シチリアのエッセンスが凝縮されたイタリアン 茅場町『Lottocento(ロットチェント)』

中央区,日本橋,食べ歩き

最近ブログでは食べ歩きで訪れた飲食店をアップして無かったです。そんな日常を感づいたのか?ツレが突然「最近ブログに書き込んで無いの?」と聞かれ、「競馬のことしか書いてない」と答える拙僧。コロナ騒ぎで満足に外食へ行けない日々です。飲食店には厳しい時代で潰れるお店も多く見られる昨今です。

シチリアのエッセンスが凝縮されたイタリアン 茅場町『Lottocento(ロットチェント)』

「水天宮 イタリアン」で検索サイトで探すと、先日伺った『オステリア ブッビーノ』が上位に表示され、パスタがとても美味しく有名店で有ります。ところが、地名を変えて「茅場町 イタリアン」で検索すると結果は違い、住所からすると水天宮から少し離れてるだけなのに、今回訪れたイタリアン『Lottocento(ロットチェント)』が上位に表示されます。地名を変えて検索したのだから茅場町、水天宮と地理的に近く、どちらのイタリアン店も住所的にも近く、こう言う結果になるとは意外に思えます。
話が逸れましたが、今回訪れたイタリアン『Lottocento(ロットチェント)』は、横浜、渋谷、南青山、大阪に店舗を展開しているサローネグループの1店舗。イタリア郷土料理を独創的な料理にアレンジし、個性的なサービスを提供するとして、食べログなどのネットの口コミでそれぞれの店舗とも高評価で有ります。

Lottocento(ロットチェント)』はシチリア料理をベースにしたイタリアンで、昼はパスタ、夜はイタリア居酒屋のテーストで営んでます。そして、『Lottocento(ロットチェント)』はコース料理はなく、アラカルト一本で勝負してる点が面白く、これは樋口統括シェフの試みで有ります。樋口氏曰く「おまかせコースメインの店も一般的になってきて、自分の中でもちょうど10年経ったこともあり、新しい方法でお客様に喜んでもらえるものをつくらなければと考え始めた時期だったんです。結果、自分にとっての答えの一つがアラカルトでした。」と実に興味深いです。

先ずはビールで乾杯!!

クルクルにんじんサラダ

マグロのタルタル アンディーブのお皿で

アラカルトが意外と少ないですが、どれも絶品

コロナが大流行してる中、自粛要請で飲食店が困難な時期を迎えてます。『Lottocento(ロットチェント)』も例外では無いようで、かなりの人気店にも拘わらず厳しい現状に直面してるみたいです。それでも明るいスタッフの応対が心に響きます。
イタリアンに来店したからには、ワイングラスを傾けたいのですが、ツレはワインが苦手なのです。そこで毎度の乾杯は瓶ビールをお願いしたのですが、シャンパグラスが登場して注いだビールがいつものジョッキとは違って、オシャレに変身。ツレのテンションは上ゲ上ゲです。

メニューに目を通すと、3回通えばコンプリート出来そうなアラカルトの少なさに思えます。コロナの影響で客足が鈍いから、材料費を抑えてるのかもしれないです。それでも、「名物!たこジャガ」、「マグロのタルタル」はリピーターが多い評判メニューです。メインの肉料理は時間がかかるとの事なので、悩みに悩んだ末に、「ぶつ切りハラミロースト」をオーダー。箸休めに「クルクルにんじんサラダ」を、ウサギのように摘まみながら、グラスを傾け談笑に浸ってると、「マグロのタルタル」が登場。

アンディーブとは、チコリとも呼ばれるベルギー生まれの野菜で、少し高級な野菜ですが、最近は食卓にあがることも多くなり、先がとがった楕円の形をした白菜を少し細長くして尖らせたような形といえば伝わるでしょう。お皿のように使って、おしゃれに盛り付けられたサラダで見たことがある人も多いはず。そして、味は苦味のある大人向けの野菜です。そのアンディーブをスープに模して、その上にマグロのタルタルが山盛りになって、一口で頬張るには勿体ない。ただ、一口で頬張るには、アンディーブ特有の苦味があるので、個人的にはオススメ出来ませんが、味もインスタ映えもする逸品です。

Lottocento(ロットチェント)』の名物料理と言えば、パスタと並んで大人気「たこジャガ」。ホクホクしたジャガイモにぶつ切りのたこが相まってこれは口に運ぶ動作が止まらない絶品の一品。また良く煮込んだジャガイモがうまい具合に溶けて、白ワインとのコラボで味わいを深めます。

さてと、タイミング良く登場したのが「ぶつ切りハラミのロースト」。ちょうど良い焼き加減で赤身が見える上に、果物らしきモノがハラミの上に乗ってるので、何だろうと食べてみるとリンゴ煮ぽい(バカ舌なので、違ったらごめんなさいね)です。メインのパスタを何を選ぼうかと迷いながら、ハラミを頬張り旨しです。

白ワイン ビアンコ

名物!たこジャガ

ぶつ切りハラミのロースト

Lottocento(ロットチェント)』流のパスタの拘り!

Lottocento(ロットチェント)』のパスタは、浅草開化楼と共同開発した太くてもちもちの麺(パスタ)がウリです。『Lottocento(ロットチェント)』独自で低加水パスタを作ることを目指し努力したのですが、中々思う様なパスタが出来ず、半ば諦めかけたところ、とあるラーメン店で追い求めた歯切れの良い食感の麺に出会い、その麺が浅草開花楼と知る。早速、浅草開花楼の不死鳥カラス氏に相談するも、カラス氏は話半分で冗談で作り始めたのですが、南イタリアのパスタフレスカのような麺を作り上げることに成功。通常は加水率50%程度でつくるところを、歯切れを良くするために約30%の低加水パスタは、モチモチした食感は本場のパスタを思い起こさせると評判になりました。

メインのパスタは3種類ございまして、どれを選ぼうかと迷ったのですが、ツレと協議した結果「黄色いイワシのソース 極太麺」をチョイス。黄色いイワシのソースはイワシのダシがよく出ていて、さっぱりした味わいに仕上げられていました。スパイスも効いていて、パスタによく絡みます。勿論、浅草開花楼の麺はうどんかと思うほどの太さで、噂通りのモチモチした食感は食べに来るだけの価値は有ると思います。少食気味のツレが、美味しい美味しいと喜びながら食す姿が印象的でした。

最後のお口直しのデザートは、「スイカに溺れたジャスミンジェラート」は大人のジェラートの味わいで、大人の王道を突き進む変化球なしの直球でした。まさに旨しです!!
ここまで来ると、まだ制してないアラカルトも食べに来ようと思いますし、このパスタ(麺)がどの様なレシピに合うのか思うと食欲が湧きます。サローネグループ、恐るべし!『Lottocento(ロットチェント)』はもとより他の店舗にも足を運んでみたいと思います。

黄色いイワシのソース 極太麺

スイカに溺れたジャスミンジェラート