新宿老舗フレンチで、カジュアルな雰囲気にお手頃なコースを!!「ル・クープシュー」

新宿区,食べ歩き

この時期は忘年会や飲み会で夜も忙しい日々ですが、今年も後半月で終わり、新しい年がやって来る。行きたい御店も多く、まだ日記に書いてない御店も多数なので、急いで書き綴りたいですし、箱根旅行も書いてないからそれも書きたいが、師走の忙しさでどうなることやら!!

新宿老舗フレンチで、カジュアルな雰囲気にお手頃なコースを!!「ル・クープシュー」

12月に入り、初冠雪が観測されるのではと言われた東京新宿!!2,3日前に急遽会食が入って店を探すのですが、中々見つからず!!池袋や新宿で調べるとお手頃なフレンチやイタリアンってあまり無いんですよね、有っても2,3日前の予約では何処も予約が取れないのが現状で、今回の会食はいきなり予約もせずに、店に突撃して飲食難民の危険を犯してまで許させる間柄ではなく、是が非でも御店を探して予約を取らないと思ったのですが、そんな中で新宿で食べログランキング5000のフレンチ店を発見、電話すると奇跡的に予約ゲット。紆余曲折を経て訪れることになった御店は『ル・クープシュー』です。

東京に初冠雪が観測されると言われながらも、予報はハズレて雨も降らないどんよりとした曇り空。ツレと早めに待ち合わせをしてたので、時間を持て余して「ルノワール」で少しお茶をして過ごしてから、『ル・クープシュー』に向かいました。話は脱線しますが、個人的には最近の「ルノワール」人気は凄いと感じます。スターバックス等の海外勢力コーヒーチェーン店が幅を効かせる昨今において、人気が凄いですね!!新宿「ルノワール」は満席が多く三軒目で入店出来ました。さてと、時間つぶしをしたのですが、開店5分前に到着するもまだ開店前なので店に入れて貰えず、玄関前で待ってると17時30分ぴったしに案内してくれました。

シャルドネのハーフボトル

ビストロフレンチと侮るなかれ!!

外観は雑居ビルで「ここに本当にフレンチ店が有るの?」と思う程ですが、新宿の雑居ビルは皆外観は古びてますからね。そんな考えで店内に入ると、店内は温もりのある電球色の照明と年季の入ったカウンターがお出迎え。各テーブル・カウンターには綺麗に配膳されてナプキンの白い山が連なっており気分が良いです。昔ながら営業されてる古参のフレンチで昭和?いやいやそれ以上のモダンな雰囲気が漂って、鮮麗された昨今のフレンチに感化されてる人からすれば、チープな印象を受けるでしょう。そこは侮るなかれ、やはり食べログでの高評価だけの実力で、まさにフレンチの腕は一流でした。

アラカルトにしようか?コースにしよか?」と迷ったのですが、失敗のない選択でコース料理のBコースでお願いしました。ワインリストも充実しており、白しか飲めないツレに合わせて、シャルドネの白ワインのハーフボトルも注文。どんな料理がテーブルに運ばれるのかとワクワクしながらワインを飲んでると、前菜「オマール海老と茄子のジュレ」が登場。見た目は繊細で茄子とオマール海老をジュレでコーティングされて、イクラとキュウリをふんだんに盛り付けされてる。普通なら個々で終わるのですが、皿の敷かれたスープで海の上に浮かぶ宝島を彷彿させる演出。綺麗な盛りつけを崩すのが惜しみないですが、一口頬張ると厚切りに切られたプリプリのオマール海老が「こんばんは~~!!」でノックアウト(笑)
馬鹿舌の拙僧でも、オマール海老、イクラ、きゅうりにジュレが奏でる四重奏は絶妙にマッチしてます。(茄子は分からなかったけど!!)スープにパンを漬けて食べても二度美味しい逸品です。
次に登場したのが、食べログでスペシャリテと評判が高い「ウニのグラタン」は、ワイトソースとウニの相性は抜群で、玉ねぎ人参の細切りが野菜の甘味も出してパンにこれまた合う。「何でしょうか?」と思うほど、パンに合う料理が多く既にお腹が膨れ始めてきました。(笑)

オマール海老と茄子のジュレ

パン

ウニのグラタン

洒落たフレンチよりもアットホームなフレンチを!!

お口直しのスープはブロッコリーを用いており、濃厚な味わいとスプーンで掬うととろとろした感が良く、これもパンに浸して食しても旨し。『ル・クープシュー』のコース料理はどれも食材を上手く使ったシンプルな料理ばかりですが、逆にごまかしが効かない料理ばかりです。「まさに名店だな」と天井を見上げながら想いに耽ってると、メインの「牛ヒレのステーキガーリックソース」登場。ガーリックソースは、明日に影響してないかと心配するくらいにパンチが効いて、牛の量も年配の拙僧には丁度いいです。これもパンに浸せばガーリックトーストになるなっと食いしん坊は想像を膨らせました(笑)。

最後のデザートを食しながら、老舗フレンチ『ル・クープシュー』が卓越してるのは、スープ・ソースなのではと結論に至りました。パンをスープ・ソースに浸して食したいと衝動に駆られる事が何よりもの証拠。パンでソースを掬うのは、マナー的にどうかと思う人が居るかも知れないですが、昔ある人がフレンチでソースも美味しいからパンで掬ったのですが、美味しいソースは確かに最後まで味わいたいのも人間の衝動でしょう。そんな衝動に駆られる料理を提供する『ル・クープシュー』は昭和から受け継がれる洋食屋さんではなく、まさに老舗のフレンチです。
昭和から営業してる新宿古参『ル・クープシュー』は、新宿で働く人々の胃袋を満たすと同時に、アットホームなフレンチとして長く愛され続けたのでしょう。今度はコース料理でなく、アラカルトで食べに来たいと思うフレンチです。興味の有る方は、是非『ル・クープシュー』に訪れてみては如何でしょうか?

ブロッコリーのスープ

牛ヒレのステーキ(ガーリックソース)

果物の三色シャーベット

洋梨のタルトとストロベリーアイス