男やもめと静かなる丼、ビックサイズの閉じないかつ丼 新小岩『肉屋食堂 たけうち』

食べ歩き

久しぶりの休みを頂き、役所広司主演の『PERFECT DAY』を観賞した。某ネットサイトのレビューには、賛否両論の声が多数書き込まれ、注目度の高い映画だと分かる。実際、観賞した率直な意見は、令和の『男はつらいよ』に思えた。

男やもめと静かなる丼、ビックサイズの閉じないかつ丼 新小岩『肉屋食堂 たけうち』

『PERFECT DAY』を観賞した日、私は新小岩に居た。雑誌等のメディアに多く取り上げられてる『肉屋食堂 たけうち』の閉じないかつ丼を食べに来たのだ。

30代に良く通った新小岩駅のロータリーを渡り、商店街の大通りを歩きながら、直ぐ側の小道に入ると、『肉屋食堂 たけうち』の大きい看板を発見する。お総菜売場と食堂入口と有るため、とんかつ屋だと思って訪れたので、想像してた店の構えと違って、一瞬驚いた。

入店すると、既に数人のお客様が、席待ちで並んでる。テイクアウトの客も混在してるので、ちゃんと順番通りに呼ばれるか心配したが、慣れたウエイターさんのお陰で、順番通りに案内された。何を食べようかと思ったが、やはり話題の「特選極厚とんかつ丼」を注文。

待つこと十数分程で、目の前に登場したかつの大きさに驚いた。今まで食べ歩いた中で一番の厚みのあるとんかつだろう。衝撃のあまり何度もスマホで撮影する始末。この閉じないかつ丼は、期待を裏切らないと思いつつ実食へ。

とんかつから頂こうと口に運ぶのですが、豚肉はパサパサした食感で、味がしないです。味付けなしの玉子とご飯を一緒に胃袋に流し込む。味変でタレやワサビ等が置いてますが、肉の旨味が劇的に変わる訳でもなく、逆に桜色のとんかつはちゃんと揚がってるかと心配になりました。

否応なしに、味もヘチマもない肉の塊を口の中に押し込む作業で完食しました。ただただ硬い物体を噛んでるので、顎が痛くなる始末。見かけ倒しのかつ丼で、わざわざ遠征するまでの価値は有るかと自問自答するほどです。

お肉屋が運営してるお陰か、料金設定は、他のお店に数百円くらい安いと思います。しかし、今度伺う時は、豚カツ、かつ丼以外のトンテキ定食、生姜焼定食に挑戦した方が無難だと思う次第です。でも、新小岩に今度訪れるのは何時になるやら!