【男やもめと静かなる丼(ドン)】第二弾 御成門『とんかつ 燕楽』

港区

ある日の夕方、新橋の立ち食い蕎麦屋『うさぎや』へ立ち寄ると、シャッターが閉まってる。ネットの情報だと、19時までの営業と記載されてたのですが、誤報です。ネット社会の闇を垣間見ました(笑)

【男やもめと静かなる丼(ドン)】第二弾 御成門『とんかつ 燕楽』

折角、新橋まで着たので、御成門経由で浜松町まで散策でもしようと、東京タワーを見ながら街並みの景色を堪能してる私。

御成門駅から第一京浜へと歩いてると、ふっと後ろに違和感を感じて、振り返ると、古めかしいとんかつ屋を発見。私の美味ん坊レーダーに反応したのですね。扉の前には値上げのお知らせが張り出されたので、安いうちに食べとこうと思い、『とんかつ 燕楽』に入店しました。

入店すると、お客様が誰も居ない!一瞬、仕舞ったかなと頭の中で過ったのですが、冷静に考えれば、こんなオフィス街で、夕食時にとんかつ食べる人も少ないだろうと発想を切り替えました。

店内を見渡すと、カウンター向こうの厨房も、綺麗にされてる。ちゃんとしたお店であるだろうと思って、「席は何処でも良いですか」と話し掛けると、片言の日本語。まさか中国人夫婦が経営してるとんかつ屋とは、右斜め上を行く展開に驚きました。

何の前知識もなく、『とんかつ 燕楽』に突撃した私は、無難なところでロースカツ丼を注文しました。でも、このチョイスが正解でした。

食べログの百名店に毎年選出される「とんかつ 燕楽 池上」は、御成門の『とんかつ 燕楽』で16年間修業をして、暖簾分けが許された店で有ります。また、とんかつ店高田馬場「成蔵」(既に閉店)の創業者は、雑誌のインタビューで、『とんかつ 燕楽』で修行をしてたことを公言してます。

この中国人夫婦っぽい旦那と店員さんに、そんな腕が有るとは恐れいりました!『とんかつ 燕楽』の人気メニューがロースカツ丼です。期待が膨らみます。

待つこと20分ほど。目の前にやってきたロースカツ丼は、昔ながら玉ねぎとカツを出汁で煮込みながら、たまごで閉じたカツ丼です。お新香と豚汁は別注文かなと思ったら、ちゃんとセットで出してくれて安心しました。

カツは脂身も十分で、出汁の程よい濃さと玉ねぎの甘味がマッチして、玉ねぎが煮込み過ぎず、しゃきしゃきした食感が残ってます。汁だくなのも良し。強いて言えば、ご飯がもう少し多ければ、尚素晴らしい。お新香は浅漬、豚汁は人参、大根と白だしで上品な味わい。

ネットでは評価が低く、調理が中国人で、少し不安がよぎりましたが、食後は不満も残らない見事なカツ丼でした。まさに名店を輩出する老舗のとんかつ屋と感服しました。

カツ丼好きには堪らないお店だと思います。興味の有る方は、是非訪れてみては如何でしょうか。昭和のノスタルジックな雰囲気が堪能できます。

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