1951年創業、老舗の立ち食い蕎麦屋 新橋『うさぎや』

港区,食べ歩き

マイブームは御一人様です。ツレに連絡しても返信が無かったり、つれない返事が返ってきたりと、外食へ行く日々がめっきり減りました。これはこれでお財布には優しいのですが、やはり美味しいモノへの探求心は尽きません。今後は御一人様で行ける飲食店へ、突撃していく予定です。

1951年創業、老舗の立ち食い蕎麦屋 新橋『うさぎや』

今回訪れた立ち食い蕎麦屋は、1951年創業『うさぎや』。この界隈では、老舗の立ち食い蕎麦屋です。以前訪れた『峠そば』が一時閉店の際に、ちょうどネットニュースで存在を知った御店です。

1915(大正4)年の兎年生まれの卯三郎さんが1951(昭和26)年の兎年に創業した。最初は菓子類を売る食堂としてスタートし、1972(昭和47)年から立ち食いそば屋に業態を変えて今日に至る。

立ち退き問題や、創業50年問題など、名店が暖簾を下ろすなか、個々に来て最大の要因は、コロナ禍による売り上げの激減だと言う。『うさぎや』も例外ではなくお酒提供してないので、補助金が減額されるなど厳しい経営状況だった。そんな荒波に揉まれながらに、必死で営業してる立ち食い蕎麦屋に訪れてみたく、訪れた次第です。

仕事帰りに立ち寄って食べてみようと、17時過ぎくらいに2回程トライしましたが、シャッターが閉まっていて撃沈。それでは早朝に訪れようと、免許証更新の日の8時に訪れてみようと、トライしました。

新橋駅から約五分ほど、オヤジビルの愛称で有名なニュー新橋ビルから、JRA広報ビルの前を通り、マッカーサー通りを横切って、ガソリンスタンドの真向かえに『うさぎや』は店を構えてます。

店内は、だいたい7人ぐらい入れるほどの広さ、壁にメニューが掛けられて、天ぷらはショウケースに、注文すれば、気の優しそうな大将が取ってくれるシステム。食券は無し、カウンターから注文すれば、1分もしないで、蕎麦が目の前に出てます。

いかかき揚げ、傍らにネギが添えられた温かいそば。丼を持ち上げて、先ずは出汁をすする。出汁の香りが食欲をそそる。鰹節厚削り、鯖の枯節、日高昆布、しいたけ、煮干しを使って、毎朝取る出汁は赤味を帯びた明るい色のタイプで、口当たりが優しくやや関西風の味わい。

関東風かと思った私は、驚きを隠せずに、改めて出汁をすする。心の中で、とても旨しと、ガッツポーズ。玉ねぎといかのかき揚げは、いかのコリコリした食感と相まって旨し。

免許証更新の前で、まだ時間があるのと、少しお腹が空いてるので、2杯目に突撃。注文したのは、これまた名物の「えびかき揚げ」で温かいそば。干しえびと玉ねぎのかき揚げでこちらもシンプル。食べ進むうちにホロホロとほぐれていき、えびの香りがつゆに広がっていく。2杯目だと言うのにあっという間に完食。

美味しい蕎麦をいただき、実に充実した朝の幕開けです。今度は肉うどんを食べに、早朝でも訪れたいと思った次第です。地元に愛される立ち食い蕎麦屋『うさぎや』に、訪れてみては如何でしょうか。