頭の高い走法を矯正する馬具、ネックストレッチバンド

一口馬主

今月を最後に美浦、栗東を合わせて7人の調教師が引退をする。中でも、現役最多のJRA通算1568勝を挙げる藤沢和雄師が、ネットニュースで盛んに取り上げられてる。同氏は数々の重賞を制し、海外にも積極的に出走した事で有名です。今週の重賞で管理馬が3頭出走予定なので、記念馬券で購入しようと思います。

頭の高い走法を矯正する馬具、ネックストレッチバンド

ドリームアジェンダの調教コメントの中に、ネックストレッチバンドの馬具が記載されており、何の事かと色々と調べてみると、走りを矯正するを目的として馬具の一種でした。ネックストレッチバンドは、ネックストレッチャーバンド、あるいはネックストレッチとも呼ばれていて、走る際に頭を下げさせる効果が有り、頭の高い走法の競走馬に矯正する目的で開発された馬具です。

頭の高い走法の馬は走らないのか?

そもそもに頭の高い走法では走らないのかと、言われると一概には否定も肯定も出来ません。実際に頭の高い走法で重賞を制した競走馬は数多くいます。調教師によっては、頭が高い走法=走らない馬と捉えずに、個性と捉える方々も多いようです。問題は何故頭が高くなるのかに着目した方が良いのかもしれません。

馬銜をあたってしまって、嫌がって自然と頭が高くなったり、モノを見て上がったりと色々な要因があります。その中でも、頭を上げてしまう競走馬の中で、一番多いのがトモが踏み込めないケースが圧倒的に多いです。トモが踏み込めない原因は背中や腰に疲れが蓄積したり、他の問題を抱えてる場合が有ります。馬体の構造上、背中や腰を上手く動かす事が出来ないと、トモの踏み込みが甘くなり、自然と頭が高くなるのです。

ドリームアジェンダちゃんのコメントを振り返ると、やはりトモの踏み込みがしっかりして欲しいとのコメントが有りました。ネックストレッチバンドは、トモが踏み込めるように、あるいは背中や腰を上手に使えるように、使用するための馬具です。本来、頭を下げてトモを踏み込ませて走らせるのは、乗り手の技術が求められるもの。しかし、長い経験と馬術に秀でた熟練の乗り手でないと、中々競走馬に教え込むこと出来ないのです。ネックストレッチバンドが有れば、騎乗者が前に押し出すだけで、、頭を下げてトモの踏み込みが出来て、馬銜を受けてくれます。勿論、良い面がある一方、腰の甘すぎる馬に使用し続けると、トモに凄い負荷がかかり良くない場合もあります。それでもネックストレッチバンドは優れた馬具であります。ドリームアジェンダちゃんもトモ強化で、背中と腰を上手に使えるようになって貰いたいです。