長瀞紀行、宝登山登頂目指すのだ〜之巻!!

旅行、観光、日帰り散策

以前から予定していた9月の旅行。日帰り旅行で注目の「長瀞」に出掛けたく、色々とプランを立てました。しかし、秩父鉄道は時間帯によって1時間に1本の時もあり、交通手段が電車だと不便に思えたので、それならば一泊旅行に変更して、電車でのんびりと廻る事にした次第です。
今回は出発から宝登山までのバタバタ道中を綴りますが、最後まで読んで頂き、旅の参考にして頂ければ幸いです。

長瀞の小旅行のスケジュール

今回は長瀞をメインにした小旅行。

そば処『たじま』→宝登山に登頂

かき氷『阿佐美冷蔵 宝登山通り店』

『長瀞とガレ』→長瀞岩畳

御宿『花のおもてなし 長生館』

長瀞の川下り

タイムスケジュールはまばらですが、こんな感じでブラブラと満喫しました!!

目指すは『長瀞駅』へ!!

今回もお世話になるのは、西武鉄道『レッドアロー号』。
平日池袋発の9時半出発。敢えて、土日に宿泊しなかったのはのんびりと過ごしたいのと、人混みが多いと少し嫌だったからです。平日に旅行ほど贅沢な事はないですよね。

西武鉄道『レッドアロー号』

西武池袋駅から西武秩父駅までは、約1時間半。
のんびりと電車に揺られてビール缶一本空けてると、『飯能駅』に到着。ここからスィッチバックで進行方向が変わり、座ってる席を回転されて進行方向に合わせます。途中で単線独特の対向車両の通行待ちで駅で待つなどしながら、やって来ました『西武秩父駅』。
今年からオープンした『祭りの湯』。2階に温泉施設が有り1階は飲食店と御土産コーナーが有るので、帰りにぜひ立ち寄りたい施設です。帰りに御土産で日本酒やお菓子を買って帰りました。

西武秩父駅から秩父鉄道『御花畑駅』までは徒歩5分くらいの距離です。車の往来が多いので、車道を横断する時は気をつけないといけないです。ちなみに、間違えて『西武秩父駅』と『秩父駅』は違う鉄道会社が運営してるので直結はしてないので注意して下さい。秩父鉄道の時刻表は時間帯によっては1時間に1本しか運行してないので、こちらもご注意の程を!!

『御花畑駅』から『長瀞駅』まで約30分程。
『長瀞駅』へ向かうに連れて、外の景色が自然に溢れている光景が変わって行きます。線路が単線で、行き交う電車が無いから、のんびり運転かな?って思ったら、電車は結構なスピードを出してます。貨物電車の往来が多くて驚きました。ちなみに、休みの日には『SL電車』が運行されるので要チェックです。

『そば処 たじま』に訪れて!!

『長瀞駅』に到着した時は、ちょうどお昼時。
以前から気になってた蕎麦屋『そば処 たじま』へ足を向けるのですが、かなり場所が遠いのかと思ったら、駅から2・3分の距離でした。店に入ると既にテーブルの半分以上が埋まってる状態で奥座敷へと案内されました。
秩父地方は、昔から蕎麦が盛んな土地柄で、秩父のくるみ汁が有名な『わへいそば』など個性の多いお蕎麦屋が多く点在してますが、こちらの『そば処 たじま』は天ぷらが有名なお蕎麦屋です。ただの天ぷらでなく野菜天ぷら、しかも大盛天ぷら!!

メニュー①

メニュー②

お通しの『そばかりんとう』

お通しの「そばかりんとう」をボリボリと食したのですが、そば粉の味はする感じでした。御土産屋で販売してるので興味があれば買って帰るのも良いでしょう。
しかし、こちらのメニューは一品料理と蕎麦に分かれてるのですが、ちょっと見づらい感じがします。正直な話、天ぷらが蕎麦有る無しでも値段が変わらないとはちょっと不思議な感じがします。もう少し見やすい工夫がされても良いかもしれないです。そんな事思って待ってると、やって来ました、お待ちかねの「天ぷら蕎麦」!
見るだけでこのボリューム感に圧倒されますw

「天ざるそば」

「天ざるそば」と「野菜天ざるそば」の違いを簡単に説明します。それは一目瞭然で天ぷらの種類にエビ天が含まれるかの違いだけです。しかし、この野菜の大盛天ぷらはすべて違う種類が盛られていて、トマト、ゴーヤ、大根にミョウガ、そして判別できない野菜の数々と食べながら「コレなんだろう?」と見て味わって食して楽しみながら、野菜を当てると言う感じで食べる感覚です。
蕎麦の味もとても美味しく、更科系の細く色白な麺と香り、適度なコシがありのど越しの良い美味しいお蕎麦でした。蕎麦のボリュームは普通でした。
この山盛りタワー天ぷらを食べ切れない場合、御店の方に言えば、プラスチックのパックを持って来てお持ち帰りが出来るので、食べ残しせずに帰れます。こちらは無理して食べきったので、この後の行動に少し影響が出るのですが、、、
店の入口に置かれてるジオラマもちょっとした仕掛けで、お会計の際や順番待ちの時には目を休むのに十分だと思います。興味のある方は、『そば処 たじま』に伺ってみては如何でしょうか?

