雰囲気も料理も「孤独のグルメ」級の中華店、日本橋箱崎「栄楽」

中央区,日本橋,食べ歩き

ブログのテーマをアップデートしたら、子テーマの設定が消えたのか、今までの設定が全てパー!!これはヤバイです、マジで知識がない拙僧にとってブログを続けてることが奇跡なのに、ブログの設定を作り直せたら、まさに奇跡以上の出来事で、IT業界に就職しようかと思います(笑)

雰囲気も料理も孤独のグルメ級の中華店、日本橋箱崎「栄楽」

日本橋の中洲から箱崎ICへと散歩をしてると、変わった店構えの中華店を発見。
看板にタンメンの文字が見えるので、タンメン専門店かと思ったら、暖簾には昭和3年創業と丸に丼の字。上に目を向けると、中華料理と洋食の文字。何とも言えない独特の雰囲気を醸し出してます。「うーん、迷います!このお店は何が旨いのだろうか?」とサイトで調べれば、好評価の書き込みが多く存在するのですが、昭和3年創業の中華店にも関わらず口コミの少なさに驚きます。こちらの思考は更なるラビリンスの扉へと導くのです。

しかも営業日と営業時間を見ると驚きます。営業日は月、火、木、金の4日。週4日の営業で、営業時間は10:30〜15:00。「夜は営業しないのかい!!」とツッコミを入れたくなるのですが、ドンだけ殿様営業のお店かと思わせるやる気のなさ!!
ますますどんなお店なのかと興味が湧くのですが、建物をじっと見続けて観察すると、入り口が2ヶ所ある!!どちらから入って良いのかと分からずに、しばらく観察してると、両方から出入りしてると言う、こちらの思考を右斜め上に行く中華店に益々興味が湧きます。

気になったら、とことん知り尽くし探究するのが拙僧の志。ちょうどお昼時だったので、暖簾側の扉を開けて入店。直ぐ左側がテーブルに驚きましたが、カウンター席が6にテーブル席が3というこじんまりした店の造り。厨房では女性が二人で切り盛りしてます。カウンター席が空いてたので、そこに座って何を食べようかと考えたのですが、最初に目に飛び込んだタンメン専門店の看板を思い出して、タンメンをオーダーしようと思ったのですが、隣の客のチャーシューも美味しいそうに見えたので、「チャーシュータンメン」にしました。

水はセルフでカウンター端のテレビの下に給水機が有りました。水を貰って席に戻ると、厨房では女性二人で切り盛りしてるのですが、姉妹なのでしょうかね。一人は厨房で調理をして、もう一人がオーダーを聞いたり、常連客らしき男性と二言三言と談笑しながら店内の雰囲気が和ましてます。ふっと気付き店内を良く見て渡すと、店内に居るお客さんはほとんど男性(女性が1名)で埋められて、もしかして姉妹目当てで訪れてるのかとゲスな発想に取り憑かれました。そんな妄想を頭で巡らせてると、頼んだ「チャーシュータンメン」がテーブルにやってきました。

チャーシュータンメン

麺は細麺です

メニューボードに目を通すと、下の方にセットで「小ライス&目玉焼き
ライスセットは他の店舗でも見かけますが、目玉焼きが一緒のセットとは珍しい。サラリーマンとってはお財布にも優しいメニュー。「追加でセットも良いですか」と聞いてみると、嫌な顔をせずにセットも出してくれました。

チャーシュータンメンに目を向けると、麺はストレート細麺で案外量が有ります。豚肉、キャベツ、人参、もやしに玉ねぎと至ってシンプルな構成に腰抜けしましたが、スープを口に含むと、あら不思議、鶏がらスープベースに野菜の旨味がコラボした激ウマスープ。味はしつこく無いので、最後まで飲み切ることが出来ました。チャーシューは見た目が硬いイメージを連想させますが、口に運べば柔らかい食感にしっかり染み込んだ味付けが堪りません。ライス頼んで正解でした!!目玉焼きの黄身を少し蓮華で掬い、スープに絡めて飲むと更に美味で美味しいです。値段的にもリーズナブルな設定なので、これは凄いお店だなと思いました。しかも、厨房のお姉様は姉妹なのか?と気になります。何か孤独のグルメに紹介されそうな中華店を見つけたなと心で喜びを覚えながら、店を後にするのでした。

小ライスと目玉焼き

卵料理も逸品と評判の中華料理店

先日、仕事中に足を打撲して内出血する騒ぎを起こした拙僧。病院に向かって治療をした後に、そのまま昼を軽く済ましてましたから、午後は帰宅。人形町駅に着いて、ふっと箱崎「栄楽」を思い出して、時間的にも間に合うしこのまま「栄楽」に訪れるのも良いかなと思い、痛い足を引きずりながら「栄楽」に向かうのでした。

実、タンメンを食べた後食べログの書き込みに、卵料理は逸品との書き込みを見つけ、中でも「カツ丼」・「オムライス」はオススメと書き込まれた文章を見て、是非とも食べてみたいと、常々思ってた所でした。さてと「栄楽」に到着した拙僧は「カツ丼」を注文。麻雀をする時は、良く出前でカツ丼を注文する拙僧ですが、出前で頼む中華屋のカツ丼は甘辛いことが多かったので、拙僧は蕎麦屋のカツ丼を頼むことが多く、蕎麦屋のカツ丼はハズレがないと思う拙僧に、「栄楽」はどんなカツ丼を出してくるのかと興味津々で有ります。

メニューボード

お新香とスープ

男性客で埋められてる店内に厨房では女性が二人で切り盛りしてます。近くのテーブルに腰を下ろして、カツ丼を注文。隣の客はビールを飲みながらシュウマイを口に運ぶ姿を見てると、昼飲みも良いなと思いつつ、シュウマイを美味しそうに頬張る姿を見てるとこちらも食べたくなります。

そうこうするうちに、後から頼んだ他の客の注文は先にテーブルに運ばれて、こちらのカツ丼は中々テーブルに出て来ない。「栄楽」のカツ丼は注文受けてから、とんかつを揚げるので10分くらい時間がかかります。「何と丁寧な仕事なのでしょう!!」って何処もカツ丼を調理する時は同じかな?と妄想を膨らませてると、まず初めに、中華スープとお新香が登場。その後、黄金に輝くカツ丼がテーブルに運ばれてきました。

「栄楽」のカツ丼は、味が優しい甘さの薄味で、家庭で作るカツ丼は煮込む甘辛い味付けと卵が固まるのですが、「栄楽」の卵は半熟状態でカツに掛かって状態です。煮込んでないので、カツの衣はサクサクした歯応えに卵が絡む食感。中華スープの濃い味わいとお新香のさっぱり感が、この甘さ控えめのカツ丼を生み出したのでしょう。総じて、上品なカツ丼です。とても美味しいカツ丼を頂きました、ご馳走様です!!

次回訪れる時は、噂の「オムライス」を食べに来たいと思います。
しかし、夜は営業していれば通うのに、ただただ残念です。しかし、料理のレベルも高くて、女性ふたりが切り盛りしてる昭和3年の話題豊富な中華店ならば、「孤独のグルメ」に取り上げられても良いのにと思う反面、誰にも教えたく無いと思う中華店「栄楽」でした。

カツ丼