神楽坂NO1の呼び声高い中華料理店!神楽坂『エンジン』

新宿区,神楽坂,食べ歩き

今年は令和元年のクリスマスがやって来る!!
クリスマス期間はご祝儀相場で、スペシャルコースで値段がうなぎ登りになる季節でも有ります。しかし昨今のクリスマスディナーも変貌を遂げて、まず消費税アップの為に外食するカップルが減少傾向に有ること。そして当日近くにダブル・トリプル予約をしてた男性陣の土壇場キャンセルが横行。忘年会シーズンに続き飲食業界はかなり打撃になってるとのことです。ツレが言ってましたが、イブ直前のキャンセルで当日のコース料理が安くネットで掲載されるケースが有るとの事。興味本位でネット検索したいと思います。

神楽坂NO1の呼び声高い中華料理店!
神楽坂『エンジン』

「神楽坂 中華」でグーグル先生で検索すると、必ず上位に店名が登場し、食べログランキングでも神楽坂中華料理ランキング1位に輝き、中華料理部門で唯一3.8の高評価の『ENGINE(エンジン)』(2019年12月22日調べ)
赤坂の中華料理の名店『うずまき』で約7年間シェフを務めた松下和昌氏が独立して、2015年2月に神楽坂の路地裏に構えたのが『ENGINE(エンジン)』で、日本の食材をふんだんに使った和の風情を感じさせる中華をコンセプトに、名店で鍛えたセンスと技術を『ENGINE(エンジン)』に注いでます。その結果、神楽坂でも不動の人気を集める中華料理店へと登り詰めたのです。神楽坂でも有名人気店なので、1週間前に電話予約をするも見事に撃沈!!再度予約を試みるために3週間前の電話予約したら、今回は無事に予約が取れました。流石、神楽坂唯一の有名人気店『ENGINE(エンジン)』です。

ちなみに、予約の時に色々と教えて頂いて、コース料理でもアラカルトでも当日はオッケーですが、1万円コースのみは事前予約になります。1万円コース料理の特徴は、他のコース料理とは1品多く8品構成で、当日の仕入れ状況によって最高の料理を提供するとの説明だったので、当日何を頼もうかとアラカルトで迷うよりも、『ENGINE(エンジン)』のご自慢料理を頂こうと思い、1万円コースで予約をお願いしました。

先ずはビールで乾杯!!

前菜三種

創作料理の中華のオンパレード!!

東西線「神楽坂駅」下車、神楽坂の名物神楽坂通りを飯田橋方面へと足を向け歩を進めると、名店への分岐点「神楽坂上」の交差点に到着し、そこから寺内公園へと歩を進めるのですが、神楽坂と思えない独特な雰囲気を醸し出すエリアに突入。「寺内貫太郎一家の跡地です?」と軽くツレにジョークをカマしながら、『エンジン』を探すと以前訪れた人気店『ビス神楽坂』が在籍してるビルの1階。有名店は自然と集まり人気有名店が揃う集合ビルへと成長し、ビルと言う点が何個も集まってエリアに変貌し神楽坂と言う魅力溢れる街へと変貌するのでしょう。まあ、そんな個人的な戯言を思いながら、店の重い扉を空けると、店内の明るい照明とフレンドリーな応対が、外の寒さから心地良い気分へと誘ってくれます。

ツレの大好きな薄いビールグラスで乾杯!!ビールの喉越しの感動を楽しむ瞬間に、早くも前菜三種が登場。ツレはピータン湯葉(写メ一番左)が一番気に入りました。個人的にもなめらかな食感とコクの有る風味は独特で、こういう料理はファーストインパクトです。前菜三種で期待を持ちながら、次にテーブルに運ばれたのが「あん肝の茶碗蒸し」。とろける食感と濃厚なあん肝の味わいが絶品ですが、「これって中華料理って?」と頭に過りました。その後に「上海蟹酔っ払い」が登場。上海蟹自体が実が小さい食材なのですが、カニ味噌を堪能して貰いたかったのでしょうが、個人的には上海蟹自体が小さいので実が楽しめずに食べづらかったです。

