老舗の和菓子屋がハワイアンカフェ 上野『うさぎや CAFE』

台東区,食べ歩き

上野で買い物をした帰り道に、おやつ時なので喫茶店でも寄ろうかと、甘味処『みはし』に立ち寄ったのですが、年配の方で行列が出来る程の大繁盛。待たされるのが嫌いな私は、近場でカフェはないかと、グーグル先生にご相談したところ、ご教示して頂いたのが、どら焼きで有名な和菓子屋『上野 うさぎや』が経営する『うさぎや CAFE』です。

老舗の和菓子屋がハワイアンカフェ 上野『うさぎや CAFE』

どらやきが有名な和菓子屋『うさぎや』は、大正2年に、初代の名を冠した最中を看板商品に創業しました。現在、和菓子屋を担うのは4代目当主にあたります。

『うさぎや』の餡の美味しさをもっと知って欲しく、もっと広めたいと思ったのが、『うさぎや CAFE』を始めるきっかけです。しかし、伝統有る和菓子屋が、ハワイアンカフェかと不思議に思います。それは現当主がアメリカの日本領事館で、どらやきと日本のお茶で、おもてなしをする機会を得た時に、ハワイアンウォーターを知ったのがきっかけです。

『うさぎや CAFE』で扱うハワイアンウォーターの水質は超軟水です。水源は、ハワイの地下200メートルにあり、ハワイの高い山々に降った雨水が、長い年月をかけて濾過され、地中の奥深くに蓄えられたという天然水です。

日本領事館で味わったハワイアンウォーターに衝撃を受け、『うさぎや CAFE』の立役者的存在ともなったわけです。カフェの内装のイメージになったのでしょう。

私の座った座席の後ろにウォーターボックスが有ったので、噂のお水を頂きました。味わいは、この素直な口あたりといい、喉越しの柔らかさは、味音痴私にも美味しい水だと分かります。ハワイアンウォーターを使用した狭山茶のほうじ茶は、また格別に美味しいです。お代わりは自由ですが、ティーパックなのが、ちょっと気になります。

「うさ餡みつ」は、うさぎやCAFEの定番のハチミツ、粒あんと寒天のシンプルな一品。あんこを寒天全体に混ぜて食べるのが良く、えんどう豆がアクセントとなり絶妙の一体感が生まれます。お持ち帰りでハーフサイズも有るとのこと。正直、美味しいのですが、食べてる内に、量が多くて、味わいに飽きが来ます。私の年のせいかもしれないですが、量が少ない方が嬉しいです。

「うさどらフレンチ焼き」は『うさぎや CAFE』の看板メニュー。見た目は至って、粉砂糖をまぶしてるただのどら焼きです。しかし、一口食べると、衝撃が走る旨さ!どら焼きの皮がフレンチトーストのようにしっとりと柔らかく、皮と餡の甘さの二重コーティングされたどら焼きは、従来のどら焼きの概念を打ち崩すインパクト。絶品の美味しさにもう一個食べられます。まさに、考えられた傑作品です。

ただ正直、食べログ百名店に何故選出されたのかと、違和感を抱きます。品目も少ないですし、カフェってイメージではないですね。物販店に有る休憩室的な空間で、如何なモノかと思います。私の概念が甘味処でカフェに合わないと邪推が有るからでしょうか。

やはり噂の朝限定のパンケーキが、百名店まで地位を押し上げてるのでしょうか。今度は朝早くにパンケーキにチャレンジしたいと胸に刻み、『うさぎや CAFE』を後にするのでした。