夏バテ対策で行ってきました「喜代川」へ!!

今年の夏はアツい!何でこんなに暑いのかと思えば、関東は水不足になるほど、雨が降らないとは今年の作物は不作かなって、これからの実りの時期に食いしん坊の自分は心配です。こんなに暑いが続くなら夏バテにならないように、最近知った御店に足を運ぶのです!!

『うなぎ 喜代川』を訪れて!

日本橋小網町の『喜代川』(1874年開業)
迷グルメ本でも紹介された御店で、その歴史は長く明治7年創業の鰻屋。玄関を上がると、まず目に入る番付表は御相撲の番付表でなく、実は明治17年に発行された江戸の鰻屋を対象とした番付表。番付表には前頭4枚目として掲載されてる歴史有る由緒正しい鰻屋なのです。それと同時に、番付表に掲載されてる御店の殆どが暖簾を下ろしてるのも事実です。ちなみに、『喜代川』の喜の文字ですが、実は3つの七の方のキで、喜の草体になります。江戸時代もスリーセブンが縁起の良い文字だったのでしょうね!

さてと、いろいろと述べましたが、実際に訪れようとすると場所が分かりづらいのですが、地元では有名な『長谷川一夫』のガソリンスタンドの側に有ります。

喜代川』に到着すると、何と大人の雰囲気を醸し出す御店の佇まいでしょう。思わず店前で興奮しましたが、店前で暴れても仕方がないので、恐る恐ると戸を開けて話しかけたら1階は満席なので、2階でよろしければと案内されました。
まさかの2階のお座敷に通されるとは、まさに思いがけない展開に!!それでも座敷口の土間部分に置かれてる小庭は料亭かって思う感じの趣です。

2階に通されてみると、お座敷、お座敷、お座敷と2階には全5部屋を用意して、桜の柱や杉の一枚板の天井など、各部屋ごとに趣が異なる造りになってます。昭和2年築で戦争の戦火を逃れて今日にまで受け継がれてきた建物から醸し出す古き良き佇まい。
2015年2月に、建物の大修繕が行われて約4か月の休業後を経て営業を再開。新しく建物を立て直した方がメンテナスコストも掛からないのですが、「創業130余年」の老舗は【うなぎ文化】の継承すること使命と思っての決断らしいです。建物に対する配慮も考えられていて、良く壁にクーラーが備えられる御店が多いですが、こちらは天井にクーラーを備え付けて、部屋の雰囲気を壊さないように配慮されてます。ガス栓の側に有ったナースコールのボタンは仲居さんを呼ぶためのモノでしょうか?ちょっと押したくなりましたが、止めときました(笑)
2階の中庭もとても綺麗で、ここが都会のコンクリートのジャングルとは思えないほどオアシスが満点です。2階はとても静寂でした。

外はめちゃくちゃ暑いので、通されてすぐにビールをお願いして、メニューを色々と見ながら、白焼き・うなぎの卵焼きと何を頼もうか考えるのですが、暑さで決断力が落ちたのか、一向に決まらずに!!一品料理は止めて、今回はうな重(松)とキモ吸いをお願いました。
関東と関西は鰻の捌き方から調理の方法まで違いますが、『喜代川』は、鰻を背開きにして蒸してから備長炭で焼き上げる江戸前の技、スッキリとしたやや辛口の秘伝のタレで鰻を仕上げます。実際に江戸前のほうが下ごしらえをある程度済ませてるので、うな重が出されるのが早かったです。
食した感じは鰻がふっくらと焼きあがっていて、タレの味も鰻に良く合って美味しかったです。1985年に連載された『化身』の舞台にもなった『喜代川』の2階には、繰り返すようですが趣のある部屋で、大人の隠れ家と言う空間です。今度は夜に伺えればと思います。とても美味しく頂きました。

タイトルとURLをコピーしました