心ときめく宝石箱!!六本木『魚輝』

港区,食べ歩き

六本木、日本有数の不夜城。
行き交う人々の顔は色んな表情をしながら、生き生きと街を闊歩する。その姿を目で追うと、日本人よりも外国人が多く、人種のカオスとして蠢く街。それがこの街の原動力なのだろう。東京ミッドタウンの側にペットショップが有り、ふらりと店を覗いて、猫や犬を見てると張り出してるプライスカードが『80万』。月収の何倍もする犬や猫に金も飛び交う街でもある。この街に魅了される人々は多いのでしょう。
何か六本木の魅力を肌で感じた気がします。そんな街中を一軒の御店を目指して歩くのです。その名は『魚輝』!!

心ときめく宝石箱!!六本木『魚輝』

東京ミッドタウン近くにある『魚輝』。
東京カレンダーや様々な雑誌にも紹介される人気店。

去年のお盆に六本木で映画を見った時に、噂で聞いてた魚輝に是非行きたくてTELしたら、お盆休みの為に休業。その時は残念でしたが、いつかは訪れたいと想いが今回叶いました。早く魚輝に行きたくて心が踊りながら、東京ミッドタウンから脇道に入ると、目に飛び込んできたのが、今にも倒れそうな廃屋、しかも住んでそう。「東京でこんな家がまだ存在するの?況してや、東京の超一等地」と思いながら、「これぞ、六本木か!」とアウェーの洗礼を受けました。
中央区民からしては、港区六本木はアウェー(個人的な見解ですw)で有り、雑誌の中に出てくる港区女子の巣窟。街を行き交うお洒落な人々を見ながら、ツレと一緒に会話をしたのが、「見栄えの店より美味しい御店」。「見かけに騙されるな!身ぐるみ剥がされるぞ!」と意味不明な呪文をお互いに唱えながら歩く姿は田舎者。満福稲荷神社付近の道を曲がると、こじんまりとした佇まいでひっそりと御客さんをお出迎えする『魚輝』をツレが発見。こちらは気付かずに素通りしました(^_^;)

刺し身の盛り合わせ(前日予約のみ)

ずわい蟹のなめろう

生牡蠣(時価)

話が脱線気味になったので、本題に戻ります。
『魚輝』には5時半で予約しました。今回は食べログに記載されてたネット経由の予約。簡単に予約できたのですが、予約の時に一緒に刺し身の盛り合わせも注文するのが、オススメです。当日予約は受け付けてないので、食べたい方は是非どうぞ!!

入り口で先ず靴を脱ぎ、全席掘りごたつ式の店内は、ダウンライトが照らす大人の寛ぎ空間。カウンター席に通されて、とりあえず生ビール。
見栄えや雰囲気にだまされないぞと思いつつも、既に六本木に魔力に取り憑かれつつあるのです。否、『魚輝』の魔力にです。

「刺し身の盛り合わせ」(前日予約のみ)は、7種類の刺し身で2人前1000円とお買い得プライス。市場で選りすぐった魚を日々吟味しながら、旬と鮮度が重視するので、前日までの予約の意味が良く分かります。

ずわい蟹のなめろう」は、国産のずわい蟹の身と蟹味噌を叩き合わせて、とびこを上に乗せた一品。通常は味噌とアジ・鰹などで作られるなめろうを、ずわい蟹にして出すと恐れ入りました。ずわい蟹の身ととびこのつぶつぶした食感が楽しく美味しい。

「生牡蠣」(時価)は、今まで出会った中で一番大きいのでは?と思えるビックサイズ。一口で食べれない程の大きさです。これも市場で厳選した牡蠣ですが、値段が時価が後で怖いですが、食べて満足の逸品。

天使の海老のフリット

真鰺のフライ

キウイサワー

日本酒の種類も豊富

「天使の海老のフリット」は、オススメからチョイス。
見た目は天ぷらと勘違いしそうですが、フリットで仕上げて海老を丸ご包み込み作ってるので、海老の足などの硬さとフリットのふんわり食感。添えた塩とレモンを足しながらお好みの味で楽しむことが出来ます。

「真鰺のフライ」は、スーパーで売られてる尻尾が付いてるアジフライとは違い、刺し身で使われる鯵の厚い身でしっかり揚げてみずみずしくジューシー。まさに手の込んだフライでハズレがない。

日本酒の種類も豊富で、結構レアなお酒も在庫してます。サワーは果汁たっぷりで作られたのお酒は女子ウケするでしょう。

イクラとウニの土鍋ご飯

まさに宝石箱や!!

赤だしと一緒に頂きました!

まさに宝石箱の登場、思わず昇天!!

さあ、「イクラとウニの土鍋ご飯」の登場です。
これを目当てに、魚輝に訪れる方が多く、訪れたら土鍋ご飯を食べて帰る超人気メニュー。土鍋の量は1合と2合から選べ、値段は時価。ネットの書き込みだと1合が4500円で、2合は倍。値段設定が時価なので、高いか安いかは個人的な見解が分かれるでしょう。
店員の方に1合にしますか?2合にしますか?と聞かれますが、1合で二人でお茶碗二杯分の目安です。調理するまでに約1時間ほど掛かるので、来店して最初に注文した方が良いでしょうし、今回は7時くらいに出るようお願いしました。土鍋に鰹ダシを使って固めに、ご飯を炊くのですが、その際炊き込むのはガスを使います。炊き上がった土鍋をイクラと生ウニを炊き上がったご飯の上にふんだんに盛り付けて、再び蓋をして、席に運ばれます。
土鍋のふたを取った瞬間、うにといくらの迫力のビジュアルとふんわり香る鰹ダシが食欲を刺激してくれる。 蒸しウニを使う御店は多いですが、生うには結構レアなご飯かも知れないです。デートで土鍋ご飯を出されたら、トキメキ度が最高潮に達するでしょう。

総じて、全てに拘りを持った逸品の数々でお出迎えする魚輝ですが、調理しながら電話応対する姿が目に付き、それもお断りする場面が多かったです。こじんまりとした御店なので、団体での来客は無理です。デートや3〜4名での食事会に予約するのが良いですが、予約が中々取れない人気店なのは頭に入れたほうがいいでしょう。
とまれ、それでも一度は予約して訪れる価値は有り、見栄えも美味しさも満点な御店として希有な存在かもしれないです。

終わりに一服

予約は必至でご来店を!!