五百円で神泡ヱビスビールを堪能ツアー!! 『ヱビスビール博物館』見学体験レポート

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コロナ騒ぎの非常事態宣言で、こんなに仕事が暇になるとは思いませんでした。仕事がないとこの先の収入よりも会社が大丈夫かと思うのですが、NHKがゴルゴ13休載を告げるニュースを流した時には驚きました。報道もコロナ関連のニュースばかりですが、まさかNHKが漫画関連のニュースを報道するとは、NHK職員もゴルゴファンが多いのでしょうね(笑)。

五百円で神泡ヱビスビールを堪能ツアー!!
『ヱビスビール博物館』見学体験レポート

銅のビール仕込釜

今年で生誕130年を迎えるヱビスビール。
1890年に恵比寿で生まれたエビスビールは、街の名になったヱビス発祥の地として、その歴史を語り継ぎ、ヱビスビールの旨さを堪能できるミュージアム『ヱビスビール博物館』。

以前、ウェスティンホテル東京で無料宿泊体験をした拙僧とツレは、翌日に訪れた『ヱビスビール博物館』。だいぶ前にサッポロビール千葉工場の見学ツアーを体験した頃に、次回は恵比寿に有る『ヱビスビール博物館』に訪れようと帰る道すがら話したのですが、時は流れて今日に至りました。

2010年に再開発で生まれ変わった恵比寿ガーデンプレイス内にオープンした『ヱビスビール博物館』の見学には、展示されてるギャラリーを無料で見学できます。しかし、所要時間40ぷんのビールのエキスパート「ブランドコミュニケーター」によるガイドツアーとヱビスビールの試飲が付いて1人500円で参加できるコースは好評です。ツアーは毎日11:10~17:30まで(平日は最終17:10)、およそ30分間隔でスタートします。当日申し込みすることも出来ますが、事前予約の人が優先されるため、日によっては、すでに満席になっている可能性が。あらかじめ、ネット予約しておく方がベターです。拙僧もこちらの予約を優先でウェスティンホテルの予約を合わせたほどの大盛況ぶりです。是非、500円コースを予約する事をオススメします。

ヱビスビール博物館入り口に、直ぐに見えるのが珍しいオブジェ!
黄金に輝くオブジェは、複数のヱビスビール缶で出来た超ドデカサイズのヱビスビール。その数は、なんと609本も使われているんです。しかし、このオブジェには仕掛けが御座います。後で紹介する幸運を呼ぶ恵比寿様「ラッキーヱビス」が1缶混ざってます。しかも現在は缶ビールのラッキーヱビスは販売されてないので、まさに貴重なラッキーヱビスが何処に有るか探すだけでも楽しめるのでは無いでしょうか?

待合ロビー

受付を済ませると、待合ロビーで待機します。
広々とロビーに棚に飾れた恵比寿様たち、麦芽が敷き詰められたガラステーブルにはミニチュアも居ます。そして昔の恵比寿工場を再現したジオラマが、良き時代の恵比寿の街並みを感じさせます。眺めてるだけ、あっという間に時間が経って、ビールのエキスパート「ブランドコミュニケーター」が迎えに来ます。

恵比寿工場のジオラマ

棚に飾られた恵比寿様

世界に羽ばたくエビスビール!!
唯一、商品名が駅名なった『エビスビール』

ヱビスビールギャラリーでヱビスビールがどんな歴史をたどってきたのか、ブランドコミュニケーターが説明してくれます。説明には、時折クイズも挟んできてくれるので、分かりやすかったです。発売当時、庶民にとって高値の華だったヱビスビールを、創業者が一般的に普及させるに至ったストーリーは、とても興味深いものでした。

1890年に恵比寿ビールは誕生し、第三回国内勧業博覧会で「恵比寿ビール」は最良好の評価を受け、後に東洋のビール王と呼ばれる馬越恭平が取締役社長になった頃から大飛躍を遂げます。1904年(明治37年)のかけそばが2銭に対してビールは20銭であり、庶民にとっては高嶺の花。それでも、著名人は好んでビールを買い求め、特にエビスビールは人気ぶりは凄く、模造品が出回るほどで付箋に恵比寿様の絵柄を用いた事により、縁起物としてヱビスビールの人気に拍車をかけます。

ヱビスビール初期モデル

恵比寿様の蓋付ジョッキー

ヱビスビールは更なる飛躍を遂げて、1900年(明治33年)。パリ万国博覧会で本場のヨーロッパやアメリカなどの並み居るビールを抑えて、金賞を受賞。まさに、本場が認めたヱビスビール。しかも創業から10年、昔は冷蔵庫も無い時代で船に揺られて数十日の運搬に耐えて、様々な苦難を乗り越えての受賞です。その後、1904年(明治37年)のセントルイス万国博覧会では、何とグランプリを受賞!!アメリカで高い評価を受けて、ヱビスビール贈答用木箱には品質保証の烙印をが永らく押されていました。

