「ルイジ・ボレッリ」に変革の時来る。若獅子ニコラ・ラダーノ氏のハンドメイドネクタイ

「ルイジ・ボレッリ」に変革の時来る。若獅子ニコラ・ラダーノ氏のハンドメイドネクタイ

ルイジ・ボレッリのネクタイは、有名セレクトショップや百貨店のネクタイ売り場に必ずと言っていいほど並べられているシャツと並ぶブランドを代表するアイテム。当サイトでも何度も「ルイジ・ボレッリ」の購入レポートは掲載してます。

では、「ルイジ・ボレッリ」が多くの人たちに何故愛されているのか、「徹底したクオリティの追求(締めやすさ)」と「ナポリを感じさせる独特の色使い(独自性のある生地選び)」の2点にあります。

生粋のナポレターノであるファビオ・ボレッリ氏が選ぶ生地は、ナポリらしい鮮やかな色彩とセンスのいい柄でトレンドを押さえつつも“ボレッリらしさ”を感じさせる。品質も申し分なく、大半の工程を手作業で行い、独特の縫製法とアイロンワークによって膨らみがあって締めやすく、やわらかいのに緩まないネクタイに仕上げられています。生地の肉(厚み)によってバランスを考え、数種類の芯地を使い分ける巧妙な技術から生み出される“エレガントな結び目”もボレッリのネクタイを形作る重要な要素です。

「ルイジ・ボレッリ」のネクタイは、ファビオ・ボレッリ氏が単独で監修していましたが、21-22A/Wから、1994年生まれの若きファッショニスタ、ニコラ・ラダーノ氏が加わりました。彼はナポリのサルトリア文化をこよなく愛し、大学生の頃からサルトリアの服を颯爽と着こなしていた彼の卓越した感性と、ファビオ・ボレッリ氏の経験値が融合じ、新しい世界観が描き出されたのです。

ファッション業界関係者の間でも評判で、世界のお洒落な男性が、ネクタイはボレッリと決めている人が多く、今回購入したのは、その「ルイジ・ボレッリ」のシルクジャカードストライプネクタイで、色はホワイトとブラウン。

多数の色を描くネクタイよりも、2色でシックに描いたネクタイは、イタリア人の伝統的な色使い『アズーロ・エ・マローネ』を意識させるに十分なネクタイで、ブルーのスーツとても相性が良い。こういうネクタイの柄もアリだなと、心をウキウキとさせる。

余談ですが、ボレッリのネクタイの締めやすさは「独特の縫製法」に秘密があります。通常ネクタイの縫製は、ネクタイを横や斜めに置いて縫い合わせていくのですが、ボレッリでは縦に置いて真ん中を縫い合わせていく繊細で難しい作業を行っています。この独特の縫製法とアイロンワークによって、膨らみがあって締めやすいネクタイが作り出されてます。

ナポリの職人の伝統的な手法と、若きファッショニスタの才能がマッチしたネクタイを締めると、優雅さと気品が満ちて背筋がピンとさせる。日本ではクールビズ、ノーネクタイが主流となりつつ有る昨今。スーツでノーネクタイだと、ツートンカラーで何か物足りない。その物足りなさから、先人の知恵でネクタイは誕生したのだろう。そう考えると、ファッションは奥が深いと改めて感じる。

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