答えに迷いますが、昔ながらの老舗の歴史の味は忠実に守ってるのでしょう!最後に大女将の「ありがとう存じます」の一言が老舗らしい雰囲気を醸し出して、好印象で店を後にするのでした!!

ナスの冷やし蕎麦

せいろ蕎麦(二人前)

蕎麦湯で一服