明治時代のヱビスビールの看板

戦中、エビスの名は消えた!!
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戦時中にはビールは配給品になり、ヱビスビールのラベルは消えて、殺風景な「麦酒」の名にラベルへと変わりました。その後、戦後になり直ぐに復活すると思われたヱビスビールですが、1971年(昭和46年)にヱビスブランドの復活し、日本唯一のプレミアムビール路線として販売を進めますが、販売当初は一般受けがされず苦戦の日々でしたが、ヱビスビールの旨さが口コミで広まり、メディア展開もされるようになってから、売り上げを回復を遂げました。

サッポロビール千葉工場への移転に伴い、ヱビスビール発祥地で有る恵比寿工場は1988年に閉鎖。その後再開発に伴って、1994年(平成6年)に恵比寿ガーデンプレイスを開業し、2010年に恵比寿ガーデンプレイス内にオープンした『ヱビスビール博物館』にオープンです。ちなみに、サッポロビール千葉工場も見学は可能で、事前にネット等で予約してから伺う事をオススメします。

戦後復活のヱビスビール!!

名シーンで有名ですね

ラベルの恵比寿様は鯛を一匹抱えているが、ヱビスビールの瓶製品、大・中・小ビンの中で、数百本に一本の確率で後ろの魚籠から鯛の尾が出ているものがある。これをラッキーヱビスと言います。某番組の取材において、サッポロビールはラッキーヱビスの存在を認めた事により、人気に拍車が掛かった事から2010年には、「商売繁盛!ラッキーヱビス缶」というラッキーヱビスをデザインした商品が発売されました。現在では瓶ビールのみでラッキーヱビスを探す事が出来ます。

幸運を呼ぶ恵比寿様!!

五百円で神の手のヱビスビールを堪能!!

ツアー後半は、遂にマイスターの手によって注がれるヱビスビール試飲タイム。「ブランドコミュニケーター」の案内で中央の仕込釜の奥にある「コミュニケーションステージ」へ向かいます。

早速席に着きますと、「ブランドコミュニケーター」よりビールの美味しい飲み方の説明が始まり、そして実演が見られます。まず初めに良く洗浄されたビールグラスを用意してから缶ビールを高い位置からビールグラスに注ぎます。思いっきり泡が立ち込めます。泡がグラス内に収まり始めて、再度注入しまた泡がグラス内で立ち込めてからグラス内に収まり始めて注ぐ。泡とビールは7:3の黄金比になる注ぎを「三度注ぎの極意」と呼びます。

「三度注ぎの極意」は、エビスビールだけが提唱することでなく、他のビールメーカーでも同じことを発信してるので、サイトなどで検索して頂いたほうが詳しく理解できると思いますので、そちらに譲るとします。(ちなみに、キリン・サッポロは三度注ぎ、アサヒ・サントリーは二度注ぎです。)
そして何よりも重要なのは、ビールグラスが何よりもキレイに洗浄されてるかでビールの旨さが変わると事に驚きでした。油分が付いてないグラスに三度注ぎされたビールは、缶ビールで呑んだ時の味が比較できないくらいに、三度注ぎされたビールは苦味がなく味わいが爽やかなのど越しです。ツアーに同伴した他の方がビールが苦手だけど、このビールなら飲めると言った程の味わいでした。

写メで見ても分かるように美しいビールには、「フロスティミスト」なる、泡の予備軍が現れています。このフロスティミストとは、ビールの泡と液体の間に出来る霧状のもの。清潔なグラスと継手の腕、ビールの温度など条件を全てクリアしないと出てこないそうです。だから、フロスティングミストが現れるビールは、本当に美味しいビールの証!到着したヱビスビールをグビグビ・・・、キメ細やかなフワフワクリーミーな泡が美味しすぎて、一気に飲みで、思わず「美味い」の一言です。また、つまみのスナック菓子の塩味が、ビールに合って美味です。1杯飲んで、物足りずにもう1杯頂けるのは有り難いです。まさに大人の遊び場でも有り、デートスポットにも素晴らしいでしょう。
興味有る方は一度、『ヱビスビール博物館』に訪れてみては如何でしょうか?五百円でこんなに楽しめるスポットって都心でも珍しいと思います。

麦芽にホップ

神のみぞ知る、神泡、じゃんけん大会で飲めます!1