宝登山神社・宝登山へ

そば処 たじま』で、すっかりお腹が満腹状態になってもう動きたくないのですが、それだと旅に来た意味もなく、まだ旅館に入るには時間が有るので、テクテクと宝登山神社へと足を向けるのでした。

『宝登山神社』の由来

秩父三社と言われる、秩父夜祭で有名な『秩父神社』、山々の奥深くに有るパワースポットで有名な『三峯神社』、そして日本武尊と犬伝説が由来の『宝登山神社

今回は宝登山神社へと参拝するのですが、『宝の山に登る』として縁起も良く、年間に100万人にも参拝者が訪れて、2011年にグリーンミシュランガイドで星を獲得するほどの緑豊かな格式の高い神社です。

本殿

狛犬

宝登山神社は、約1900年の昔に日本武尊が東北地方ご平定のみぎり、宝登山山頂に皇祖神武天皇・山の神・火の神をお祀りされたのがはじめと伝えられています。尊が登山に先立ち、みそぎをされた「玉の泉」は今も社殿の後に残っています。
また、登山の途中に山火事のため身体きわまった時に、多くの巨犬が現れて火を消し止め、尊をお助けしたことから、古くは火止山(ほどさん)と表わし、後世宝登山と改称しました。
なお、この巨犬は神様のお使いで御眷属(ごけんぞく)と呼ばれ、火災盗難除・方災除・諸難除の御神徳が殊の他高く、更に宝の山に登るとの名前から商売繁盛・諸願成就の祈願も盛んです。     

宝登山神社社務所内の看板より抜粋

秩父三社の特徴の1つに、日本武尊の東征の時の出来事の数々が伝承として伝わり、それが御由来として神社に発展していったのです。もしかしたら、大昔に秩父地方には豪族たちが点在して、日本武尊が討伐に来たのかもしれないと、勝手に想像を膨らませます。
話がそれたのですが、宝登山神社も日本武尊もそんな御由来を持つ神社で、とても由緒ある神社です。

玉の泉

大鳥居をくぐり、階段手前で身を清めてから階段を上っていくと、宝登山神社の本殿が見えます。左手には神楽の社殿。右手には社務所が供える造りで本殿が建ってます。
本殿の裏手に、「玉の泉」が本殿の塀に囲まれるように、ひっそりと有ります。その奥に足を進めると、稲荷神社等の社殿が供えてます。

神楽殿

日本武尊社殿

本殿裏の細道を進むと

宝登稲荷神社

多くの杉や松に囲まれるように存在する宝登山神社は、外界を遮断するように、音も無く静かな静寂と神秘的な雰囲気が訪れる人に感銘を与えます。グリーンミシュランガイドで星を獲得するほどの緑豊かな格式の高い神社です。

宝登山へ登頂を目指して!!

宝登山神社の大鳥居とは逆方向へ進路を変えて、少し急な坂道を登り始めると左手に大きな駐車場。その対向にすこし丘のようにそびえ立つのが、宝登山山頂へと目指す標高212.7メートルに位置するロープウェイ乗り場です。
こちらよりロープウェイに乗り、山頂駅まで約5分の空中散策を楽しめるのです。山頂駅と山麓駅をつるべ式に往復する四線交走式システムで運転を行っています。
その為、1時間に30分置きの2本しか運行してないので、ロープウェイに乗るまでの間は休憩場で少し足を休めると良いでしょう。クーラーが効いているので最高です。

宝登山ロープウェイ山麓乗り場

ゴンドラ

ゴンドラからの景色

ゴンドラに乗って五分の空中散策を楽しんで、宝登山頂にある標高453.0メートルにあるロープウェイ山頂乗り場を降りると、長瀞の街並みが一望できます。
山頂駅付近には、宝登山神社の奥宮、猿・鹿・ウサギなどの小動物がいる宝登山小動物公園などがあります。

