2017伊勢丹年末謝恩会戦利品②ルイジボレッリ セミワイドドレスシャツ

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2017年年末、新宿で行われた伊勢丹謝恩会に訪れてきました。こちらの目的はコートですが、一生モノのコートを見つける事が出来なかったです。年始のクリアランスセールに期待しないと行けないかと思うのですが、それで謝恩会をぶらぶらと掘り出し物を探してみると、結構良いモノに出逢うことが出来ました。

2017伊勢丹年末謝恩会戦利品②
ルイジボレッリ セミワイドドレスシャツ

前回のギローバーのシャツに続き、シャツを色々と物色してると、思わず目を疑いました。手に取ったのシャツが、、、
何とイタリアシャツブランドの至宝とも言える『ルイジ・ボレッリ』を発見。カジュアルシャツならよくセールでお目にかけますが、定番シャツで有名な『ルチアーノ』と来たら、思わず手が震える衝撃を受けるのでした。しかもロイヤルコレクション

LUCIANO(ルチアーノ)』。数年おきに改良されて進化を遂げてるルチアーノは、ルイジボレッリの代表格に挙げられるブランドの顔として君臨してます。最新のルチアーノは細身のスーツ(ジャケット)が主流になってる昨今の時代に合わせて、衿羽根・衿腰・前台衿の3箇所が従来のものよりも短く(低く)一部改良し、セミワイドカラーの申し子と絶賛された先代のルチアーノの黄金比を崩すことなく、現代にベストマッチした衿型を再構築するのです。これがイタリアシャツメーカーが長年培ったてきた歴史と技術の結晶で、男の色気と艶を出すシャツに着るモノを変貌させるのです。

ルイジボレッリがシャツで選ぶ生地は、イタリア三大シャツ生地ブランドのひとつであり、イタリアでその名を知らないものは居ないほどの大規模な経営を行うALBINI(アルビニ)社のトーマスメイソンのゴールドラインの繊細、かつエレガントな生地を使用してます。今回ルチアーノの使用されてた生地は、選び抜かれた最高級エジプト綿を原料にした140番手糸(双糸)で織られたコットンは、光沢を帯びたシルクのような滑らかな肌触りを持つと、同時に耐久性にも帯びて長持ちをする事が特徴です。

最後に、このルチアーノはルイジボレッリの最高級ライン「Royal Collection(ロイヤルコレクション)」の品になり、通常品と違って、ハンド工程の数が6箇所に対して、ロイヤルコレクションは8箇所です。と言われても、ピンと来ない方が多いと思います。ギローバーのように完全マシンメイドとは違って、ルイジボレッリのシャツはオールドハンドメンドでなく、何箇所の部分で手縫いを行う技法を用います。その分価格に反映されるのですが、昔ながらのハンド工程を用いるのがルイジボレッリの歴史でも有ります。

何故なら創業者ルイジの母アンナが自宅で近所の人々にシャツの仕立てを始めたことがきっかけとなり腕前が瞬く間に評判となり、ナポリの洒落者がこぞって袖を通すようになり、「ナポリシャツ」の代名詞として世界中に愛されるようになりました。話が逸れましたが、ハンド工程はアームホールにナポリ特有の袖山「雨ふらし/マニカカミーチャ」を採用して、更に手縫いで糸調子を調整することにより、スマートなシルエットに仕上げてます。他には、衿付け、ヨーク(肩と首周りがつながる部分)、ボタン付け、ガゼット(前身頃と後身頃をあわせる裾の部分を補強する布)、袖のかんぬき迄の6箇所の工程を職人が1着ずつ手縫いで仕上げていきます。これにボタンホールと前立ての裏側の2箇所も手縫いで仕上げるのが、ロイヤルコレクションなのです。

故・落合正勝氏が絶賛し愛したマスターピース「ルチアーノ」は、世界で最も美しいセミワイドカラーシャツと謳われたルイジボレッリのルチアーノ!!それが目の前でセールで売られてるとなれば、手が震えても当然でしょう。況してや、マイサイズが在庫有りなら、尚更です(笑)。
ブルー以外にも、ホワイトが有ればと探したのですが、カッタウェイなら有るのですが、セミワイドカラーは在庫なしでした。それでもルチアーノを購入する事ができるとは新宿まで来た甲斐が有ります。コートを探しに来たのが、まさに掘り出し物ゲットです。これから大事に着ていきたいと思います。