素材は自由に扱って活ける『草月いけばな展』

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11月に入って、25度を越える暑さとは、日本はどうしたのでしょうか。いやいや、世界が異常気象に苛まれてると、言っても過言ではない。今年は冬が来るのか、少し不安になってきた。

素材は自由に扱って活ける『草月いけばな展』

知人に勧められて訪れたのが、日本橋高島屋。イベントホールにて、『第104回 草月いけばな展』が開催されてるので、鑑賞してきた。私にとっては、初めての生け花の展示会に、心踊らせて訪れたのです。

草月流は、日本生け花界において、御三家のひとつに挙げられる名門宗派。モットーは、「型でもなく植物でもなく、それを創る人の自由な感性が、表現のすべてということです」

今回の展示会は、草月流の中でも最大の展示会で、多くの師範代、門下生の作品が展示されるとのこと。私は入場料(1000円)を購入して入場するのです。

豪華絢爛に「生け花ってこんな感じなの」って作品が目の前に、どーんと表れます。私のイメージする生け花とは、花瓶と剣山を用意して、花や枝をルールに沿って活けるのが、生け花と言うイメージですが、草月流は全く違った!まさにモットーのまま、創造生け花の最先端、言葉を変えれば、フラワーアレンジメントに近い印象を受けました。

展示会のタイトルにもなってる「草月ってなんだろう」と思わせる作品の数々。特に、衝撃を受けた作品は花を一切使わずに、鉄と硝子のいけばな。これはもう生け花の範疇外のように思えるが、自由な表現をモットーとする草月流では可なのでしょう。

まじまじと作品を鑑賞してると、年配の女性が話しかけて来ました。曲がった枝ひとつひとつ、コーティング(加工)しており、貴重なパーツとして取っとくそうです。

家元の作品は凄い弩迫力で、制作に何時間掛かったのだろうと思うほどの大作であった。展示会の為に、これらの大木等を揃える事を思うと、いくら自由な表現とは言え、相当なコストだろう。しかし、お金の事を言ってる時点で、私は凡人なのだろう。

家元の大作の側に飾られた、白菜を花瓶、剣山代わりに、枝を差したい作品が有った。個人的には、この作品は展覧会が終わったら、白菜鍋にして食べるのかなと、創造してします。私の創造力は常に食いしん坊なのです。

とまれ、素晴らしい作品集を鑑賞させて頂きました。まさに『エレガント』です、一言に尽きます。私に新しい世界を紹介してくれた知人に感謝しつつ、家路につくので有ります。

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