とりあえず、宝登山から眺める景色を楽しみながら、宝登山小動物公園へと目指すのです。しかし、ここでトラブルが発生!!
ツレが動物園は入園をせずに登頂しようと言い出したのです。こちらは動物に触れ合いたかったですが、ここは入園を断念にして、宝登山小動物公園の左手にある山道から登ることになりました。
この山道は段々と登っていくうちに、本当に道かと思うほどの全く舗装がされておらず、倒れ掛けてる木は有るは、キノコは生えてるはと、まさにけもの道!!あまりにも静かすぎて自分の息が聞こえるほどの静寂さの中で、ゴソゴソと耳にして、道中に有った「野生動物(猿)に餌をあげないで下さい」を思い出して、見上げて木々を見ながら歩くのですが、程なく音の正体が、、、「蛇」。
まさかの蛇が地面を這う時、木の葉をこすれる音でしたw
皆さんも登頂する時は、スニーカーを履くようにしましょう。

宝登山小動物公園

そんなてんやわんやの出来事が有りながら、10分ほどで登頂に成功。
宝登山の山頂で迎えてくれたのが、宝登山神社の狛犬でした。小さく可愛い狛犬に登った疲れは一気に抜けます。
日本武尊が登られた宝登山からの景色は、あいにくの曇り空ですが、見渡しが良く秩父方面の景色が良く見えました。
冬になれば、蝋梅などの梅が有名な宝登山の梅園ですが、今の時期は青々とした木々でした。

宝登山山頂

お出迎えの狛犬宝登山山頂から景色

宝登山神社奥宮に訪れて!!

良く神社仏閣を巡るようになって、気付く様になったのですが、由緒正しい神社仏閣には奥宮が有ります。
しかし、平野に建てられてる神社仏閣には奥宮が無いのが、険しく山が聳え立つ山麓に神社仏閣には、その山頂に奥宮が多く有るのは何故でしょう。理由は簡単でしょう。
本来、神社仏閣は神仙な神秘的な場所で有り、日本人古来の祈りをするならば、それだけの修行の意味で登頂をして祈りを捧げることにそれだけ御利益が有るのと思ったのでは無いでしょうか?
しかし、ロープウェイで5分で行ける宝登山山頂付近でも、昔はこれだけの急な傾斜を登るのは、本当に難儀だったと思います。それで山麓に宝登山神社の社殿を建てた次第だと思います。そうでなければ、年間100万人も訪れることは無いでしょう。

宝登山神社奥宮の鳥居

話はそれましたが、ロープウェイ乗り場と宝登山山頂の中間に、『宝登山神社奥宮』。ロープウェイ乗り場から宝登山小動物公園の中間に石階段が有り登っていくと、宝登山神社奥宮の鳥居が見えます。秋の時期はもみじの葉で朱かと石階段を包み込むように染めるのでしょうね。秋の時期に訪れてみたいです。
宝登山神社奥宮の狛犬は狼です。奥多摩・秩父方面は大口真神(狼)の信仰が篤く、日本武尊と犬伝説も有るのでくらいです。ちょうど奥宮の隣に売店も有るので参拝した方はこちらで一休みする方も多く見られました。ちなみに、5月2日(八十八夜)日本武尊社から御神霊をお乗せした神輿を迎え奥宮祭が行われます。

宝登山神社奥宮の狛犬

宝登山神社奥宮

『平和の鐘』と『四つ葉のクローバー』

ロープウェイ乗り場の裏手にひっそりと佇むのが、『平和の鐘』。別名『OASISの鐘』です。

O:おはよう
A:ありがとう
S:すみません
I:いらっしゃい
S:さようなら

の頭文字をとって命名したのですが、思いっきり鐘を鳴らしたら、ロープウェイを待ってる方々に思いっきりガン見されました(笑)

『平和の鐘』改め『OASISの鐘』

さてと、色々と宝登山を堪能しましたが、最後に紹介するスポットは『宝登山 FOUR LEAF GARDEN
四つ葉のクローバーだけでなく季節の花々を飾られた一角は、デートで訪れたカップルや子供連れの家族などに喜ばれそうなスペースです。
こちらの最大の目玉は『四つ葉のクローバー』。契約農家さんが独自に栽培している特別なクロバーが植えられてるのですが、探せば探すほど、四つ葉のクローバー見つかるは見つかるは!!

宝登山 FOUR LEAF GARDEN

通常四つ葉のクローバーの発生率は1万分の1と言われる確率ですが、ここに来れば誰でも簡単に見つけることが出来るでしょう。
花言葉は、「幸運」「私のものになって」です。

四つ葉のクローバー

コレだけいっぱい四つ葉のクローバー見つかると、何輪も持って帰りたくなりますが、看板にも書いて有りますが、「1人1輪の持ち帰り」は守って下さい。いっぱい持って帰っても、逆に幸運にはなれませんよ(笑)

自然豊かな宝登山を色々と堪能しまして、次のスポットを目指して下山することにしました。

続く