ビールを飲み干して、次のお酒をチョイスするのですが、ココは魚料理が続くと予想して日本酒をチョイス。気分的には紹興酒を呑みたかったのですが、今までのテーブルに陳列された料理を分析すると、『ENGINE(エンジン)』の料理は、昔ながらの中華料理というよりも創作料理の部類する新鋭的な味わいの料理が続く逸品ばかりなので、日本酒で味わうのも一興と思えましたが、この考えは次に繋がる2品に見事マッチしました。「真鯛の素揚げと小松菜のあんかけ」は個人的には今回出された料理の中で一番の秀才の逸品でした。味付けされてない真鯛の素揚げに小松菜のあんかけという一見地味なシンプルな食材と塩味の味わいがまさにベストマッチです。これが中盤のリリーフに登場ってまさに絶品です。その後「白子の麻婆春雨」は某有名中華料理店で期間限定で出される「白子麻婆」を彷彿させる料理ですが、まさに痛風させるのかよって思う味わいです。しかも、春雨で食感を整えるのは素晴らしいと思います。

あん肝の茶碗蒸し

上海蟹酔っ払い

食べづらかった!!

中華なのに日本酒!!

真鯛の素揚げと小松菜のあんかけ

白子の麻婆春雨

白子が盛りだくさん!!

中華料理の線引がイマイチ分からない!!

魚料理で一気に期待が高まったのですが、メインが「イチボと柿のソース炒め」。下のコース料理は黒酢豚がメインだったので、個人的には「黒酢豚」が良かったです。「うずまき」時代からの名物である酢豚は、飴色に輝くタレに絡めた豚肉と季節の野菜を添えただけのシンプルな一品として、『エンジン』でもスペシャリティの逸品として有名なだけに、ある意味「イチボと柿のソース炒め」は平凡です。と言うより「これって中華料理ですか?」というテイストなんですよね。ココまで流れの魚料理が独創性で卓越してた分に、「イチボと柿のソース炒め」は他のジャンルでも味わえそうで独創性が無い感じがします。味は美味しいのですが、メインとしては感動しない料理です。逆に黒酢豚が食べたくなる料理でした。そういう残念の流れが負の連鎖を呼んだのでしょうか?
次はセレクトで炒飯、担々麺と酸辣湯麺の三品から選べるのですが、ツレと拙僧で炒飯、担々麺を注文。担々麺は『胡麻』感が濃厚で、品の良いピリ辛もあります。麺は細麺で小丼にマッチングしてます。良い感じに仕上がってます。しかし、問題は炒飯です。鮭とイクラの炒飯で出されましたが、味わった瞬間に「白米を油で炒めた炒飯?」と思え、簡単に言えば味がしない炒飯でした。ただ鮭の味わいとイクラの味はだけする炒飯なのかと思う一品で、これなら別に炒飯で出さずに茶漬けで出したほうがマシって思えるほどの出来栄えでした。何でこんな炒飯出すんだろうと思えるほどなのですが、カウンター席に座ってるので会話が聞こえてるはずなのに、何もフォローが無いということは、こういう残念な味なのですね。この2品連続が最終的に評価を決めた感じがしました。

中華料理をベースにした創作料理の御店なのか?それとも創作料理を紡ぎ出すニュースタイルの中華料理なのか?店のコンセプトの漠然として『料理全体の一貫性』が判断できない点と、正直メインのイチボ料理のために1万円のコース料理は、価値の見合った価格には思えないです。かなりの辛口評価になりましたが、個人的にはもう一度『エンジン』に訪れて、アラカルトで『イノシシ焼売』と『黒酢豚』を注文してみるのも如何と思うのですが、それならば神楽坂のもう一つの名店と評判が名高い『中華菜 膳楽房』を味わうのも良し。それよりも『エンジン』の源流で有る赤坂『うずまき』で本場の中華の味を味わって見たい衝動に駆られるのは何故でしょう?それだけの魅力ってことでしょうか?
まあ機会が有れば、『エンジン』に訪れて「イノシシ焼売」と「黒酢豚」をアラカルトで味わってみたいと思います。いつになるか分かりませんが!!

イチボと柿のソース炒め

牡蠣じゃないよ、柿だよ!!

炒飯

担々麺

洋梨のジュレと杏仁豆腐

中国茶