ノスタルジックな趣の古民家  神楽坂 小料理屋『カド』

新宿区,神楽坂,食べ歩き

最近疲れが溜まって、帰宅後は直ぐに寝てしまう日々が続く拙僧です。飲みに行ったお店の食べログ(こういう表現はおこがましいかw)が進まない現状に情けない。それでもツレを誘って行く思い出を綴るのが、この日記(ブログ)の目的でも有ります。とりあえず、今日はじゃがりこ片手に日記を書き上げるのでした。ちなみに、じゃがりこは関東のりだし味にハマってます。(笑)

ノスタルジックな趣の古民家
神楽坂 小料理屋『カド』

東西線「神楽坂」駅を下車し、最近リフォームされた赤城神社方面改札口を出て、赤城神社の大鳥居をくぐらずに、横道をそれて坂を下っていくと、昭和の雰囲気が漂うレトロな街並みに、心躍る気分になるのは歳のせいでしょうか。小路を歩いていくと、目に飛び込んできたのが今回訪れてた小料理屋『カド』です。

『カド』は以前から気になってた御店で、神楽坂を知る人は知る人気の小料理店です。以前電話で予約を入れようとしたら、予約で満席で残念した記憶が新しく、テイスト的には同じ神楽坂に店を構える『枝魯枝魯』と同じで、敢えて違いを問われれば、『枝魯枝魯』は華やかさの陽で、『カド』は落ち着いた大人の雰囲気が漂う陰。『カド』の持ち味で、玄関前に構える黒く塗られて板壁と明るく輝く提灯が、神楽坂らしくシックで良いですね。

店内①

店内②

店内③

レトロな味わいの建物と、粋な小料理屋!!

開店5分前に『カド』に到着。予約を入れてたので、迷わず突入しようとすると、右扉に「立呑」と左扉に「座敷」と玄関に2種類の標識が貼られて一瞬戸惑いますが、実はこちらの『カド』さんは小料理屋と立ち飲み屋を両方営む御店です。立ち飲みは、ちょっとしたアラカルトをアテに酒を楽しみ、店内の本棚が並ぶ図書館の様な感じは近くに新潮社が有る影響かと拙僧は勝手に思い込みます。

小料理屋を選んだ拙僧たちは、左の扉を開けて入店するのですが、誰も人が居ない雰囲気、、、。声を出して訪ねてみると、奥から店員がやって来て応対をしてくれました。まだ開店前で準備をしてたみたいです。快く案内してもらって、店内を見渡すと、古民家を改築した木造の建物で、昭和の懐かしさが漂います。縁側には蚊取り線香がたかれて、まさに日本の夏を感じます。奥の部屋にはテーブル席も有るみたいですが、拙僧たちが案内されたのは座敷席です。棚には自家製の梅酒を漬け込んだ瓶樽が置かれてます。

とりあえず、夏の暑さで火照った体にビールで涼を取る。
「まさに旨し」の一言。

今回は電話で予約をする時に、「カドコース」をお願いしました。
カドの中でもフルコース料理を頂くことになりますが、追加でアラカルトを注文することも出来ますし、アラカルトのみでも大丈夫みたいです。ただアラカルトのみの場合は、席料で1000円取られるみたいです。ならば、コースを頼んだほうが良いかと思う拙僧ですが、立呑よりも座敷で落ち着いて飲みたいカップルも多く、デートで使う方々が多いのでしょう。

まず運ばれてきたのが、コース料理のトップバッターで「前菜五種盛り合わせ」と食前酒「自家製の梅酒」です。自家製の梅酒は甘すっぽくて、前菜5種は量が少な目ですが、彩りも美味しく頂きました。その後、お椀で出されたのが、「冷やし冬瓜と煮茄子」は海老そぼろのあんかけで仕上げており、箸休め的な感じですね。その後、「季節のお造り」が4種出され、中トロ、ホタテ、鯵に鯛と定番なネタです。段々と日本酒が欲しくなるコース設定ですね。

その後、ビールも丁度空いたので、ツレと二人して日本酒が欲しくなり純米酒の銘柄の「信州亀齢」と「赤武」を二種類チョイス。どちらもすっきりした味わいです。日本酒の試飲を交互にしてると、メインの「鮎の酒盗焼き」と「鶉(うずら)の山椒焼き」が登場。こちらはどちらか一品選ぶのですが、フレンチで言う肉か魚と言う感じですね。個人的には「鮎の酒盗焼き」が好きな味で日本酒が進みます。「鶉(うずら)の山椒焼き」も美味しいのですが、自分は箸の使い方が不慣れなので、そのまま手を使って食べると、脂が手に付きます。

まずビールで乾杯!!

前菜五種盛り合わせ

食前酒(自家製の梅酒)

冷やし冬瓜と煮茄子 海老そぼろあんかけ

季節のお造り(中トロ、ホタテ、鯛、鯵)

鮎の酒盗焼き

鶉(うずら)の山椒焼き

信州亀齢(純米)

赤武(純米うすにごり)

雰囲気はデート向きですが、コスパに注意!!

その後、「トウモロコシと水ダコの真薯(しんじょ)揚げ」に「鰯(イワシ)の梅煮」と箸休め的な、そして日本酒に合う品々が登場してきてテンションアゲアゲです。そして、釜飯の登場。当日の釜飯は「鮭といくらの釜飯」と「鶏五目の釜飯」をチョイスするのですが、ツレが「鮭といくらの釜飯」を選んだのです。ツレはいくらが好きなのですね。炊き込んだご飯に出しが良く馴染んで美味しく頂きました。最後の甘味を頂きながらツレと談話して、昭和の建物を楽しみながら神楽坂の独特の雰囲気を感じるのです。

さてと、今回訪れた『カド』はとても雰囲気も良くデート向きですが、2点だけ注意点が有ります。まず初めに、入店の際には靴を脱ぐこと。女性は靴を脱ぐのに抵抗がある人が多いので、個々は注意です。後座敷なので、胡座を組むので女性は抵抗があるかも知れないです。女子会なら全然オッケーでしょうが、初めてのデート等だと敷居が高くなります。2点目は、これは個人的な意見ですが、選ぶコースによってはコスパが悪くなる点です。どうしてもこのクラスの御店だと「枝魯枝魯」と比べるのが原因でしょう。そのため、高いコースを選ぶとお酒などを頂くと、支払い金額が高くなるのでお会計の時に驚くかも知れないので注意を!!

総じて、デートでも良し、男性の仲間同士や女子会でも使い勝手は良い人気店『カド』の実力は良く分かります。予約をしてから訪れるのがベターと思います。

トウモロコシと水ダコの真薯(しんじょ)揚げ

鰯(イワシ)の梅煮

最後は釜飯で!!

鮭といくらの釜飯

今日の甘味