人形町の変わった画廊『麺画廊 英』

長澤まさみの主演ドラマは面白い。コミカルなストーリーで、全員が詐欺師という設定は1話からスリリングな展開と騙し合いの数々に思わず笑いも出ますが、そこは愛嬌で魅入ってします。最近の女優に求められる演技は、清純な役柄や悲しみに満ちた哀愁が漂う演技よりも、喜劇女優としての演技が好まれるのでは、最近思うこの頃です。

人形町の変わった画廊
『麺画廊 英』

人形町の界隈をフラフラ〜と歩いても、日曜になると閉店の飲食店が多い。それでも横路地や脇道に入りながら色々と探索すると、日頃見えない意外な風景が目に飛び込んできて面白い発見をする街でも有ります。今回もそんなぶらり散策して見つけた『麺画廊 英』です。

東日本橋から引っ越してきた『麺画廊 英』ですが、外見はどう見てもラーメン店には見えず。まして、脇道の路地という路地に店を構えてるので、何気なく通ったら目にも止まらずに通り過ぎて終わるでしょう。看板もオシャレな英字で描かれたポスターみたいな看板に驚きます。偶々、ツレと歩いてたら赤い玄関に目が止まり、てくてくと吸い寄せられるように脇見に入って行ったのが、今思えば運命の出会いでしょう。異様な雰囲気を醸し出すラーメン店に恐る恐ると扉を開けると、ちょうど満員で外で待つことになりました。

外で席が空くのを待ちながら、玄関に張り出されてる4月限定麺の張り紙を見てるのですが、日本語なのに摩訶不思議な文字が並んでるように見え、中々頭にイメージされずに、ただ圧倒される感覚にとらわれました。

看板からして摩訶不思議

この風貌で何とか拉麺かと半々に!

玄関先に今月の限定紹介!!

さり気なく某有名人のサインが!!

作品の目録(メニュー)

店内はこじんまりとした白で基調された内装で、まさにアトリエに思わせる店構え。座席数も9席くらいしか無く、この悪条件の立地でやっていけるのかな?と勝手に想像しますが、壁際にある有名人のサインが人気店の証として、人々に愛されてるのがよく分かる一面も持ってます。SNS全盛のこの時代ならば、口コミなどで御客さんの集客が望めるのでしょう。

作品と言うなのメニューが、テーブルに置かれてるのですが、食券購入が座席に着くので、あまり意味がなく感じ。逆に〆のご飯が拉麺の種類によって具材が変わるのにメニューを見てから気付いたので、出来れば食券の側か玄関先に分かるように置いて欲しかったのが本心で思うことでした。しかし、夜限定メニューを眺めてると、一度夜に呑みに来たい衝動に駆られるのも本心です。

塩拉麺に〆ご飯、4月限定麺と変わり玉をお願い。白い器の中に表れて出た拉麺は、白いキャンバスに描かれたアートでした。
塩拉麺は粟国の塩、シベリア岩塩、ぬちまーすの塩ブレンドして、七福醸造 有機白醤油を使ったやや濁った黄金色のスープは、濃厚な鶏油が浮いてるが、後味がスッキリして、美味しかった。麺は中細麺でストレートのように感じますが、若干縮れ麺とスープが絡み合ったバランスが絶妙。

4月限定拉麺は、トマトベースに和出汁と英特製醤油で作り出したトマト醤油スープ。麺は手揉みの縮れ麺。イタリア的な要素をふんだんに盛り込んだ限定拉麺は、口に含んだだけでトマト味。具材も鶏肉をメインに使われて、ジューシーな味わいが口に広がります。

塩拉麺

4月限定の拉麺

変わり玉は、ポルチーニの味がする替え玉です。ポルチーニ自体は世界三大キノコに挙げられるキノコです。そのきのこの風味を麺に絡ませて食すことが出来ます。まずは替え玉として、直ぐにスープに入れずに、一口頬張ると油麺の感じがしてますが、味はしっかりと付いて美味しかったです。

塩拉麺の〆ご飯は、うずらの卵かけご飯です。これが醤油拉麺だと、〆ご飯の具材が変わるケース・バイ・ケースの〆ご飯。ちなみに、醤油拉麺は貝柱茶漬け。〆ご飯なら貝柱茶漬けの方が個人的に食してみたかった。

限定拉麺が毎月のように出品されるのは、まさに展示会のようで拉麺好きには堪らない御店でしょうね。見て楽しい、食して楽しいとは出来たもので、白キャンバスに描かれた絵画はインスタ映えして御客さんを呼ぶでしょう。ある意味、立地条件の悪さを逆手に取った戦略は一本取れた感が有り。また来月も顔を出したいと思います。
ツレと完食して『麺画廊 英』を出る頃には、お昼の営業も材料が無くなった為に、閉店とまさに人気店でした。
今度訪れた時は、どんな作品に出会えるかワクワクする思いに駆られる御店でした。

変わり玉(ポルチーニ)

うずらのTKG(卵かけご飯)

今日の〆ご飯(笑)

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