熟年夫婦が切り盛りするアットホームな大衆食堂『はやふね食堂』

江東区,食べ歩き

我が家は昔犬5匹、猫1匹の大家族ならぬ、動物園状態でした。しかし、時の流れは逆らえず、今では猫と犬が一匹ずつ暮らしてます。つい先日も保護猫こと、我が家の「にゃんこ先生」がお腹の調子が悪くなって、動物病院に連れて行ったら、にゃんこ先生は御年18歳。人間の年に換算すれば、90歳らしく調子が悪くなるのも当たり前です。ちなみに、動物病院の先生の話だと、猫の最高寿命は25歳らしく、我が家では元気なにゃんこ先生には頑張って貰いたいです。

熟年夫婦が切り盛りするアットホームな大衆食堂『はやふね食堂』

にゃんこ先生の下僕と化した拙僧は、毎週動物病院へ薬を貰いに行くのですが、近道探しで色々と裏道などを探索してたら、昔ながらの雰囲気を醸し出す御店を発見したのが、大衆食堂「はやふね食堂」です。

拙僧が動物病院に通うのは、11時から12時の間。『早船食堂』はいつもお店の扉は締っており、有名人の似顔絵が飾られて居て、中の雰囲気が分からず。ちょっと気になるんだけど、一見さんには入りづらいって雰囲気が漂います。そんなある日、店の前を通るといつも開かずの扉が開いてる。それも年配の女性がテキパキと動いてる姿を見てると、一層興味が唆られて、知らずに店の中へと足が一步と踏み入れたのです。

昔ながらの家庭の味を守る大衆食堂!!

店内に入ると、元気の良い年配の女性が愛想よく話しかけてくれて「好きな場所に座っていいわよ」と話しかけるので、座りながら「初めて入ったのですが!」と問いかけると、大小の丼を両手に持って「ご飯はどっちの丼が良い?」とテキパキと応対します。元気よくテキパキと動く姿を見ると、ここの女将なのでしょうね。「好きなモノを頼んでね」と女将は一声添えて、次に来店したタクシー運転手の接客へと移ります。こちらは壁に貼られたメニューを見ると、「肉にしようか?魚にしようか?」と迷うのですが、やはりココは無難に肉にしようと思い、メ壁に目を向けると飛び込んできたのは「豚の焼き肉(肩ロース)」の札。焼き肉だけだと寂しいので、付け合せで「ひじきの煮付」にしょうと決めて、女将に注文をすると、「みそ汁は付ける?」と聞かれて、ここで初めて、味噌汁はサービスでないのに気付きました。

女将が注文を取ると、奥のご主人が寡黙に黙々と調理を始めます。
改めて、店内を見渡すと高校野球の東京大会のトーナメント表、箱根駅伝の順位表に清澄白河の周辺の記事の切り抜き等が飾られてます。ぼーと店内を見渡すと、ドンドンと人が増えてきて、奥ではビール瓶を開けて昼飲みをするお客さんまで居るでないですか!!こちらも一杯飲みたくなりましたが、今日は食事を頂きに来たので、今度ツレを連れてきた時に呑みましょう!!そんな妄想をしてたら、注文した定食がテーブルに運ばれて来ました。

豚の焼き肉(肩ロース)」には、はやふね食堂の濃厚なタレを絡めて焼き上げてあり、付け合せのキャベツにはマヨネーズがトッピングされて、濃厚な味にさらなるギアアップをかけます。「ひじきの煮付け」も味が濃厚ですね、関東の下町の濃い味付けです。ご飯が止まりません!!日本人に産まれてきて良かった、食欲が止まらずに、ご飯の大盛りをお代わりしました。

味噌汁もほうれん草に大根の具という昔ながらの日本の味。小洒落た日本料理店の汁モノよりも、はやふね食堂は王道で攻めてます。ご飯をお代わりして、再度戦闘態勢でモリモリ食べ始めると視線を感じます。ふっと丼から顔を上げると、店主がこちらを見つめてるでないですか!!思わず、挨拶しました(笑)大衆食堂ですと、ガラス冷蔵庫から小鉢を取り出すスタイルが一般的ですが、はやふね食堂は一品一品手作りで調理してくれるので、温かい食事がテーブルに運ばれるのが一番過程的で嬉しいです。次回は魚料理を頂きたいと思います。

追記:当日記はニャンコ先生が亡くなる前に書かれた日記で、当時日記を投稿したつもりでおりましたが、アップロードされておらず現在に至りました。文章を変えて再投稿も推敲しましたが、当時の雰囲気ままで投稿しました。尚、「はやふね食堂」は現在も元気に営業しておりますので、気になった方は足を運んでみては如何でしょうか?

豚の焼き肉(肩ロース)

ひじきの煮付